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谷崎潤一郎「刺青・秘密」

2010年08月12日 | た行の作家
処女作「刺青」他
初期短編7編を収録

絢爛豪華
清新でロマンチック
都会的

「刺青」「幇間」・「秘密」のサディズム・マゾヒズム
これらに加えて足への執着、汚物趣味まで出現する「少年」
作者の早逝した色白で美しかったという母への思慕の情が現われた「母を恋うる記」
自伝的作品「異端者の悲しみ」
後の王朝主義への憧れを予感させる「二人の稚児」

特に心に残ったのは「母を恋うる記」
美しく暖かいファンタジーです

「少年」から数行が
漢字検定準1級の模擬試験問題に引用されていました
そんな『漢字』がたくさん出てきますが、新潮文庫ではルビが振られていますし注解もつけられていますので、明治大正期の作品はどうも…という方にも読みやすいものになっています
是非
どうぞ

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