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おうち映画(日本)を5本

2020年11月20日 | 映画(国内)
「愛しのアイリーン」
2018年
【日本映画専門チャンネル】

42歳になるまで恋愛を知らず独身、パチンコ店で働く岩男(安田顕)
母親ツル(木野花)と2人暮らしで流石に焦ったのか、結婚仲買業に頼んでフィリピンまで嫁探しに出かけます
アイリーン(ナッツ・シトイ)という若い娘を嫁に選び、久しぶりに実家に戻ると、死んだことすら知らなかった父親の葬儀の真っ最中でした
会葬者がざわつき出した背後からは猟銃を構えた喪服姿のツルが現れ騒然となります

巷の評価は別にして安田顕さんが好きなので観ました
が…、ハードでした~
岩男の結婚はフィリピンに残るアイリーンの家族に仕送りを続けるのも条件に入っていて、人身売買と紙一重というところ
ツルに認められず、話し相手もおらず寂しいアイリーンの心の隙間につけ込むヤクザ(伊勢谷友介)
唯一話を聞いてくれる僧侶(福士誠治)との仲を岩男に疑われてさらに追い詰められていきます

岩男の本心を知って涙するアイリーンも子離れ出来なかったツルも哀しかったです
どろどろとした人間の愛を直情的に描いた作品
木野花さんの怪演に圧倒されました
        




「家に帰ると妻が必ず死んだふりをしています。」
2018年
【Netflix】

平凡なサラリーマンの夫じゅん(安田顕)と、毎日死んだふりをして彼を迎える妻ちえ(榮倉奈々)の日常を綴ります

死んだふりが、鰐に頭を食べられていたり、銃で撃たれていたり、頭に矢が刺さっていたりetc、力が入っていて笑えます
でも、笑っている場合じゃないのですよ、これが

じゅんの同僚夫婦の離婚、ちえの父親の病気、様々な出来事を消化しようとするちえ
最後にようやくちえの言わんとするところを理解したじゅん
ちえがじゅんに言った言葉『月が綺麗ですね』は知っていたのでピンときました
じゅんがあそこで的確な答えを出していたら、ちえの心ももう少し早く落ち着いたかもしれませんが、時間がかかっても前に進む努力を止めなかった二人にはまた幸せな日々が訪れることでしょう
ラスト、ちえがじゅんに何を言ったのかは分からなかったけれど、爽やかな気持ちになれる作品でした

この作品の安田顕さんは、ほのぼのとほっこり優しくて安心でした(笑)
        




「ライアの祈り」
2015年
【Amazon Prime Video】

原作 森沢明夫

映画公開時、森沢さんの青森三部作第二弾の「青森ドロップキッカーズ」を映画化せずにどうして第三弾を?
不満があったので映画館には行きませんでした
巷の評判もイマイチでしたしね

現代の青森と夢の中の縄文時代
2つの時代をつなぐ男女の運命的な出会いと絆を描きます

夫と離婚後、青森市から八戸市に転勤してきた眼鏡店店長の大森桃子(鈴木杏樹)
「津軽百年食堂」に出てくる大森食堂の長女です
婚活パーティに参加した桃子はそこで縄文遺跡の発掘、研究をしている佐久間五朗(宇梶剛士)と出会い、交際へと発展します
しかし、桃子は武骨で真面目な五朗に惹かれながらも、離婚の理由が不妊症であることを話せないでおり、もう一歩深い関係へと踏み出せずにいました

序盤はつまらなかったですが終盤は森沢さんらしい泣けるシーン多々あり
ただ、原作でお気に入りだった縄文時代と現代とのリンクがほとんど描かれていないのは残念
東日本大震災の映像も無理やり入れた感ありです
期待せずに観ておこう程度だったので裏切られた感は少なくて済みました
        




「トラさん、僕が猫になったワケ」
2019年
【Netflix】

酒とギャンブルが好きな漫画家の高畑寿々男(北山宏光)は競輪で勝った帰りに交通事故に遭い妻の奈津子(多部未華子)と娘・実優(平澤宏々路)を残してこの世を去ってしまいます
寿々男は死んだ人間の面接が行われる関所で1か月の猶予期間に猫として家族のもとに戻り家族と自身の本当の心を見つめ直すように、という判決を下されます

猫の被り物は安っぽくていい加減ですが見慣れればそれなりに猫の生活に見えてくるのが不思議
猫として実優に拾ってもらった寿々男はそれなり楽しい日々を送りますが、いよいよあと一日であの世に行かなければならないとなって、家族の為に何も出来ていないことを思い知ります
関所の面接官に頼み込んで最後の一日の数時間だけ人間の姿に戻してもらった寿々男は、最後に仕上げなければならない仕事に取り掛かります

多部未華子さんが出演されているので観てみました
ず~っと、多部ちゃんでもっているようなものだわ、北山宏光さんはどうでもいいし、と思いながら終了
クズ男でも妻や娘に愛されていたのだと分かって心残りなく笑顔であの世へ行けたんでしょうね
めでたしめでたし、でした
        




「大河の一滴」
2001年
【日本映画専門チャンネル】

原案 五木寛之
音楽 加古隆

東京の輸入雑貨店で働く雪子(安田成美)
店長(南野陽子)が男に金をつぎ込んだことで倒産し、職を失ったため実家のある金沢に戻ります
金沢では特定郵便局局長の父(三國連太郎)、母(倍賞美津子)、幼馴染の昌治(渡部篤郎)らが温かく彼女を迎えてくれ、特に昌治とは結婚という話も上るほどでした
しかし、雪子にはロシア人トランペッターのニコライ(セルゲイ・ナカリャコフ)への特別な思いがあり昌治と一緒になる気持ちにはなれないでいます

以下、感想は不満ばかりです
三國連太郎さんは別格ですが、他の方々が弱いです
そこここにみられる五木節も演者の力不足か伝わってきません
雪子役は安田さんより南野さんのほうが良かったのではないかしら
ニコライの吹くトランペットがいかにも演技で折角の加古さんのメロディが死んでしまっています
ところが、後で調べたらセルゲイ・ナカリャコフさんはプロのトランペッターというではありませんか!
映画のサントラも彼が演奏しているとのこと
どうして映画の中で彼に思いっきり吹かせてあげなかったのでしょう
監督・神山征二郎
脚本・新藤兼人
と実力者ばかりで制作された作品がどうしてこんな物に仕上がるのか不思議で仕方ありません
        




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