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映画・鑑定士と顔のない依頼人

2013年12月20日 | 映画(海外)

 

2013年 イタリア
原題 La migliore offerta
英題 The Best Offer

 

 

一流の鑑定眼を持つオークショニア、ヴァージル・オールドマン(ジェフリー・ラッシュ)
世界中の一流オークションからのオファーが絶えない男だが、芸術への熱烈な愛に比べ、人間、特に女性が苦手だった
早くに親を亡くし、結婚もせず、友人もいない
食事もひとり、度を越す綺麗好きで、自宅は塵ひとつ落ちていない清潔さ、行きつけのレストランには名前入りの専用食器が置かれ、トレードマークの手袋は食事中でも外さない
彼の唯一の楽しみは、自宅の隠し部屋の壁一面に飾った女性の肖像画を愛でること
自分が仕切るオークションで、長年のパートナーであるビリー(ドナルド・サザーランド)に格安で落札させていた

ある日、ヴァージルの元にクレア・イベットソン(シルヴィア・ホークス)と名乗る女性から1本の電話が入る
一年前に亡くなった両親が遺した家具や絵画を査定して欲しいというのだった
「広場恐怖症」という病気だというクレアは屋敷の一室に閉じこもり決して姿を見せようとはしない
仕事の打ち合わせは電話か扉越しの会話のみで、度々ヴァージルを怒らせますが何度か屋敷を訪れるうち、少しずつ距離が縮まる二人

 

オークショニアとして成功を収めているが、それまでまともに女性と接したこともなく、鎧をまとって自分を他人に晒さないヴァージル
こっそり盗み見たクレアの美しさに初めて女性を愛することを知ったヴァージル
老いらくの恋に翻弄される彼は、絵画同様人間への鑑定眼を正常に働かせその『真贋』を見分けることが出来るのか

 

美術品修復の天才で女たらしの・ロバート(ジム・スタージェス)
クレアの執事・フレッド(フィリップ・ジャクソン)
クレアの屋敷の前にあるカフェの窓際に座り全ての数字を記憶する小女、この女性は素敵な声の持ち主で、特にミステリアスな存在です

ヴァージルの周辺にいる人々の、行動、台詞のひとつひとつが周到に準備された伏線であったことを知り驚かされるラスト10分!

 

 

中弛みも無く、131分という長さが全く気になりませんでした
本当に What a surprise! 

 

舞台をヨーロッパ中部という設定にしてあるためイタリア映画ですが全編英語なのだそうです
確かに、イタリア語では雰囲気が変わってしまうかもしれませんね





コメント (4)    この記事についてブログを書く
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4 コメント

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Unknown (はるみん)
2013-12-21 17:47:26
これは面白かったですね。
結末を知った上で、周囲の人の行動を確かめにもう一度観に行きます!
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はるみんさん (こに)
2013-12-22 10:00:32
周囲の人々の言動に「あれ?」という感じは受けていましたが、ここまでやってくれるとは、本当に驚きでしたね!
ヴァージルの周囲に信じられる人はいたんでしょうか。
何回か鑑賞するとさらに面白みが増しそうですね。
返信する
隙なく~ (cyaz)
2013-12-27 12:42:52
こにさん、こんにちは^^
TB&コメント、ありがとうございましたm(__)m

トルナトーレ監督にしては珍しい作風と言うか、
それでも、こんな風にしっかりと隙なくまとめてくるところは
さすがと言うしかありませんね^^
クレア役の女優さんは今までの彼の趣味と若干、
違っていたような気もしましたが(笑)
返信する
cyazさん (こに)
2013-12-28 11:09:44
予告で観た、ヴァージルが「クレア~!」と叫ぶシーンが印象的で早々に映画館に行きました。
意外や意外の展開に驚き!
監督も色々トライしているのでしょうか。
また次作が楽しみですね。
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