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TV(BS・CS)で観た映画(海外)を5本

2018年04月07日 | 映画(海外)

 

 

 

「セントアンナの奇跡」
原題 MIRACLE AT ST.ANNA
2008年 アメリカ 

1983年のニューヨーク
定年を間近に控えた真面目な郵便局員、ヘクター(ラズ・アロンソ)が切手を買いに来た男をドイツ製の銃で射殺します
動機など黙秘を続けるヘクターでしたが
拘置所へ面会に来た新聞記者、ティム(ジョセフ・ゴードン=レヴィット)には心を許し、第二次大戦中にイタリアで体験した出来事を語るのでした
題材は戦争、戦争が引き起こす狂気、人種差別など
アメリカ人、ドイツ人、イタリア人、白人、黒人、ナチス、パルチザン、ファシスト
それぞれに良心を持つ人もいれば持たない人もいます
戦争でいかに多くの尊い命が奪われたことか…
無駄死にした人のなんと多かったことか…
チョコレートの巨人には生きて国に帰って欲しかった…
160分という長さに中弛みもありましたが、観終ってしみじみ、良い映画だったと思いました
ラスト、ヘクターの表情を見ているだけで涙腺が緩んできてしまいました
でも、都合の良い終わり方だったかな^^

 

 

 

 

「ナイトクローラー」
原題 NIGHTCRAWLER
2014年 アメリカ 

まともな仕事にありつけずに日々を過ごしているルイス(ジェイク・ギレンホール)
偶然通りかかった事故現場で報道スクープ専門の映像パパラッチの存在を知り自分もやってみることにします
ルイスにぴったりの仕事だったのでしょう
ビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受して誰よりも早く事件、事故現場に駆けつけ、次々と過激な映像を撮影、地元テレビ局に高値で買い取らせ、車や腕時計が高価な物に変わっていきます
ジェイク・ギレンホールがハマっています
狂気を宿した瞳が恐ろしいです
さらなるスクープ映像を求めてついに一線を越えたルイス
彼には倫理という観念は無いのでしょうか
彼は破滅に向かうのか、事業拡大は成功するのか
ラストに映し出される夜の交差点と山の端の月の静かさとは逆にじわりと恐怖が忍び寄ります

 

 

 

 

「フィラデルフィア」
原題 PHILADELPHIA
1993年 アメリカ 

一流法律事務所に勤務する弁護士のベケット(トム・ハンクス)
彼は自分が同性愛者であること、エイズに感染していることを事務所に隠していましたが、幹部の知るところとなり解雇されてしまいます
エイズ患者に対する不当な差別だとしてベケットは訴訟を決意し、かつて法廷で闘ったことのあるミラー(デンゼル・ワシントン)に弁護を依頼します
ミラーはエイズ患者であること、同性愛者であることに偏見を抱き一度は依頼を断りますが、偏見や蔑視と闘おうとするベケットに心を打たれ、弁護を引き受けることにします
法廷で証人として呼ばれた、輸血により感染した妊婦のエイズは受容れられゲイのそれは否定される
あからさまな差別は不愉快極まりないものでした
この頃は、法の前で人は平等、というのは建前に過ぎず、差別や偏見がまかり通っていたのですね
病気が進行し話すことも辛そうなトム・ハンクスの演技に惹きこまれます
ラストに流れるベケットの幼い頃のビデオフィルムが涙を誘います
偏見は簡単に無くなるものではないでしょうが、自分と違う人を理解しようと努力を重ねることが大事なのです

 

 

 

 

「タクシードライバー」
原題 TAXI DRIVER
1976年 アメリカ 

ニューヨークで暮らすトラビス(ロバート・デ・ニーロ)
ベトナム帰還兵の彼は不眠症で、どうせ夜は眠れないのだからと仕事にタクシー・ドライバーを選びます
戦争の後遺症から社会に適応できず、孤独のうちに湧き上がってくるのは誤った正義感
選挙運動中の議員候補の暗殺を計画しますが失敗
その後、まだ12歳というのに娼婦として暮らす家出少女、アイリス(ジョディ・フォスター)を救い出します
それが新聞記事になりトラビスは英雄扱い
暗殺計画などなかったかのように、再びタクシー・ドライバーを続けるトラビスなのでした
怖いです
きっと彼のような人間は数多く町中にいるのでしょう 

夜の町を走るタクシー
流れるバーナード・ハーマンのBGM
ロバート・デ・ニーロ最高です
公開時には、ジョディ・フォスターの娼婦役も話題になりましたね

 

 

 

 

 

「戦場のピアニスト」
原題 THE PIANIST
2002年 フランス、ドイツ、ポーランド、イギリス 

ナチスドイツ侵攻下のポーランドに実在したユダヤ人ピアニスト、シュピルマン自伝の映画化
主人公がホロコーストを生き延びたと知っていなければ観ていられない残虐なシーンが繰り返されます
実際はもっともっと悲惨だったのではないかと想像します
ユダヤ人に対し残虐の極みを尽くすナチスドイツの中にもユダヤ人を救おうとした人物はたくさんいて、映画の最後の方に登場するシュピルマンを助けてくれたドイツ人将校、ホーゼンフェルトもその一人でした
彼は映画では描かれていませんが実際は戦中ユダヤ人やポーランド人救済に活動した人らしく、2007年になってようやくポーランド政府から勲章を授与されたそうです
エンドロールと共に流れるピアノを弾くシュピルマンの指先の映像に、数知れない人々の死を思い胸が痛みました
映画から知る世界史でした
シュピルマンを演じたエイドリアン・ブロディはピアノ演奏シーンを代役なし、全て自分でこなしたとのこと
素晴らしかったです

 

 

 


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