機動警察パトレイバーもろもろ

機動警察パトレイバーの感想とパトレイバーの用語集
~心機一転お引越し~

機動婦警パトレンジャー

2012-12-10 | 感想など

機動婦警パトレンジャー、それは警視庁墨東署交通課内に新設されたレディーガード隊の名称の候補のひとつである。

主に、辻本夏美巡査によって提唱されたが、他のメンバーによって却下された明らかに機動警察パトレイバーをもじった名称である。

そしてOPへ・・・というのは冗談で、ここでは「機動警察パトレイバー」と「逮捕しちゃうぞ」について書きたいと思います。

 

なぜこんなことを書いたかというと、逮捕しちゃうぞフルスロットルにて、辻本夏美が「機動婦警パトレンジャーです。」というセリフがあったので、書いちゃったんです。

 

んで、せっかくなので比較してみましょうか。

機動警察パトレイバーと逮捕しちゃうぞの二つに共通するものといえば、次の3つでしょうか。

・警察官が主人公で女性

・庶民的な雰囲気の職場で、警察官というより正義の味方のおまわりさん集団

・市民や警視庁の他部署の面々からは、あまり良い印象を持たれていない。

・本筋から外れたサイドストーリー的な話(何気ない日常を描いた話)の方が面白い。

といったところでしょうか。ほかにもあるかもしれませんが、ひとまずこんなところですね。

もちろん、各キャラクターが魅力的であることは言うまでもありません。

機動警察パトレイバーは警察らしい仕事や警察官だなぁという描写が多く、警察アニメとしてしっかりした描写が多いですが、「逮捕しちゃうぞ」では、どちらかというと公私混同気味でドタバタが多いという印象があります。(ミニパトの行き過ぎた改造や私用車をパトカーに改造など)

 

パトレイバーではイングラム搭乗者と指揮者がコンビを組んで事件解決していきますが、

「逮捕しちゃうぞ」では小早川美幸と辻本夏美コンビや葵・二階堂頼子が、事件を解決していくという点が似ていますね。(ほとんど美幸・夏美コンビが多いですが)

 

んで、「逮捕しちゃうぞ」を知らない人のために、無理やりで無茶な部分もありますが

「逮捕しちゃうぞ」のキャラをパトレイバーのキャラに当てはめて紹介すると次のようになるのではないでしょうか。

逮捕しちゃうぞ          

小早川 美幸・・・・・イングラムの構造にやたら詳しく車・バイクいじりが得意な泉野明

辻本   夏美・・・・・香貫花の時に手荒さと熊上の負けん気の強さと野明の明るさとアホさ加      

            減を組み合わせたキャラ。

中嶋        剣・・・・・かなり間抜けで素直になった篠原遊馬とふざけた時の

            シバシゲオの明るさを兼ね備えた男

葵   双葉・・・・・・性格が完全に山崎ひろみ

ストライク男・・・・・・太田の生まれ変わり。もしくは親戚。

二階堂頼子・・・・・・進士幹康(噂話や他部署の情報通であるところ)

課     長・・・・・・もっとノリが良い後藤喜一

木下かおる子・・・・・もっとツンツンしてる南雲しのぶ

蟻塚警視正・・・・・・・福島課長が丸くなった感じ

徳    野 ・・・・・・・松井刑事(見かけによらず食えない刑事)

中嶋    大丸・・・・・   かなりフランクになったおやっさん。

 

作風も明るく、アットホームな職場で繰り広げられる警察官の日常を描いた『逮捕しちゃうぞ』もまた、事件を解決する話ではない話の方が面白い作品でした。

 

たとえば、時代劇風の「饅頭こわい!夏美の大江戸大作戦」や幼稚園児相手に交通安全教室の演劇をする「戦え!交通戦隊オービスリー」、バイク大好き夏美が車の免許を取りに行く「教習所レッスンABC」など、事件がねぇwwな話がとても面白いわけです。

 

これはまさしく、パトレイバーの『レイバーが出ない話の方が面白いの法則』に当てはまるじゃないか!と思うのです。(※管理人が勝手に名付けました。)

 

両方ともそれぞれに面白い理由は多々ありますが、要するにバカやってる高校生的なノリが面白いんだなと思うわけです。文化祭や体育祭、はたまた休み時間に友人たちとノリでやった出し物やらコントのような悪ノリの数々・・・。そうした真面目にバカする姿が面白いんですよきっと。 

 

後期OVA『火の七日間』にて、後藤隊長が榊さんのことを「大人になりたくないって思っている人かもしれないよ。レイバーもキャリアもあの人にとってはおもちゃ。この埋立地もいつの日に遊んだ空地の延長なんだよ・・・。」っていうセリフがしっくりくるのではないでしょうか。

 

真面目に職務に励まなければならない警察官たちが、昼飯の出前がなかなか来ないことで大騒ぎしたあげく食中毒になったり、厳しい規則に反発して学生運動もどきの闘争をしたり、欲にくらんで地下ダンジョンに真珠を見つけに行ったり・・・と人間らしい行動をしたり、ばかばかしいことに一生懸命になる姿っていうのは、学生時代にどこか似ているんですよ。

 

本来は勉学に励まなきゃいけない学生が、テスト前に限って何か違うことをしたくなるように、文化祭やら体育祭、修学旅行といったイベントの方が楽しくって面白くって、それに一生懸命になって、いつまでも準備活動や文化祭・体育祭をしていたい・・・な心境に似ているように思う。

 

「大の大人が真面目にバカをやる。それでいてやるべきことはきっちりやり遂げる。」

そうしたメリハリの良さとバカさ加減がちょうどいい具合に1話約25分に両作品とも詰まっているんですよ。

 

てなわけで、『踊る大捜査線』に影響を与えたパトレイバー、もしかしたら『逮捕しちゃうぞ』にも少しは影響を与えていたのかもしれませんね。

 

                      パトレイバーあれこれ

 

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