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宇江佐真理「名もなき日々を 髪結い伊三次捕物余話」

2024年05月29日 | あ行の作家


文春文庫
2016年1月 第1刷
2019年11月 第2刷
285頁

絵師を目指す伊三次の息子・伊与太は新進気鋭の歌川国直に弟子入りが叶い、ますます修行に身が入ります
しかし、伊与太が想いを寄せる八丁堀同心・不破友之進の娘・茜は奉公先である松前藩の若君から好意を持たれたことで藩の権力争いに巻き込まれていきます
伊与太の妹・お吉も女髪結の修行を始め、若者たちが新たな転機を迎えます

不破友之進の息子・龍之進が捕物で大失敗をやらかすという話もあり、各人それぞれが悩みながらも少しずつ前に進む様子を頼もしく読みました
でも、茜は気の毒です
上の命令に従うしかない武士の暮らしはなんて窮屈で理不尽なのでしょう

一方の親世代もまだまだ第一線で活躍中
親世代と子世代の反発はあれど江戸の町に暮らした名もなき人々の生き様が生き生きと描かれています
叶わないことですが、伊三次の孫世代(明治時代かな?)まで読みたかったです

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