数寄屋造りの「数寄」です。
偶然、山下和美さんの「数寄です!」を購入して、
■数寄です!(1)
http://okisabo.jugem.cc/?eid=2143
「数寄者」という言葉を知りました。
「女漫画家が東京都内に一戸建て数寄屋を建てるまで」
というキャッチフレーズですが、
1巻では、まだ土地の購入までです(笑)
作者は「天才柳沢教授」でおなじみですが、
こちらは完全にコミックエッセイで、
住居で数々の苦労を重ねた(この辺の逸話は、他人ながら泣けてくる)
作者が、ある日「和」に目覚め、
「和」の真髄である「数寄屋造り」の家を建てるまで、
(いや、1巻ではまだ建ってないからホントに建つか否かは不明だけど)
の、物語。
で、折角「和」の住まいを構えるのであれば、
「身も心も数寄に染まらねば」と、「数寄者」への長い道のりを歩む作者。
漫画家としての多忙な日々をすり抜けて、
粋な職業の方々から勉強しながら、「数寄者」道を邁進します。
こういう話、結構嫌いじゃない。
地方に住んでいると、
なかなか、「江戸の粋」だとか、「日本の侘び寂び」というモノに疎く、
「落語」とか「歌舞伎」やら「茶の湯」やらが日常に寄り添う、
という生活に、ひっそりと憧れを抱いていたりするわけです。
時々ふと、「あー東京遊びに行きてぇ~~~」と叫んだりするわけです。
田舎暮らしでは縁遠く、
やはり、「粋」というのはその時代の権力者に通じるものがあるのか、と。
いうことで、
もうひとつ、
時期を同じくして、NHK-BSでアニメ「へうげもの」が始まりました。
(「ひょうげもの」と読みます。
「ひょうげる」が語源らしいです)
■へうげもの(公式サイト)
http://hyouge.exblog.jp/
最初、ギャグアニメかと思ったんだけど(汗)、
こちらもまた、同様に「数寄」をテーマとした物語です。
「織部焼き」の古田織部の物語。
(作中では「古田左介」)
歴史にも美術品にも疎いワタシは、古田織部が、
元々は武人であったことも全く知らなかったのですが(汗)
こっちを大河ドラマにしたら良かったんじゃね?
と思うくらい、戦国時代を背景とした物語がイケてます。
ストーリー的に、どこまでが史実なのか、ワタシにはよく分からないのですが、
アニメで再現された安土城と、その城下の町並みが、
以前見た旅番組での城跡の光景と重なって、リアルに楽しめました。
これまでの歴史物では物足りない方には、お勧め、でございます。
ところで、
「数寄者」を、どう読まれました?
「数寄です!」では「すきもの」と読んで笑われるシーンがあり、
そちらの本では「すきしゃ」が正しいとされているのですが、
「へうげもの」の原作では、
「すきもの」とルビが振られています。
そして、ところどころ「すきしゃ」とも振られている(汗)
ホントのところ、どっちなんだろう?(笑)