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中山可穂「銀橋」

2023年10月18日 | な行の作家


角川書店
2018年9月 初版発行
191頁

宝塚シリーズ第3弾

大劇場に棲みつく亡霊にワクワクした「男役」
ヅカファンのヤクザの組長が主人公というぶっ飛んだ設定の「娘役」
第3弾はひたむきに芸の道を突き進むジェンヌさんたちの愛と青春を謳いあげる「銀橋」
銀橋とは
舞台前方にあるオーケストラボックスと客席の間にあるゆるやかにカーブしている道のことで、二階席から見ると暗い中に淡いライトだけで浮かび上がる様子は幻想的でまるで天の川のように見えるそうです

本当に美しいものだけが、絶望している人の心に訴えかけて人の心を救うことができる
こんな素敵な仕事がほかにあるか?
だから私たちのやってことはお嬢様芸ではなくて、つねに命懸けの芸術なんだよ

中山可穂さん創作の100%フィクションで実態とはかけ離れているとのことですがそうでもないかも
中山さんなりの愛とリスペクトを込めて構築した疑似世界でしばし夢を見せて頂いたような気分です

タカラジェンヌを愛するファンの方々の入れ込みようはすごいみたいですね
宝塚に限らず、芸能人やタレント、スポーツ選手に夢中な人の気持ちはわからなくはないですが、そこまで思い入れを強くした対象がいないので何とも…
一度、宝塚大劇場に行ってみたくなりましたけど、ちょっと敷居が高いので、その前にCSか何かで熱演を観てみます

先日、団員の自殺という悲しい事件がありました
事件を有耶無耶にして片づけて欲しくありません
一生懸命に真面目に歌劇に取り組んでいる団員たちのほうが圧倒的に多い、と信じたいですが…


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