山梨の花を探して、楽しんで

山梨の豊かな自然に育まれている植物、特にその季節に咲く花について書いてます。

コイワザクラとクモイコザクラ

2023-05-02 11:26:00 | 似てる花の見分け方
先日 コイワザクラを見に行ってきました。
ちょうどいい時期だったようであちこちにいっぱい咲いていました。


それを見ながらそろそろ一昨年見かけた白いクモイコザクラももう咲いているのかなぁと思ってました。
似てるよねと一緒にいった方のコメントあり。そうです、ずいぶんと似てるんです。
違いがわからず、場所で品種を決めていました。

ネットやSNSを見ると2つは同じものという方や山梨のこの花はすべてクモイコザクラと呼ぶと主張される方も。
あまり区別されてないようです。
またビランジ達と同じかなぁと思いながら調べてみました。

コイワザクラは環境省の絶滅危惧二類で山梨県は無印。
クモイコザクラは同じく環境省の絶滅危惧二類でこちらは山梨県準絶滅危惧種です。
環境省のレッドデータブックでは区別されてないのではと思いましたがしっかり別でした。
https://ikilog.biodic.go.jp/rdbdata/files/envpdf/植物Ⅰ_471.pdf

旧版日本の野生植物によれば、
コイワザクラが母種でクモイコザクラはその地域による変種と書かれていました。
特徴は、葉が1/3ほど裂け、鋸歯のとがるもの  だそうです。
両方の掲載されている写真を比べてみると1/3というのは大げさな表現だと感じますが、
クモイコザクラの葉は切れ込みがはっきりしています。
もちろん地域変異なので変異してる途中のような中間的なものもいっぱい存在しそうな気もします。

まずは先日のコイワザクラの葉です。上の本の写真と同じ葉でした。葉も葉柄も毛がいっぱいです。



以前  西沢渓谷のものはコイワザクララでそこから甲武信ヶ岳に登る途中のものはクモイコザクラと呼ばれていたので高いところに咲いているのがクモイコザクラと勝手に思いこんでいました。
最近、過去データがうまく取り出せなくなったので復旧しだい標高などで分類して並べてみようと思います。

これは続きます。







最新の画像もっと見る

コメントを投稿