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佐藤多佳子「サマータイム」

2020年11月22日 | さ行の作家


新潮文庫
2003年9月 発行
2009年5月 12刷
解説・森絵都
210頁

「サマータイム」
11歳の進、一つ年上の姉・佳奈、進がプールで出会った13歳の広一が織りなす始まりの物語
素直でまっすぐな進
奇抜で勝気な佳奈
交通事故で左手を失った不自由はあるもののクールで大人びた広一
彼らの眩しい夏と切ない秋を17歳に成長した進が振り返ります

「五月の道しるべ」
まだ小学生になったばかりの佳奈の強情さと柔らかさを併せ持つ魅力が詰まった一作です

「九月の雨」
16歳の広一によって「サマータイム」では語られなかったブランクが埋められます
交通事故で父と左腕を同時に失い少年らしからぬクールさを身につけた広一ですが、内心では母親の恋人に嫉妬し、喧嘩別れした佳奈のことも忘れられないでいます

「ホワイト・ピアノ」
仲違いをしたまま引っ越していった広一からのよそよそしい手紙に傷つき心を閉ざしていた佳奈の冬眠期を描きます

読もうと思いながら積んだままになっていた作品
子供~高校時代を思い出して、少しだけ胸キュンとなりました^^

カバー装画は内田新哉さん
進、佳奈、広一の物語に添えられた自転車と麦帽子をモチーフとされる内田新哉さんの絵がマッチしていて素敵です

          



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