機動警察パトレイバーもろもろ

機動警察パトレイバーの感想とパトレイバーの用語集
~心機一転お引越し~

機動警察パトレイバー6話「ザ・タワーS.O.S」感想

2013-06-22 | 感想など

~人命救助なのに救助以外で目立つ第二小隊のいつもの姿~

 

あらすじ

日本に某国外相のクラウス氏が来日した。多摩市で建設されているタワーシティーの視察をしていると突然火災が発生、大臣とその部下そして桜山レポーターが閉じ込められてしまった。

彼らを救助すべく、第二小隊が出動したが・・・。

 

 

あらすじで、なんとなく嫌な予感がする方、あなたは立派なレイバーファンです。

今回はシバシゲオの名言や警視庁の楽しい上司たちの姿を見ることができますよ。

 

ではさっそく見ていきましょう。

曇り空な特車二課棟で、『レイバー隊!またもや脅威』なんて書かれた新聞を広げ、またかとぼやく後藤隊長に、こっち(第二小隊)も、とばっちりを食らってると日頃の不満をしれっと言う南雲隊長。

あぁこれぞ熟年夫婦です。違うけど・・・。

 

一方、第二小隊はというと待機というなのオフタイムを満喫中で、野明はシバシゲオと一緒にイングラムの手先の訓練中です。

シゲさんの名言「中指の第二関節にポリシーがないんだよなぁ・・・。はっきり言ってあやとりは哲学だよ」などと名言を聞きながら、野明ちゃんはイングラムの手を使ってあやとりの「はしご」を無事完成させます。まさに「お上手!」

それにしても第二関節にポリシーってなんなんだ?シゲさんのこういう意味がいまいちわからないが、なんだかおもしろいセリフがちょくちょく入るあたり、パトレイバーのおもしろさのひとつですね。

 

 

能天気な雰囲気もここまでで、クラウス外相と桜山桃子の愉快な仲間たちがタワーシティ建設現場で火災に巻き込まれてしまったではないか。何やってんだよ工事現場の作業員たちよ・・・。クラウス外相のSPか秘書か知らぬが取り巻きも慌てふためき、外相を助けるどころかみんな仲良く取り残される始末。何やってんだよ・・・。

てなわけで、特車二課にも出動要請がかかります。タワーシティーに向かう途中に福島課長に「第一小隊は最悪の状態に備えて現場で待機」なんてひどい言われ方をされながら現場に到着します。

 

到着すると消防士に説明を受ける後藤隊長。通気口やら通路に消防レイバーが各座していて、使用不可能らしくクレーンをつかって侵入することに。

消防レイバーも第二小隊と似たことしてるねぇ。もっとも第二小隊の方が迷惑な失態を繰り返し、目立っているんですが。今回もやらかす予定だし。

 

そんな中、福島課長にテントに呼ばれた後藤隊長は、福島課長と本庁広報課長に報告がてら、警察のイメージアップになるような行動をせよ!と発破をかけられてしまった。

もうこれだから上の人は・・・ってやつで、マスコミをじゃんじゃん入れて警察の自己PRをしたいらしい。これには後藤隊長だけでなく南雲隊長もあきれる始末。

どう考えても汚名挽回(決して名誉挽回でない)し、さらに恥と不祥事の上塗りをすることになりそうなんだが・・・。

 

屋上のクレーンを使って外相御一行様を救出することになった太田、野明の両名は、まず太田から降下することに。それだけでも嫌な予感がするのに、案の定通路への入り口にあった障害物をどけるためにリボルバーを取り出そうとしてビル外壁に激突し、破片が地上に落下しマスコミ連中が逃げ惑い、パトカーが大破してしまった。でも課長と広報課長は動かない。(怒りすぎて、何も言えない状態ともいう)

銃がない(怒)なんて、怒りの声を上げる太田にすかさずツッコミを入れる遊馬。ああいつもの特車二課第二小隊だ。ってか野明を最初に入れろよ。

挙句の果てに、クレーンのロープに絡まって太田機終了のお知らせ・・・。

何やってんだよ。まったくもう・・・。と視聴者もぼやきたくなる。

 

結局、太田の代わりに野明が出動し、無事にクラウス外相の愉快な仲間たちの閉じ込められている区画の隔壁前に到着でき、救助活動を開始することに。

最初っからそうしたらよかったのに・・・という感想はともかく、あの「あやとり(哲学)」が役立つ時がやってまいりました。隔壁を開けるレバーを回すわけだが、火災ですさまじい温度になっているらしく人の手では操作不可能なことが判明。

野明ちゃんは最初、イングラムを降り自らの手で操作しようとしていました。

その発想はなかった!

遊馬の音頭を確かめろというアドバイスがなければ両手が大やけどでした。ナイスフォローな遊馬。

さて細かな作業に取り掛かり、折れそうなレバーをつかみ回そうとしたその時、「遊馬!またアルフォンス汚れちゃった」って今言うことなのかそれ(苦笑)

どんな時でもアルフォンスが一番な彼女らしいといえばそれまでですが、純粋なんだか空気読めないんだか・・・。

 

 

そういう話はともかく、あやとりで培った細やかな作業能力を生かし、無事に開閉レバーを回してクラウス外相の愉快な仲間たちとご対面できた野明ちゃん。よくできました。やっぱりあやとりは人命救助につながる。まさに哲学でした。

 

クラウス外相とゆかいな仲間たちがイングラムに抱きかかえられ、消防隊に引き渡される際に、クラウス外相が一言「レディーファーストです」って、こいつどんだけ桜山桃子のこと好きなんだよ。てかクラウス外相ってイギリス人なのか?英語使ってるし。一応紳士的だし。でも直に言っちゃうんだよね「好きです」って。

 

無事御一行を助けたものの、救助しに行って救助される羽目になる太田は、あいかわらず「逆さ張り付けの刑」もといロープに絡まりクレーンで宙吊り状態になったまま。

 

頭が痒い後藤隊長を尻目に、そそくさと帰り支度を始める南雲隊長。ほんと意地悪(悪い意味はない)。唯でさえ、いろいろ恥をかかされたので、そのくらい第二小隊で何とかしろってことでしょう。それにしても、どうやってほどくんだあれ。

自己PRどころか事故を起こし、おまけに恥までさらした特車二課に警視庁広報課長もさぞご立腹でしょう。いやぁお気の毒に。

 

気の毒なのは、太田も一緒だが、こっちは自業自得。二課に帰ったら、太田は逆さ貼り付けの刑に処されるんでしょう、きっと。もしかしたら東京湾に沈められるかも・・・。

 

 

おそらく翌日のこと。特車二課棟で、この事件の後日談が語られていました。

火災の原因が経費削減に宣伝効果ばかりを狙ったご都合主義的な判断だったそうな。それに都や外務省が一枚噛んでいて、結局広報活動は取りやめに。

本庁の広報課も第二小隊が出動すればああなることも予想できたろうに。

 

肝心の救出活動の成果は桜山桃子にすべてを持っていかれ、マスコミさんに恰好のお笑いネタを提供しちゃった二課といういつもの結果で、太田は進士に八つ当たり。

しかし、香貫花にあやとりでも練習したらと皮肉を言われ、怒りやら不意を突かれた驚き、的を射て反論できないもどかしさをひっくるめたような妙な表情をする太田の顔が何とも。

 

後藤隊長はクラウス外相からもらったという感謝状ならぬタワーシティーレプリカ、それも屋上にイングラムが乗ったものを差し出してしのぶさんへ一言「ほしい?」。

そして、しのぶさんが皮肉っぽく一言「欲しいわ」。

後藤隊長曰く、「あげる」。うん、後藤隊長は良くわかっている。こんなもんいらないわ。

隊長がほしいのはきっと食べ物や酒なんでしょう。いやほんとに。彼、八王子からもらったウイスキー私物化してるもんね。

 

一方、ハンガーでは野明と遊馬がアルフォンスを磨いている。遊馬も約束通り、燃えカスやら汚れを野明と一緒に落とすことに。野明に指示されて、ぼやきつつもしっかりとアルフォンスを掃除する遊馬と、アルフォンスのボディーを雑巾で磨く野明。

いつもの日常に戻った特車二課って感じで良いですね。

 

今回は、人命救助でも結局騒ぎと損害を出してしまう特車二課という構図でした。

 

次回は第一小隊に新型レイバーの試験導入の話です。人命救助の次はレイバー産業がらみの警察内外の政治話。政治に人命救助までなんでもありのパトレイバー。

それではまた次回。

 

第5話感想はこちら                              第7話感想はこちら

 

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