三毛にゃんこごくろうさん

日々のよしなしごとを・・・

数寄

2011年05月25日 12時00分00秒 | あれこれ
数寄屋造りの「数寄」です。

偶然、山下和美さんの「数寄です!」を購入して、

■数寄です!(1)
 http://okisabo.jugem.cc/?eid=2143

「数寄者」という言葉を知りました。


「女漫画家が東京都内に一戸建て数寄屋を建てるまで」

というキャッチフレーズですが、

1巻では、まだ土地の購入までです(笑)

作者は「天才柳沢教授」でおなじみですが、

こちらは完全にコミックエッセイで、

住居で数々の苦労を重ねた(この辺の逸話は、他人ながら泣けてくる)

作者が、ある日「和」に目覚め、

「和」の真髄である「数寄屋造り」の家を建てるまで、

(いや、1巻ではまだ建ってないからホントに建つか否かは不明だけど)

の、物語。


で、折角「和」の住まいを構えるのであれば、

「身も心も数寄に染まらねば」と、「数寄者」への長い道のりを歩む作者。

漫画家としての多忙な日々をすり抜けて、

粋な職業の方々から勉強しながら、「数寄者」道を邁進します。


こういう話、結構嫌いじゃない。

地方に住んでいると、

なかなか、「江戸の粋」だとか、「日本の侘び寂び」というモノに疎く、

「落語」とか「歌舞伎」やら「茶の湯」やらが日常に寄り添う、

という生活に、ひっそりと憧れを抱いていたりするわけです。

時々ふと、「あー東京遊びに行きてぇ~~~」と叫んだりするわけです。

田舎暮らしでは縁遠く、

やはり、「粋」というのはその時代の権力者に通じるものがあるのか、と。



いうことで、



もうひとつ、

時期を同じくして、NHK-BSでアニメ「へうげもの」が始まりました。

(「ひょうげもの」と読みます。

 「ひょうげる」が語源らしいです)

■へうげもの(公式サイト)
 http://hyouge.exblog.jp/


最初、ギャグアニメかと思ったんだけど(汗)、

こちらもまた、同様に「数寄」をテーマとした物語です。

「織部焼き」の古田織部の物語。

(作中では「古田左介」)

歴史にも美術品にも疎いワタシは、古田織部が、

元々は武人であったことも全く知らなかったのですが(汗)

こっちを大河ドラマにしたら良かったんじゃね?

と思うくらい、戦国時代を背景とした物語がイケてます。

ストーリー的に、どこまでが史実なのか、ワタシにはよく分からないのですが、

アニメで再現された安土城と、その城下の町並みが、

以前見た旅番組での城跡の光景と重なって、リアルに楽しめました。

これまでの歴史物では物足りない方には、お勧め、でございます。


ところで、

「数寄者」を、どう読まれました?


「数寄です!」では「すきもの」と読んで笑われるシーンがあり、

そちらの本では「すきしゃ」が正しいとされているのですが、

「へうげもの」の原作では、

「すきもの」とルビが振られています。

そして、ところどころ「すきしゃ」とも振られている(汗)


ホントのところ、どっちなんだろう?(笑)


コメント (4)
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