角川書店
2016年4月 初版発行
211頁
宝塚歌劇団の若手娘役・ほたるは新人公演でヒロインに抜擢され、一期上の憧れの男役・薔薇木涼をコンビを組むこととなります
ほたるの娘役としての成長と薔薇木とのコンビ愛
そして、そんな彼女を遠くから密かに見守り続ける孤独なヤクザ・片桐
ほたると片桐のそれぞれの10年を切なく濃密に描きます
前作「男役」のような恋愛幻想譚を想像していたのでやや拍子抜けでした
序盤では荻原浩さんのヤクザものを連想してしまい、違和感も…
片桐の『組』のパートよりタカラジェンヌたちの日々が興味深かったです
ラストがちょっとアレでしたが、ほたる一筋の片桐が可愛くて中山可穂さんには珍しく『面白い』作品でした
宝塚シリーズ、続きもあるようなのでボチボチ読んでいこうと思います
一度、生舞台を観てみたくなりました
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