下鴨神社(境内末社:井上社)の御手洗祭(足つけ神事)は、今年は7/23~26の期間の5:30~22:30に行われる。
お正月ほど多くはないが、木陰の参道には露店が並び、祭の雰囲気。
鳥居の脇のテントは、加茂みたらし茶屋。
みたらし団子は帰りに買おう・・・・・・と、通り過ぎる。
楼門の提灯を目にして、みたらし祭は、夜に来るべきなのだと了解した。舞殿も橋殿も、真新しい提灯で飾られている。
橋殿の北側にはよしずで屋根を設けた、みたらし神事入り口が見える(写真上・左、写真下)。
このロープに沿って並ぶほど、夜は人出があるのだろう。板敷きで靴を脱ぎ、備え付けのビニール袋に靴を入れて、入り口で初穂料を支払うと、細いロウソクを差した棒を手渡される。目の前、左手の池に続く傾斜は人工芝を敷いて滑らないように配慮され、やがてコンクリートの池底に敷き詰められた丸石が足に当たるようになる。冷たい。昼の2時なのに、水がかなり冷たい。朝一番に来なくて良かった。
太鼓橋をくぐった先にあるのが井上社(写真下・右)。川両側の石垣にロウソクがあり、手に持ったお供えのロウソクに火を移して南側に並んだロウソク立てに並べた。
北の階段を上がって足を拭いて靴を履き、ご神水を受けて、井上社に参拝。ここでは足の健康祈願の足形や、神水、みたらしお祓守などが売られている。ご加護を求めてのお守りは当然だが、入り口でタオルを売ればいいのにと思う。「賀茂御祖神社井上社御手洗祭/平成22年7月23日~26日」などと入れて。フタバアオイの葉の形をしたハンドタオルでも。
ここにたくさん吊るされていたポスター、これは駅などに貼っているのだろうか。私は見かけなかったが・・・・・・。
井上社の祭神は瀬織津媛命で、人々の罪や穢れを祓い、それらを川や海に流すとされる祓神である。湧き出る水がみたらし池となり、その水の上に井上社ができた。神力が付加された湧水に足をつけて禊をし、無病息災を願う、というのがこの祭の本義である。みたらし池に湧き出た泡を象って、みたらし団子ができたという話は、[加茂みたらし茶屋]の記事に書いた。また、今ではもう水は湧かない、ということも。
楼門脇の「納涼市」矢印方向へ行くと、「涼し処」とあり、宝泉堂、下鴨茶寮、西利が店を出していた。宝泉堂の「申餅」を買った。小豆の茹で汁で搗いた小ぶりの餅につぶあんが入っている。普通に美味しい和菓子だったが、葵祭のお菓子と添え書きがついていた。鳥居に戻って、みたらし団子を買えばよかった。