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あさのあつこ「おいち不思議がたり」

2024年03月25日 | あ行の作家


PHP文芸文庫
2011年12月 第1版第2刷
解説・小手鞠るい
321頁

「おいち不思議がたり」シリーズ 第1弾

舞台は江戸深川
菖蒲長屋で医師である父・松庵の仕事を手伝っているおいち、16歳
貧乏ながら毎日張りのある日々を過ごしています
おいちが他の娘と違うのは、この世に思いを残して死んだ人の姿が見えること
そんなおいちの夢に、必死で助けを求める女が現れます
悩みながらも己の力で人生を切り拓き、医者を目指す娘が自分の不思議な力を生かし絡み合う因縁の糸を解きほぐしていく青春時代ミステリー

医師として為すべき事を、奢らず精一杯為す松庵、おいち父娘の姿は清々しく気持ちが良いです
亡き母の姉・おうた、岡っ引きの仙五郎、おいちに懸想した簪職人の新吉ら、周りにいる人々との時間と共に成長していくであろうおいち
真剣に生きている彼女を追っかけていきたいと思います


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