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おうち映画(日本)・雨鱒の川/ちひろさん/梅切らぬバカ

2023年04月14日 | 映画(国内)
「雨鱒の川」
2003年
【Amazon Prime Video】

原作 川上健一

純粋な心を持つ画才のある少年・新平(須賀健太)と、彼と心を通わせる耳の聞こえない少女・小百合(志田未来)、少女に一途な想いを寄せる年上の少年・英蔵の三角関係を美しい自然を背景に描きます

成長した新平に玉木宏さん、小百合に綾瀬はるかさん
この2人より幼少期の須賀さんと志田さんが良かったです

新平の母親に中谷美紀さん、小百合の父親に阿部寛さん、祖母に星由里子さん
豪華です!

原作に感動し、ずっと観たいと思っていた映画でした
けれど…どうしてこんな作品になってしまったのかなぁ、というのが正直な感想
原作の舞台は青森で登場人物の会話はほぼ100%方言
それが良かったのに、映画の舞台は北海道で方言はほとんど無し
原作未読のほうが、何も考えずに北海道の大自然と、そこに暮らす人々の思いを味わえて良かったのかもしれません






「ちひろさん」
2023年
【Netflix】

原作 安田弘之

海辺の小さな町のお弁当屋さんで働く女性・ちひろ(有村架純)
店長(平田満)、店員(根岸季衣)らとも上手くいっています
元風俗嬢であることを隠さず軽やかに生きる彼女は、自分のことを色目で見る男たちも、ホームレスのおじいさんも、高校生も小学生も誰に対しても分け隔てなく接します
そんなちひろの言葉や行動が、母の帰りをひとり待つ小学生(嶋田鉄太)、本音を言えない女子高生(豊嶋花)、父との確執を抱える青年(若葉竜也)など、事情を抱える人たちに影響を与えていきます
ちひろ自身も幼少期の家族との関係から孤独を抱えて生きていて、風俗という職業についたことから人間の様々な面をみて人生経験が豊富になり人を見る目が養われたのです
「ちひろ」が本名ではないことがわかるシーンは切なかったです
もう一人の「ちひろ」は市川実日子さん
何て言うかな、カッコ良いと思いました
どんな職業であれ、一生懸命働いて暮らすのに上下はありません

ちひろが女子高生に語る『誰一人、同じ星の人はいない』
周囲とうまくやっていけなかったら、そう考えて立ち位置を変えて自分を解放してあげましょう!
ま、多少の妥協は必要ですけどね

ちひろの影響でしょう
鑑賞後は心が軽くなりました

ホームレスのおじいさん役が鈴木慶一さんとは気づかなかったわぁ(笑)







「梅切らぬバカ」
2021年
【チャンネルNECO】

老いた母と自閉症の息子が地域コミュニティとの交流を通して自立の道を模索する姿を描きます

山田珠子(加賀まりこ)は自宅で占い業を営みながら、自閉症の息子・忠男(塚地武雅)と暮らしています
隣に引っ越してきた里村茂(渡辺いっけい)は道路に飛び出した梅の木と忠男を疎ましく思っていましたが、里村の妻(森口瑤子)とひとり息子は珠子と交流を育んでいました
珠子は自分がいなくなった後のことを考え、知的障がい者が共同生活を送るグループホームに忠男を入れることにします
しかし、環境の変化に戸惑う忠男はホームを抜け出し、厄介な事件に巻き込まれてしまいます

タイトルの「梅切らぬバカ」は対象に適切な処置をしないことを戒める諺からとっているそうです
人間の教育には梅のように手をかけて育てることが必要な場合があるのです
奥が深いです

グループホームと地域住民との軋轢などのトラブルは日本中あちこちで実際に起きています
里村が忠男に対して当初持っていた偏見を変えていくように、互いを認めて暮らしていければ、それ以上の『幸福』は無いと思うのですが…
実際、自分の暮らす地域に同じような問題が起きたらどうするか、問われたら、直ぐに答えられないのも事実です

忠男の自立は失敗に終わり、母の元へ帰ってきます
里村一家の助けがあったとしても到底明るい未来は見えそうもないラストに暗い気持ちになりました

加賀まりこさん、落ち着いた老女を演じられるようになったのですねぇ
もう79歳になられるそうで、驚きです
浅丘ルリ子さんは82歳、いしだあゆみさんは75歳、由美かおるさんは72歳、風吹ジュンさん、松坂慶子さんは70歳などなど
日本には老女を演じられる大女優さんがたくさんいらっしゃいますね~



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