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梨木香歩「椿宿の辺りに」

2022年11月17日 | な行の作家


朝日文庫
2022年7月 第1刷発行
巻末エッセイ・傳田光洋 痛みから始まる「物語」の発見
369頁

三十肩と鬱に悩まされている皮膚科学研究院の山幸彦(通称・山彦)は治療で訪れた鍼灸師のすすめで祖先の地・椿宿に向かいます
そこで屋敷と土地の由来、自らの名前の由来を知るのでした

従妹の名前が海幸彦(通称・海子)
屋敷の賃借人で親戚筋にあたる青年の名前が宙幸彦
それらの名前だけでも興味津々
時間や空間を超えた世界と現実世界がなめらかにつながる不思議な物語の中に日本の治水事業政策への問題提議もあって厭きさせません

山幸彦の曽祖父が登場する「f植物園の巣穴」の姉妹編とのこと
2010年に読んでいますが細かいところは忘却の彼方にて要再読です



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