京都逍遥

◇◆◇京都に暮らす大阪人、京都を歩く

きものクラシックコンサート

2011-03-26 00:12:15 | アート・文化

忙しくて書くのが遅くなってしまった。京都市「伝統産業の日2011」のイベントの一つ、3/20(日)に北山の京都コンサートホールで開催された「きものクラシックコンサート」。

Photo 「伝統産業の日2011」ガイドブックで開催を知り、事前に「京都いつでもコール」HPで申し込んでいたものだ。ガイドブックには「応募者多数の場合抽選」と記載されていた。定員は、1800人。きもの姿(小学生以上)で来場が条件だ。たまに外れたという話も聞くが、この人数、よほど運が悪くない限り大丈夫だろう。

コンサート開演前の1時半には、別会場(京都産業会館)で午前中に行われた「京都・ミスきもの」本選考会の結果発表があった。振袖を着た20名のお嬢さん方が舞台に居並び、華やかな幕開け。その中からミスきもの4名を選ぶその選考基準は、美しさだけではなく立ち居振る舞いも加味して、とのことだったが・・・・・・舞台を去り際の、一人の歩き方は、いただけなかった。

コンサート前の副市長挨拶は、東北大震災犠牲者への黙祷に始まり、終演後の義援金箱設置・寄付呼びかけで終わった。この時期のイベント開催に当たって、しごくまっとうなやり方だと思う。空席も、ちらほら。コンサートどころではない、かもしれない。でも「自粛」は何か違う、と思うのだ。東京のイベントは中止したらしいが、京都での各イベント開催を決断したことに賛成する。

さて、そのコンサート。曲目は、ベートーヴェン『序曲「レオノーレ」第3番』・モーツァルト『フルート協奏曲第2番』・ベートーヴェン『交響曲第5番「運命」』、アンコールでバッハ『管弦楽組曲第3番』。京都市交響楽団を率いる指揮は松井慶太、フルートのソロは上野由恵。

CDではクラシックをよく聴くものの、実際にコンサートに足を運んだ回数は、そう多くはない。五嶋みどりのバイオリン、フジコ・ヘミングのピアノのほか、2~3回。その程度の経験しかないが、京都市交響楽団、かなり良かった。弦楽器の音が好きなのだ。若い指揮者の指揮も、良かった。背が高いのも舞台栄えした。フルート、音はいいけど、すごく動くことに気を取られてしまった。上下に左右に。昔、マリンバ演奏者の動きがすごすぎる!と見入ったときのように。

それにしても、当日もらったプログラムで指揮者のプロフィールが間違っていたのは失礼な話。色刷りのプログラムと共に渡されたコピー用紙に、正しいプロフィールが。あと、ホールが乾燥していたのには閉口した。咳が出て。

老若男女・ホールいっぱいのきもの姿は、結構素敵な光景だった。京都。ときどき、きものを着よう、という気持ちになる。残念ながら終演時には結構強い雨が降り、いいきものは、着て歩けない、とも思う。シルックがいいらしい。普段に着て洗濯機で洗えるなら、もっときものを着るのに。


「江戸KIMONOアート」展

2011-03-13 23:52:22 | アート・文化

すごかった。高島屋京都店で開催中(3/3~14)の、江戸時代の上流階級のきもの展覧会。Photo

その柄行きの斬新さ、刺繍の緻密さ、豪華さ。刺繍+絞りなど、技法の混在。現在、まちなかで目にする呉服屋さんのきものとは、全く違う。麻か木綿に見える生地にもびっしりと刺繍が施され、汗をかくであろう季節にも、こんな贅沢なきものを着ていたのかと、ため息が出る。能装束といってもいいほどの絢爛豪華なきものたち。

いったい何人が、何ヶ月かかって、この一枚のきものに刺繍したのだろう、どんな人が着たのだろう・・・・・・大奥は、どれほどきらびやかだったのだろう。

やけに小さい小袖などを見ると、当時の日本人女性の体格も想像できる。

Photo_2 「江戸のアヴァンギャルド」「浮世のエレガンス」「装いのセレブレーション」のテーマ展示は、女子美術大学美術館所蔵のもの、「風姿のスペクタクル」のテーマ展示は、髙島屋資料館所蔵品。かんざし・櫛・化粧道具・矢立・髷などは、澤乃井櫛かんざし美術館所蔵だった。

京都展を皮切りに、大阪展(3/31~4/11)、東京展(4/27~5/9)、しばらく後に横浜展(9/22~10/3)が開催される。関西の二展、関東の二展はそれぞれ対になっており、きものの展示内容が異なる。大阪展にも足を伸ばして、満腹したい。

後で気がついたのだが、京都市役所発行の『伝統産業の日2011』ガイドブックによれば、きものを着て行くと、入場料(800円)が無料だった。バスも地下鉄も。この冊子は情報量があまりに多く、読みこなしていないと使えない。出かける前に要チェック。


Qu'il fait bon

2011-03-11 00:22:28 | 食べ物

Quil_fait_bon 知人に教えてもらったタルトの有名店。ネットで調べたら、国内10店舗とのこと。しかも関西地区は京都(木屋町通三条上ル)のみ。

河原町通の京都朝日会館の南角を東へ、高瀬川の手前に、その店はあった。夕方、店内のカフェは賑わっていて、入り口すぐの、色とりどりのタルトが並んだショーケースの周りにもテイクアウトの客が何人もいた。

前もってHPで調べていたほどにはタルトの種類はなく(夕方で売り切れていた?)、心積もりをしていたものがなかった。それでもフルーツの彩りに惹かれて3点購入。

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味は良かった。でも高かった。それに、このタルト、確かにセロファンで包まれてショーケースに並んではいたが、店の人は、そこから素手で箱に移し、会計をしたのだ。お金を触った手で、ケーキを。タルトの縁にはセロファンがないのに。トングでなければ、普通、ポリエチレン製のような手袋をはめて取ると思うけど。

カフェにお客を案内するときには、「・・・,s'il vous plaît. 」と声が飛んだ。こっぱずかしい。そういえば、どうしてこの店名には「!」がついてないのだろう、とか。文章を店名にする辺りも、どうもこの店の雰囲気にはついていけないと感じた。でも、キレイでおいしそうなのは確か。「春メニュー」のチラシをもらった。どれも食べてみたいな、どうしようかな。

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