偶然ですがアメリカ映画ばかり
「フローズン・リバー」
原題 FROZEN RIVER
2008年 アメリカ
ニューヨーク州北部の町に暮らす女性(メリッサ・レオ)
夫に新居購入の資金を持ち逃げされ2人の息子と路頭に迷ってしまった彼女は、生活の為に夫の車を運転していたモホーク族の女性(ミスティ・アップハム)に誘われて不法入国斡旋のビジネスに関わることになります
二人の女性の生き様は、不法入国者を車のトランクに乗せていつ割れるかもしれない凍った川を渡る危なっかしさそのもの
モノクロかと思うくらい色のない、暗い作品ですが、二人の女性に生まれた共感と、わずかながら希望がみえるラストが救いでした
警察が、モホーク族と白人で扱いを変える様子が度々出てきます
トランプ氏が大声を出すまでもなく、アメリカは十分保護主義の国なのだろうと改めて思った次第
「ヒア・アフター」
原題 HEREAFTER
2010年 アメリカ
サンフランシスコに暮らす元・霊能力者の男性(マット・デイモン)
自分の霊能力を呪いとし、今はその力を隠して肉体労働者として働いています
パリ在住のジャーナリストで東南アジアで大津波に遭い臨死体験をした女性(セシル・ドゥ・フランス)
精神的に不安定ということで持っていた番組を降ろされ、自らの体験を本に著すことにします
ロンドン在住で事故で急死した双子の兄を忘れられない少年
薬物中毒で入院中の母は頼りにならず、ただ兄を思う毎日を送っています
「死」に取り憑かれた3人がやがて出会い、苦悩から解放されていく様を描きます
正直、期待したほど奥が深くない内容でしたかねぇ
少年が兄の思いを知るところは良かったのですが、ジャーナリストと霊能力者の件は性急すぎた感があります
「アイリスへの手紙」
原題 STANLEY&IRIS
1990年 アメリカ
パン工場で働く8か月前に夫を亡くしたばかりの女性(ジェーン・フォンダ)
同じパン工場の厨房で働く男性(ロバート・デ・ニーロ)
女性が仕事帰りのバスでバッグをひったくられたことから知り合いになった二人
二人の子供と失業中の妹夫婦を抱え、町を出ることも無く一生を工場で働いて終わるのだろう八方塞りの毎日に暗い気持ちでいた女性ですが男性と知り合いになったことで笑顔が増えてきます
しかし、男性には人に言えない秘密がありました
アメリカらしい成功物語、恋愛映画です
私の中で、アメリカの恋愛映画はこのような作品ばかりだから面白くない、という固定観念が形作られたのはこの頃だったような気がします
それは脇に置いておいて、ロバート・デ・ニーロとジェーン・フォンダ、二人の共演が観られたことで、良しとしましょう
「カンバセーション 盗聴」
原題 CONVERSATION
1974年 アメリカ
プロの盗聴屋(ジーン・ハックマン)が依頼された仕事のテープをめぐる恐怖劇
監督・脚本はフランシス・F・コッポラ
盗聴に使われる機器その他は古くて滑稽にも見えてしまいますが当時にしたら最先端のものですから、そこは突っ込まないように(笑)
強迫観念にとらわれ追い詰められていく盗聴屋の恐怖と孤独
彼は一体どうなってしまうのでしょう
面白かったです
メインにピアノを使ったBGMがミステリアスな空気をより増幅させていました
ハリソン・フォードも出ています←若すぎて最初は目を疑いました!
「かけがえのない人」
原題 THE BEST OF ME
2014年 アメリカ
高校時代に深く愛し合いながらも、ある事情から離れ離れになった男女(ジェームス・マースデン、ミシェル・モナハン)の20年ぶりの再会と恋の行方を過去の出来事を織り交ぜながらを描きます
アメリカの恋愛映画も成長しましたねぇ
いえ、自分のストライクゾーンが広がったのかもしれません
切なくて悲しくて涙が流れました
ラストで女性が着ていたドレスは、あのドレスですよね?
違うかな?
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