原題 Le Passe
英題 The Past
2013年 イタリア、フランス
テヘランに住むアーマド(アリ・モッサファ)
正式な離婚手続きのためパリに暮らすフランス人妻・マリー=アンヌ(ベレニス・ベジョ)の元にやってくる
4年ぶりにマリーと暮らしていた家に着いたアーマドは何となく居心地が悪い
そのうえ、マリーがクリーニング店を営むサミール(タハール・ラヒム)という男性との再婚を決めていて、自分の二人の娘と彼の息子・フアッドと新生活を始めていることを知る
二人の娘の父親はアーマドではなく、今はブリュッセルに住んでいます
マリーはサミールで3度目の結婚で、新たな命を宿しており、今度こそ過去に決別し新しい人生を歩もうとしていたのです
ホテルに移るというアーマドだったが、長女・リュシー(ポリーヌ・ビュルレ)の様子がおかしいから相談にのってやってほしいとマリーから頼まれたことで、そのまま家に泊まることになってしまう
リュシーは母親の再婚に反対らしく、その理由というのが、サミールの妻が自殺未遂を図り植物人間状態にあるのは母親とサミールの不倫が原因なのだという
リュシーの告白に始まり、マリーとサミール、サミールと妻の明らかにされなかった事実が次々と浮かび上がる
憎しみと愛情、拒絶と思慕、やり場のない感情を抱えた人々の心の奥を容赦なく映し出すカメラ
濃密です
130分という長さでしたがスクリーンから目が離せませんでした
A・ファルハディ監督作品観賞は「別離」に続き2作目です
今後も要チェックですね
しかし、全ての元凶はこの多情でヒステリックなマリーにありそうです。
きれいなんですけどね・・・。苦手だなあ・・・。
ファルハディ監督の得意とする展開なのでしょうか。
本作も集中して観ることはできましたが、あまりくどくなると閉口ですね。
リュシーか妹か、絶対マリーの血を引いているゾ、などと思いました。(^_^;)
男性陣、もっとしっかりしなさいよ!と言いたかったです。