新潮文庫
1994年12月 発行
2010年1月 46刷
解説・茶木則雄
276頁
読んだよ!って誰かに話したくなる
宮部さんを読んだ後はいつもそうなります
6編の短篇集
印象に残ったのは
「裏切らないで」
死体となって発見された若い女性
彼女はカードや借金で買い物をし、派手な暮らしをしていた
彼女を知る人は、中身の無い薄っぺらな人間だという
そして彼女を妬む隣室の女性
この女性、今ならまだまだ最前線で頑張れる年齢だと思うのですが、作品が発表された1990年当時は独身女性としてはキビシイ状況だったのでしょうかねぇ
「火車」の原型ともいえるそうです
「聞こえていますか」
引越し先の一戸建てで見つけた盗聴器
男子中学生が謎解きに活躍します
幽霊?が出てきたり「小暮写眞館」を思わせます
「ドルネシアにようこそ」
お金とファッションセンスが無ければ門前払いという人気の店、ドルネシアをめぐる地味で平凡な若者の話
田舎者で流行にも鈍感な自分にはすごく理解出来る話でした
どのお話も、都会の片隅で地道に真面目に暮らしている人々に向ける宮部さんの温かい眼差しが感じられ、ほっとした気持ちになれました
ちょっとだけでも不自由な思いをされたと思います
とにかくご無事でなによりでした
そうなんですよ
ロビタさんのところにお邪魔して探したのですが記事が無くて…
宮部さん、初期の作品も充分読ませてくれますね
ちょこっとだけ震災に遭いまして、しばらく
ブログをサボってました。
「返事はいらない」このタイトルを見てトラバ
しようと思ったのですが、自分のブログの過去
の投稿に無い・・・
前に読んだんですけどブログ記事にしてなかった
だけでした(^^;
これは確か初期の短編でしたよね。
宮部さんの前職が速記で、その速記の人の話がよく描けてるなあ、という記憶が。