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映画・ベジャール、そしてバレエはつづく

2010年01月21日 | 映画(海外)
バレエ・ファンでなくても
映画「愛と哀しみのボレロ」に出てくるベジャール・バレエ団のジョルジュ・ドン(92年死去)が踊る「ボレロ」はご存知の方が多いのではないでしょうか

この映画は
偉大な振付師、モーリス・ベジャール亡き後バレエ団を引き継いだ芸術監督ジル・ロマンに密着したドキュメンタリーです

ロマンの前の大きな困難
ひとつは財源
本拠地であるローザンヌ市は3年間の助成金を約束したが、その先は未定
もうひとつはベジャールとの約束
ロマンの振付作品を上演すること

バレエ団と40人のダンサー達の未来、ベジャールの遺産を守る為には師と同じクオリティの公演を維持しなければならない
そして常に師と比較されるプレッシャーの中での自分との戦い





ロマン初振付作品「アリア」公開直前
終った後は立ち上がれないほどの激しいレッスンを積んだダンサー達に檄を飛ばします
「今夜は集中しろ、すべて出し切れ、充分に練習したから必ずうまくいく、感謝している、君たちなしでバレエ団は存在しない」

幕が下りた後聞こえる観客の割れんばかりの拍手と幕の間から客席を覗くロマンの笑顔
そして全ての音が消え残るのはロマンの拍手と後姿


舞台装置、衣装、照明全てに目を光らせNGを出す
決して妥協を許さず、最高のものを作り上げようとするプロ
しかしインタビューに答えるロマンの表情は不安に押し潰されそうで苦悩に満ちています



ドキュメンタリーもので、最初から最後まで中だるみもなく集中して観たのは初めてのような気がします


今年11月には日本公演が予定されているそうです
観れるものなら観たいですね~





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