機動警察パトレイバーもろもろ

機動警察パトレイバーの感想とパトレイバーの用語集
~心機一転お引越し~

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このブログは『機動警察パトレイバー』という隠れた名作ロボットアニメのTV版と後期OVAについて書かれたブログです。 TV版1話から後期OVA最終話16話までの感想と気になったセリフ・人物・用語を書いていこうと考えています。   機動警察パトレイバーについてもっと詳しく知りたい人はウィキペディアで調べてみるのもよいでしょう。このブログはウィキペディアに載っていないようなニッチな小さなマニアックな事柄を書いていこうというコンセプトのものです。   目次ページURL http://blog.goo.ne.jp/mimataty01496/e/7d9a8128f14919eb5aee1c6e6e099c60

機動警察パトレイバー8話「まぼろしの緑」

2014-03-29 | 感想など

首都環状20号線の建設現場にて奇妙な事件が起きた。どういうわけか第二小隊にその使命が回ってきた。鬼振村に行ってみると胡散臭い人たちがいる妙な村であった。
野明・ひろみ・遊馬の3人が現場に行って調査すると次々と起こる事件の数々。
はたして、3人は無事に事件を解決できるのか?そして早く工事を終わらせて田舎に帰りたい工事現場責任者(Cv:マダオ立木文彦)はどうなったのか・・・

 

ここは鬼振村。満月の夜遅くに走る自転車が一台ある。自転車をこぐのはこの村の駐在さん。
パトロール中なのかどうかは知りませんが、不気味な森の中を走っていると赤い謎の物体が!
よくみりゃそれがなんだか分かるんだが、この駐在さん驚きのあまり一言「鬼だぁ~。鬼が出たぞぉ~」っておいお前警官だろうが(笑)そんな解釈でいいのか・・・犯罪者のレイバーとか気づかんのかな?

 

ところ変わって隊長室。遊馬・野明・ひろみの三人組が後藤隊長のデスクの前で後藤隊長の説明を聞いていた。隊長によると首都環状20号線の工事が何者かによって妨害されているそうな。ようするに、その解決に行って来いとのこと。
警視庁のお荷物で何でも屋扱いの特車二課に任せとこうぜってな具合に仕事が回ってきたというのが二課らしいよほんと。しかも、これを香貫花や太田ではなく、この3人に任すあたりがナイスキャスティングな後藤隊長。太田・香貫花であれば、大暴走しかねないし、それにひろみちゃんや進士を付けたところで、抑えられるわけでもない。ならば噂話やら面白そうな話が大好きな遊馬や素朴で素直な野明を持って行った方がいいんじゃないかってう絶妙なキャスティング。
いやぁ~後藤隊長すごい。
  

んで、後藤隊長が三人を送り出す言葉が一言「は~い、頑張ってね~」って軽っ。
一方整備班員(一人はCV:マダオ立木文彦)たちはというと、3人を憐れむ声が・・・。「爆弾抱えた第二小隊の面目保つには、つらいとわかってても自ら出動せにゃならんこともあるのよ」ってよくわかってるじゃないか名もなき整備班員よ・・・。もちろん爆弾は太田さんだよ。
「背中が泣いてるぜ」ってそれは遊馬よりひろみちゃんの気がするが・・・。

 

そのひろみちゃんは民話と伝説が好きらしく、鬼振村の鬼の話をすることに。んでこの話が長い長い。遊馬は話の内容よりもひろみちゃんが長話したことが驚きなご様子で、揚句「鬼のたたりかもしれんぞぉ~」なんて言うもんだからひろみちゃんがビビるビビる。思わずハンドルから手を放し耳をふさぐひろみちゃん。そしてハンドルをあわてて握る野明。

鬼振村に到着した3人組を木の陰から見つめる一人の女性が・・・ってお前は星飛雄馬のお姉ちゃんか!

 

いざ現場に行ってみると無残な姿の工事現場が・・・。飯場らしき建物は壊され、こわれたレイバーが散乱するありさま。そして半泣きというより泣いている工事責任者(Cv:マダオ立木文彦)が一名。
彼の話によると、十分な下調べも日程もなく、必死になって工事をしていたさなか、このありさまらしい。大騒ぎするもばあさんは知らぬといい、揚句欅の木の鬼のたたりとのうわさがあるとのこと。
んで、その欅は樹齢1000年を超えるご神木らしく、これをどかさにゃいけない。しかし、それをどかそうとしたところ、例の事件は起こったらしい。
さすが不幸の男マダオって・・・そりゃ違うアニメか(笑)

 

それを聞いて遊馬がひとこと「ここをよけて道を作りましょうよ」っておいおい!それができりゃ苦労しねぇよと工事責任者と一緒にツッコミを入れていると、「たたりじゃぁ~」と連呼するばあさんに、一昔前の暴走族風の改造をした豊作君が走り去っていった。なんじゃこの村?

 

んでまた木の陰からそれを見つめる女性が登場。よこにはピンクの美少女レイバーが。もう星飛雄馬姉ちゃんごっこは山なさいってば

とここで前半終了。アイキャッチに消防用レイバーと美少女レイバーが出現。たしかに鬼っぽいレイバーは赤いけども。

 

後半始まって早々に、お掃除をする第二小隊の3人組。さすが手慣れてらっしゃる。すいすい作業が進む。すると遊馬がレイバーの足跡を発見。うん、こりゃ明らかにレイバーの仕業ですわ。少なからず鬼とか怨霊とか霊とかそういう類ではなさそう。でものちに本物の例が出るけどね(第27話「闇に呼ぶ声」のこと)。
さらには、どう見ても1台だけじゃないらしい。こりゃ複数犯ですな。よっ名探偵アスマ。真っ先に思い浮かべるのは暴走族風レイバー豊作君では。そんな話をしていると飛んで火にいる夏の虫というべきかイタリア製ガンボルギーニのレイバーに乗った昭和初期の成金オヤジ風の怪しいおっさんが。それをみて野明が一言「趣味悪~い。」同感だよ

 

「イタリア製はスピードとパワーはピカイチだ」などと下らん御託を並べた挙句、窓を開けて「調査は順調ですかな?」なんぞとほざくおっさん。どうやら個々の地権者だったらしい。明らかに怪しいが、 あまけに「あの木には絶対に手を付けてはならん」何ぞというもんだからますます怪しい。おまけに蝶ネクタイなのが怪しいっていう冗談はともかく、要は欅の木には触れるなと言いたいらしい。

 

ところ変わって、遊馬たちの宿。公民館か民宿かは知らんが、『遠山の金さん』っぽい時代劇(Cv:太田功)を見ながら寝ころぶ遊馬と茶を入れるひろみちゃん。なんだこの老夫婦みたいな光景。その孫、いや同僚の野明といえば、レイバーの手入れ中のご様子で、鼻歌を歌いながらレイバーの手入れをしているとセンサーに反応有。おまけにこの反応は2体のレイバー。さらには停電まで起きたではないか。

アルフォンスの後ろにゆっくりと迫る赤いレイバー。そして振り向きざまにアルフォンスが右ストレートをぶちかますと、そそくさと退散していった。
あわてて駆け寄る遊馬。そして悲鳴を上げるひろみ。そこには分電盤らしきところに蛇が絡みついていた。ああおぞましい。
アルフォンスの赤外線センサーによると明らかにレイバーらしい。売られた喧嘩は買わなきゃならん。いよいよ遊馬が仕掛けます。心なしか楽しそうなのは気のせいか?

 

翌朝、遊馬の作戦がいよいよ始まる。欅の木の周りには村人と工事作業員が集まって、なにやら噂話をしている。どうやらアルフォンスが欅の木を切ると通告したらしい。これなら犯人一味がやってくるだろう。

 

田んぼのあぜ道を走る指揮車とキャリアを妨害したのはガンボルギーニと豊作君。うん、実にわかりやすい怪しいレイバーでした。出て行けだのこれ以上いると死人が出るなど執拗に脅すんでアルフォンスを起動させることに。それを見て豊作君のヤンキーと怪しい成金オヤジはただあっけにとられているではないか。そんなにパトレイバーは物珍しいかい?
  

2対1でおまけに相手は女性という明らかにせこい戦いを豊作君が仕掛ける。
野明が電磁警棒で仕留めようとするも、小回りを利かせ見事によける。おまけに「日本の田んぼは狭いからよぉ。小回りが利くように作ってあんだぜぇ」などと解説までしてくれる。
成金オヤジはというとやめろ、帰れというもののヤンキーに煽られアルフォンスに仕掛けはじめたではないか。
野明がマジギレして太田みたいに銃を向けるとさすがにビビった豊作君ヤンキー。すると「やめて」とどこからともなく声が聞こえて、美少女セイバーに乗った星飛雄馬の姉っぽい女が登場。罰が当たるのはおじいちゃんの方だなんていうんだから成金オヤジの孫ってことか。
どうしてもやるなら、私を倒してからにしてなんていうもんだからさすがに、豊作君ヤンキーもたじろぐ。

 

さらには野明が「特車二課の名に懸けてそんなことはさせない」なんていうもんだから、完全に成金オヤジと豊作君ヤンキーは戦意喪失。そんなに特車二課第二小隊が怖いのか。
んで、出るわ出るわ第二小隊の半分ほんとで半分嘘の悪名のかずかず。銃をところ構わずぶっ放すとか通った後にはぺんぺん草も生えないとか、ほぼすべて太田の悪行であるがそんな話が出たもんだから、詳しいことを知らぬ成金オヤジはビビッてしまい完全に沈黙。ってかこんな田舎にも悪名は響き渡ってるんかい。

 

そしてお待ちかねの種明かしタイム。もちろん犯人は成金オヤジと豊作君ヤンキーの二人組。どうやら第二次世界大戦の末期、村中の金銀を集めたが引き渡す前に戦争が終わって返すに返せなくなって欅の木の下にそれを埋めたらしい。それがばれるとまずいんで妨害していたそうな。
村長と神主の名誉のために隠し通すために、金銀を回収するためにレイバーを使って掘り起こしていたところを駐在にみられたので、鬼の祟りにしたとのことらしい。
それにしても、かれこれ50年以上も昔のものがいまだに残っているとは・・・。それに戦時中の金属供出をネタにしてありそうな話をつくるあたりさすがです。

 

しかし、成金オヤジの妻、美少女レイバーの女性のばあさんは知ってたらしく、孫に筒抜けだった模様。おい、3人だけの秘密じゃねぇじゃねぇか。
  

そうこうしていると木の下から金銀財宝が出てきたではないか。盗むんじゃないよマダオっていう冗談はともかく、欅の木を残したいのは村人も第二小隊も同じ。
結局、アルフォンスで神社の裏山に移植することに。ほんとみんな優しいね。それにいなかったけど鬼の祟りもあるかもしれないし。

 

夕暮れの鬼振村に、アルフォンスとご神木と美少女レイバーが仲良く移動という何と牧歌的な光景がここに。村人たちもご満悦なご様子。
いやぁ~好きだな。こういう演出。田舎町に近未来の乗り物が欅の木を運ぶという何とも似つかわしくないもの同士がミックスされている感じ。

 

んで、あの美少女レイバーに乗っている女性の名前は「ひろみ」ちゃん。男のひろみと女のひろみがここに揃った。う~んメデタシメデタシ。というひろみって女の子っぽい名前じゃんという視聴者の思いを代弁しているような演出で幕を閉じた。

 

 

最初はちょっと不気味な話かとおもわて、最後はほっこりいい話な吉本新喜劇のような流れでした。レイバーをはじめとする科学技術が進んでも、たたりだの鬼だのこの手の話はなくならないってことでしょうかね。

どうやらテロップによると豊作君に乗っているヤンキーは農業青年で、工事現場の男(Cv:マダオ)は主任らしい。ちゃんと名前つけてやりなさいよ・・・なんて思った管理人であった。

次回はいろんな意味で赤いレイバーが登場します。それでは。

 

 

 

第7話感想はこちら                              第9話感想

 

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ファミリー劇場にてパトレイバー一挙放送

2014-03-29 | 感想など

パトレイバーファンの皆様は良くご存知かと思いますが、ファミリー劇場にて2014年3月22日以降、アーリーデイズにTV放送版、後期OVA、劇場3作品とミニパトが放送中です。

ファミリー劇場のWebページリンクはこちら→http://www.fami-geki.com/patlabor/

 

いやぁーやってくれますねファミリー劇場。
実写版が2014年4月5日に公開とのことで、それのタイアップなのでしょう。
まさに実写化さまさまといった具合です。

  
TV放送版は良くも悪くも地上波で放送する前提でつくられた作品というか放送されていたので放送されても納得ですが、後期OVAはいろんな意味ですごい。あの伝説の『二人の軽井沢』や『星から来た女』、『黒い三連星』などの名(迷?)作が見れるなんて胸アツ。
もちろん、ノーカットでしょうな? まさかすっぽんぽんの第二小隊のみたくもない半裸をファミリー劇場で観ることができるとは・・・特に後期OVAは家族と一緒には観ない方がいいかもしれない。ファミリー劇場なのに・・・。

 

そういえば、ファミリー劇場は近年かなりアニメのチョイスが秀逸で、銀河英雄伝説を放送していました。まさにプロージット。

 

銀河英雄伝説の話はさておき、機動警察パトレイバーをファミリー劇場で見ましたよ。いやぁ~DVDやブルーレイを借りたり買って見るのとは一味違いますね。CMでTV第一話『イングラム起動』の映像(野明が初めて特車二課第二小隊の面々に公式に挨拶して敬礼するシーンとイングラム泥棒の仲間のレイバーに初めて電磁警棒を使ったシーンが使われてました)が流れた瞬間、ちょっと鳥肌立ちました。
なんといってもTV版初代OPの曲『そのままの君でいて』がかかった瞬間、テンションが上がりました。

  
 

パトレイバーファンの皆さんも、そうでない人も機会があればぜひ見てみてはいかがでしょうか?とくに、初めてパトレイバーを見る人は必見ですよ。

 

 

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