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おうち映画(日本)を5本

2021年05月16日 | 映画(国内)
「今日も嫌がらせ弁当」
2019年
【Netflix】

原作 Kaori(ttkk)

自然と人情が豊かな八丈島で次女の双葉(芳根京子)と暮らすシングルマザーの持丸かおり(篠原涼子)
幼い頃は「大きくなったらお母さんと一緒にレストランをやる」と言っていた双葉ですが、中学生になった今は反抗期真っただ中で、生意気な態度で返事すらしません
そんな娘への逆襲にとかおるは双葉の嫌がる「キャラ弁」を作り続けています
バトルは高校卒業まで続き、キャラ弁は娘への大切なメッセージと変わっていくのでした

母と娘のやり取りには笑えます
家で食後の食器の片づけもしないことを近所のおばあさんに注意されるなど、秘密のない島社会は若い人には鬱陶しいことばかりかもしれませんが、本作では島の人々の優しさ、温かさが前面に出ていて癒される部分も多かったです

毎日毎日、クラスメートが見守る中、お弁当の蓋を開ける双葉
「げ~っ!」って顔をしながらも完食するのですから本当は母への感謝の思いがあるのですよね
なければ捨てるか手を付けずに持ち帰るかしますよね
どうしようもない苛立ち、苦しさ、どうしたら双葉の心に平穏が訪れるのでしょう

高校の卒業式当日のお弁当にはもらい泣きしてしまいました

かおりがブログで知り合った東京に暮らすシングルファーザーの男性(佐藤隆太)の息子がギュッと抱きしめたくなるほど愛おしかったです
あ、八丈島も東京です
「ここも東京ですけど」って何度も出てきます(笑)

頼もしいお母さん、反抗期の娘
篠原涼子さんと芳根京子さんが本物の親子みたいに息が合っていました
コメディですが家族愛を描いた素敵な映画でした
        



「体操しようよ」
2018年
【チャンネルNECO】


「真田丸」で人気再沸騰した草刈正雄さんを主演に定年退職を迎えたシングルファーザーの男性がラジオ体操を通じて仲間作りや家庭での主夫業に奮闘する姿を描くハートフルコメディ

共演は和久井映見さん、木村文乃さん、小松政夫さん、余貴美子さんetc
芸達者な皆さんを揃えていますが勿体ない使い方と思いました
長い会社員生活で培ってきたものが通用しないことに気づかずラジオ体操仲間に波風を立て分裂の危機に
おまけに娘が結婚を考えていると聞き狼狽え、わが身を顧みず相手の若者を罵倒する
まるでガキで情けなくなります
ほぼ予想通りに進む物語
ほのぼのとしたラストを迎えますが、身勝手な印象は拭えません
どの世代のどの環境にある人なら共感できるのでしょう???

ラジオ体操、外出もままならない今、動画を見ながら真面目にやっているのですが結構キツイですよね
広々とした屋外でやるのは楽しそうです
          



「ツナグ」
2012年
【Netflix】

原作 辻村深月

大切な人を失くした者と死者を一度だけ再会させる仲介人「ツナグ」
男子高校生の歩美(松坂桃李)は祖母アイ子(樹木希林)からツナグを引き継ぐ見習いとして、死者との再会を望む様々な人と出会っていきます
しかし、死者との再会が当人の救いになるのか、人生は変わるのか、次第に自身の行為に疑問を抱くようになります

3つのエピソードと幼い頃に亡くなった歩美の両親の死の真実
1つめの遠藤憲一さん&八千草薫さんの話が一番良かったです
遠藤さんのボロボロ泣きながら母親に甘える役がハマっています
他に、佐藤隆太さん&桐谷美鈴さん、橋本愛さん&大野いとさん
樹木希林さんは役だけでなく実生活でも本当に「ツナグ」なのではないかと思えてきますし台所で作る家庭料理が本当に美味しそうでした
松坂桃李さんも心が揺れ動く不安げな青年を上手く演じておられました

目に見えているものだけが真実ではない
大切なものは自分の心で見る
そうすれば本当に大切なものが見える

いいお話でした
原作と配役の良さでしょう
        




「七つの会議」
2019年
【チャンネルNECO】

原作 池井戸潤

とある中堅メーカー
営業部長の北川(香川照之)による成果主義の元、必死に働く社員たちを尻目に飄々とした毎日を送るぐうたら社員、八角(野村萬斎)
ある日、課長の坂戸(片岡愛之助)にパワハラ騒動が起こり異動処分が下されます
新に課長として着任したのは少し気が弱そうな原島(及川光博)
原島は、なぜ八角のような出来の悪い社員が籍を置いていられるのか不思議に思い、まずは八角の過去を洗い始めます
そこで分かってきたのは会社の想像を絶する秘密と闇でした

野村萬斎vs香川照之のやり取りが凄かったです
さすが狂言、歌舞伎で鍛えてきた喉、体幹
TVドラマで堺雅人さんが必死に声を出していたのが気の毒に思えてきます

ストーリーはいつもの池井戸節で面白かったです

この世から不正はなくならない
は悲しいですけど

ある日のこと
会社事務所の床に1本のネジが落ちていまして
打ち合わせ用の椅子のもので折れていたわけではありませんが
「これ、強度不足じゃない?」と皆で大笑いしたのでした
          



「ふたりの旅路」
2016年 日本、ラトビア
【Netflix】

ある出来事をきっかけに心を閉ざし、神戸で孤独な日々を送っていたケイコ(桃井かおり)
着物ショーに参加するためラトビアの首都リガを訪れた彼女は、かつて震災で行方不明になった夫(イッセー尾形)と不思議な再会をします

結婚を間近に控えた娘を突然の交通事故で失くし、直後の大震災で夫は行方不明
たった一人で生きてきたケイコは目の前にいる夫に邪険な態度を取り続けたうえ「20年間一人で生きてきたからもういい、今さら現れないで欲しい」と言い放ちます
最後には夫を受け入れるのですが、悲しい別れが待ち受けていたのでした

時折、樹木希林さんが重なるような桃井かおりさんの演技が光り輝いていました
桃井さんに尽きる映画です

喜多嶋修さんの音楽も映画の雰囲気によく合っていました
喜多嶋さんが参加されているアルバム「うみやまあひだ」の収録曲に似た雰囲気です
奥さまは内藤洋子さん、娘さんは喜多嶋舞さん、母方の従兄弟に加山雄三さんがいらっしゃるのだそうです
        




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6 コメント

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「ツナグ」 (小米花)
2021-05-16 15:06:55
「ツナグ」
樹木希林さん出演の映画をまとめて見た時期がありまして、その時に巡り合った作品です。
いい映画でしたね。
https://blog.goo.ne.jp/mysketchbook/e/492f4a09891fa1ffaaa7a7d240eeeeff
その他は未見で、その中の2作は是非見てみたいと思います。
返信する
小米花さん (こに)
2021-05-17 07:56:04
良かったです。
樹木希林さんの存在感ですね~。
最後に紹介した「ふたりの旅路」の桃井かおりさん、後継者になり得るかしら。
黒目勝ちの松坂さんがやや苦手でしたが、これと「居眠り磐音」で好きになりました^^
返信する
「七つの会議」 (小米花)
2021-06-23 22:04:25
やっと見ました。
TVドラマを見てないので、人物関係が分かるまで手間取りました。
なかなかの迫力で面白かったです。
テレビドラマの方も役者さんが揃っていたようですが、感じは違いましたか~?
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小米花さん (こに)
2021-06-25 08:19:22
原作の池井戸カラーで見せる内容でしたね。
わかっていても面白いです。

TVドラマ化はされていないと思います。
堺雅人さん云々は「半沢直樹」の熱演のことで、私の書き方が悪く勘違いさせてしまったようでごめんなさい。
返信する
TVドラマ (小米花)
2021-06-25 17:37:02
私の記事の読み方が違っていたのですね💦
「半沢直樹」も見てないので、私の勘違いです。
お答え、ありがとうございます。
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小米花さん (こに)
2021-06-26 09:47:50
とんでもないです。
こんな事、ままあります。ちょっと、いやかなり抜けてるんですよ~。
これに懲りずお付き合い宜しくお願いしますね。
<m(__)m>
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