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ロダーリ「猫とともに去りぬ」

2015年12月06日 | 海外の作家

 

訳・関口英子
光文社古典新訳文庫
2006年9月 初版第1刷発行
2014年4月 第5刷発行
259頁

 

 

ジャンニ・ロダーリ(1920~80年)
イタリアを代表する児童文学作家であり、詩人、ジャーナリスト、教育者としても知られている方だそうです

タイトル買いしました

 

「猫とともに去りぬ」
家に居場所がなくなった老人が柵を越えて猫になる

 

「社長と会計係 あるいは 自動車とバイオリンと路面電車」
車のルームミラーに問いかける社長、村で一番美しい自動車はどうれ?

 

「チヴィタヴェッキアの郵便配達人」
小柄だけれど力持ちの郵便配達人はあまりに仕事が早くて明日配達予定の物も昨日配達してしまう

 

「ヴェネツィアを救え あるいは 魚になるのがいちばんだ」
魚になってヴェネツィアを水没の危機から救う一家

 

「恋するバイカー」
前出の社長の息子の恋人はオートバイ

 

「ピアノ・ビルと消えたかかし」
ピアノを武器にするカウボーイ

 

「ガリバルディ橋の釣り人」
橋の上で釣果を得るのに必要な言葉を求めて歴史を書き換える男

 

「箱入りの世界」
捨てられた容器が膨張して家々を占拠する

 

「ヴィーナスグリーンの瞳のミス・スペースユニバース」
金星の大統領主催のパーティに潜り込んだ貧しい少女の瞳に魅せられた大統領は午前0時に姿を消した少女を探す

 

「ピサの斜塔をめぐるおかしな出来事」
ピサの斜塔を略奪しようとした宇宙人

 

「お喋り人形」「ヴェネツィアの謎 あるいは ハトがオレンジジュースを嫌いなわけ」「マンブレッティ社長ご自慢の庭」「カルちゃん カルロ、カルちゃん あるいは 赤ん坊の悪い癖を矯正するには…」「ベファーナ論」「三人の女神が紡ぐのは、誰の糸?」

 

 

ファンタジーの中に現代社会への痛烈なアイロニーを織り込んだユーモアあふれる短編の数々

星新一を連想するような作品もあって楽しく読めました

 

 


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