機動警察パトレイバーもろもろ

機動警察パトレイバーの感想とパトレイバーの用語集
~心機一転お引越し~

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このブログは『機動警察パトレイバー』という隠れた名作ロボットアニメのTV版と後期OVAについて書かれたブログです。 TV版1話から後期OVA最終話16話までの感想と気になったセリフ・人物・用語を書いていこうと考えています。   機動警察パトレイバーについてもっと詳しく知りたい人はウィキペディアで調べてみるのもよいでしょう。このブログはウィキペディアに載っていないようなニッチな小さなマニアックな事柄を書いていこうというコンセプトのものです。   目次ページURL http://blog.goo.ne.jp/mimataty01496/e/7d9a8128f14919eb5aee1c6e6e099c60

機動婦警パトレンジャー

2012-12-10 | 感想など

機動婦警パトレンジャー、それは警視庁墨東署交通課内に新設されたレディーガード隊の名称の候補のひとつである。

主に、辻本夏美巡査によって提唱されたが、他のメンバーによって却下された明らかに機動警察パトレイバーをもじった名称である。

そしてOPへ・・・というのは冗談で、ここでは「機動警察パトレイバー」と「逮捕しちゃうぞ」について書きたいと思います。

 

なぜこんなことを書いたかというと、逮捕しちゃうぞフルスロットルにて、辻本夏美が「機動婦警パトレンジャーです。」というセリフがあったので、書いちゃったんです。

 

んで、せっかくなので比較してみましょうか。

機動警察パトレイバーと逮捕しちゃうぞの二つに共通するものといえば、次の3つでしょうか。

・警察官が主人公で女性

・庶民的な雰囲気の職場で、警察官というより正義の味方のおまわりさん集団

・市民や警視庁の他部署の面々からは、あまり良い印象を持たれていない。

・本筋から外れたサイドストーリー的な話(何気ない日常を描いた話)の方が面白い。

といったところでしょうか。ほかにもあるかもしれませんが、ひとまずこんなところですね。

もちろん、各キャラクターが魅力的であることは言うまでもありません。

機動警察パトレイバーは警察らしい仕事や警察官だなぁという描写が多く、警察アニメとしてしっかりした描写が多いですが、「逮捕しちゃうぞ」では、どちらかというと公私混同気味でドタバタが多いという印象があります。(ミニパトの行き過ぎた改造や私用車をパトカーに改造など)

 

パトレイバーではイングラム搭乗者と指揮者がコンビを組んで事件解決していきますが、

「逮捕しちゃうぞ」では小早川美幸と辻本夏美コンビや葵・二階堂頼子が、事件を解決していくという点が似ていますね。(ほとんど美幸・夏美コンビが多いですが)

 

んで、「逮捕しちゃうぞ」を知らない人のために、無理やりで無茶な部分もありますが

「逮捕しちゃうぞ」のキャラをパトレイバーのキャラに当てはめて紹介すると次のようになるのではないでしょうか。

逮捕しちゃうぞ          

小早川 美幸・・・・・イングラムの構造にやたら詳しく車・バイクいじりが得意な泉野明

辻本   夏美・・・・・香貫花の時に手荒さと熊上の負けん気の強さと野明の明るさとアホさ加      

            減を組み合わせたキャラ。

中嶋        剣・・・・・かなり間抜けで素直になった篠原遊馬とふざけた時の

            シバシゲオの明るさを兼ね備えた男

葵   双葉・・・・・・性格が完全に山崎ひろみ

ストライク男・・・・・・太田の生まれ変わり。もしくは親戚。

二階堂頼子・・・・・・進士幹康(噂話や他部署の情報通であるところ)

課     長・・・・・・もっとノリが良い後藤喜一

木下かおる子・・・・・もっとツンツンしてる南雲しのぶ

蟻塚警視正・・・・・・・福島課長が丸くなった感じ

徳    野 ・・・・・・・松井刑事(見かけによらず食えない刑事)

中嶋    大丸・・・・・   かなりフランクになったおやっさん。

 

作風も明るく、アットホームな職場で繰り広げられる警察官の日常を描いた『逮捕しちゃうぞ』もまた、事件を解決する話ではない話の方が面白い作品でした。

 

たとえば、時代劇風の「饅頭こわい!夏美の大江戸大作戦」や幼稚園児相手に交通安全教室の演劇をする「戦え!交通戦隊オービスリー」、バイク大好き夏美が車の免許を取りに行く「教習所レッスンABC」など、事件がねぇwwな話がとても面白いわけです。

 

これはまさしく、パトレイバーの『レイバーが出ない話の方が面白いの法則』に当てはまるじゃないか!と思うのです。(※管理人が勝手に名付けました。)

 

両方ともそれぞれに面白い理由は多々ありますが、要するにバカやってる高校生的なノリが面白いんだなと思うわけです。文化祭や体育祭、はたまた休み時間に友人たちとノリでやった出し物やらコントのような悪ノリの数々・・・。そうした真面目にバカする姿が面白いんですよきっと。 

 

後期OVA『火の七日間』にて、後藤隊長が榊さんのことを「大人になりたくないって思っている人かもしれないよ。レイバーもキャリアもあの人にとってはおもちゃ。この埋立地もいつの日に遊んだ空地の延長なんだよ・・・。」っていうセリフがしっくりくるのではないでしょうか。

 

真面目に職務に励まなければならない警察官たちが、昼飯の出前がなかなか来ないことで大騒ぎしたあげく食中毒になったり、厳しい規則に反発して学生運動もどきの闘争をしたり、欲にくらんで地下ダンジョンに真珠を見つけに行ったり・・・と人間らしい行動をしたり、ばかばかしいことに一生懸命になる姿っていうのは、学生時代にどこか似ているんですよ。

 

本来は勉学に励まなきゃいけない学生が、テスト前に限って何か違うことをしたくなるように、文化祭やら体育祭、修学旅行といったイベントの方が楽しくって面白くって、それに一生懸命になって、いつまでも準備活動や文化祭・体育祭をしていたい・・・な心境に似ているように思う。

 

「大の大人が真面目にバカをやる。それでいてやるべきことはきっちりやり遂げる。」

そうしたメリハリの良さとバカさ加減がちょうどいい具合に1話約25分に両作品とも詰まっているんですよ。

 

てなわけで、『踊る大捜査線』に影響を与えたパトレイバー、もしかしたら『逮捕しちゃうぞ』にも少しは影響を与えていたのかもしれませんね。

 

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TV版第1話『イングラム起動』

2012-12-10 | 感想など

レイバー、それは産業用に開発されたロボットの総称である。主に建築土木の分野に広く普及したが、レイバーによる犯罪も急増。

警視庁は特科車両二課パトロールレイバー中隊を新設して、これに対抗した。

通称、パトレイバーの誕生である。

 

そんな中、特車二課第二小隊に新型レイバー「AV98イングラム」が導入されることになり、篠原・太田両名が篠原重工八王子工場に受領しに行くと謎の婦警泉野明に出会う。そしてイングラムの実物を見に行くと、突然キャリアが動き出し工場外へ走っていった・・・。

 

 

さて、書く書くといいながら一向に書いていませんでしたが、ついにパトレイバー本編を見ての感想をだらだらと書いていこうかと思います。

 

さて、記念すべき第一話の冒頭はというと、

孫らしき子どもを連れたおばあさんが、とある神社で参拝をしていると突然わっしわっしと工事用レイバーが境内を歩き去って行った。

 

そこでおばあさんが一言、「爺さんや。えらい時代になってしもたのぅ」。

おっしゃる通りでございます。てか、このセリフがTV版パトレイバー記念すべき第一声ですよ。

 

しばらくすると、団地の公園に暴走レイバーがやってきた。しかし、そこに立ちはだかるのは太田が乗ったパトレイバーの姿が。

 

暴走レイバーの操縦者は酒に酔っているようで、指示に従う気はないようで・・・。

その後は、みなさんお察しの通り太田が恥さらしな派手な活躍で、2台共に間抜けにぶっ倒れて戦闘終了。

オイルが噴出してる中、篠原・進士は傘をさしてオイルの雨をしのいでいる。何という準備のよさ。

 

んで、二課に帰るとおやっさんに「全員、ランニングしてこいや」と怒られてる第二小隊の面々。そしてそれを見ている後藤隊長と南雲隊長。

どうやら新型機(イングラム)の導入が決定したらしい。

 

場所は八王子工場。

バスから急いで降りた婦警は、本作主人公の泉野明。

その後ろから太田のオンボロ初代パトレイバーを乗せたトレーラーが走り去った。

運転してるの太田かよ(笑)。きっと「オトシマエは自分でつけろ」って榊さんに言われたんだろうな。

 

早速、「派手にやりましたね。」と率直な感想を言う実山さん。香貫花よりもおたけさんよりも最初に出て、おまけに台詞つきとは・・・。じっちゃんやるね。

修理はできるが、新型を導入するからそれは必要ないとのこと。それを聞かされてない、篠原と太田。相変わらず後藤隊長は、重要なことは言わないんですね。

 

 

ところが、イングラムを見ようとしたところ、トレーラーが突如発進。実山さんをかばう篠原。そこに東館に行けない野明が登場。

そして一言「私のパトちゃんがない!」 って、まだあんたのものになったわけじゃねぇだろうwww。

そして工場のバイクを借りて追跡を開始する野明、追跡しようにも指揮車のキーがなく出遅れる太田・篠原コンビ。

 

ここで、アイキャッチが入り前半終了。いやぁ、さすがは第一話、世界観に引き込みますね。

 

特車二課では、第一小隊が出動準備を、出動しようにもレイバーのない第二小隊はミニパトで移動することに。

 

野明は、トレーラーに飛び移ろうとするものの、急に方向転換されて交差点のど真ん中にこけてしまう。それを見て咎める婦警さん。でも野明はお構いなしに止めてあったミニパトを拝借。

 

トレーラーが山道を走っていると、サイレンを鳴らした野明が運転するミニパトが登場。素直に止まった。「乗員に告ぐ。今すぐ・・・」とレイバー泥棒に問いかける野明。しかし、スカートが微妙にめくれていて、スカートを直すと、その隙にトレーラーが発進して、ミニパトを踏み潰して逃走。 

野明よ・・・、パンツが見えるほどめくれてなかったぞ。タイトスカートはもっと体にフィットしたサイズにしたら・・・というツッコミはともかく、走って追い付き排気ガスをかぶりつつも、どうにかトレーラーに飛び乗った野明。

 

一方、ぺちゃんこになったミニパトを見てあっけにとられる太田・篠原。そのことを報告すると後藤隊長曰く、「じゃぁ、大丈夫なんじゃないの。物事そう悪い方に考えちゃいけないのよ。あの子なら心配いらん」とのこと。さっそく、後藤節炸裂。野明のことを知っているのにあえて伝えず、楽天的な後藤隊長。これが私、管理人が後藤隊長を好きになったシーンですよ。

犯人が陣馬街道を西に移動していると聞いた隊長は、同乗している進士と山崎にミニパトを二課に返すよう伝えてヘリに乗り込む。最初っからこうするつもりで、2人を乗っけたんですね。策士だなぁ。

 

イングラムのコックピットに乗り込む野明は、パスワードの「alphonse」を打ち込み起動させると、無線が作動していたらしく指揮車の無線につながる。

「助けてあげるからね。」と声が聞こえて、篠原の仕業と考え怒鳴る太田。俺じゃないと遊馬。こいつらほんとに仲が良いね。

 

キャリアが止まったらデッキアップをするよう打ち合わせをしている最中にも、「うそつきは泥棒の始まり」やらなんやらほざく太田。それにさりげなく、「あ~、うっとしい」と一言で片づける篠原。こういうやり取りがパトレイバーの面白さ。

 

そうしているうちに、トレーラーが停止。どうやらバラしてコンテナに積むとのこと。

イングラムがデッキアップし、あわてる犯人。一方、野明はデッキアップする愛するイングラムに惚れ惚れしている。それもつかの間、あっという間に犯人一味のレイバーに囲まれてしまう。

 

リボルバーキャノンで脅しをかけるも、実弾を装てんしていないということがばれていて、格闘をすることに。

「私のパトちゃんが傷だらけになっちゃうじゃないか。」とご不満な様子。って今はそういう場合じゃないだろう。格闘する姿を見て太田が身を乗り出し、「俺にもやらせろぉ」。ほんと第二小隊らしいよ。

 

あっという間に、犯人レイバー3台をやっつけると、そこに後藤隊長の乗ったヘリが登場。スピーカーで隊長が「そこまで。」と宣言し、銭湯終了。

 

応援に向かう第一小隊は渋滞に巻き込まれ身動きが取れない。少しイラついている南雲隊長に、後藤隊長が申し訳なさそうに無線で「あの~。こちら後藤です。事件は無事解決しました。無駄足踏ませちゃってごめんなさい。」とのこと。

南雲隊長の「全車、署に戻れ!」の号令むなしく、引き返すにも渋滞がひどすぎまったく動けない第一小隊。一般車もパトカーに道譲れよ。

 

 

場面は変わって、いつもの二課棟。第二小隊の面々がイングラムの下にいる。進士によると、犯人は自社のレイバー開発費を抑えるために、イングラムを盗んだらしい。本当にせこい奴だな犯人。ある意味、シャフトなみに性質が悪い。

篠原によると「レイバー産業は過当競争の時代に突入していて、あせったんだろう」とのこと。

 

そこに後藤隊長が登場し、新型機導入に次いで、新入隊員が配属されるという知らせをする。

すると、そこに現れたのは八王子工場で東館に行けなかった、あの女の子。泉野明なのであった。

「本日付けを持って、警視庁警備部特車二課第二小隊に配属になりました泉野明です。よろしく。」と敬礼をした後、笑顔になる野明ちゃん。なんてかわいいんだ・・・と余韻に浸りつつ、エンディングへ・・・。

 

ということで、TV版第1話はこれにて終わり。初めて見た時も釘付けになって「ターゲット、ロックオン!」されたことを思い出しつつ、第2話へ続きます。

 

                                                第2話の感想

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