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映画・アバウト・タイム

2014年09月30日 | 映画(海外)

 

原題 ABOUT TIME
2013年 イギリス

 

 

タイムトラベルものです
しかし、本作のテーマは別のところにあります

 

 

イギリス南西部の美しい海辺の町コーンウォールに暮らす青年ティム(ドーナル・グリーソン)
両親(ビル・ナイ、リンゼイ・ダンカン)と妹(リディア・ウィルソン)、伯父(リチャード・コーデリー)の5人家族は少し風変わりだけれどとても仲良しだった
オレンジ色の髪とヒョロヒョロの体型にコンプレックスを抱いているティム
シャイで彼女も出来ず自己嫌悪に陥っていた彼は年越しパーティの翌日、父親からとんでもない事実を告げられる
なんと!一家の男たちは代々タイムトラベルの能力を持っているのだという
ただし、戻れるのは自分自身の過去のみ、未来には行けない
一家の中には、その能力の使い方を誤り人生をダメにした輩も多くいるという
タイムトラベルの方法は、暗い場所でこぶしを握り締め戻りたい過去のシーンを想像するだけなのだという
冗談だろうと思いながら父親に言われた通り実行してみると…
失敗ばかりした前日の年越しパーティの場に戻ることが出来たのだった!

 

その年の夏、一家に滞在していた美女・シャーロット(マーゴット・ロビー)に恋をしたティム
タイムトラベル能力を使って彼女にアタックするも見事撃沈
能力があっても思うようにことが運ばないことを実感するのだった

 

弁護士になるためロンドンで暮らすようになったティム
そこで、苦心惨憺
巧妙なタイムトラベルを重ねたうえ人生の最良の伴侶・メアリー(レイチェル・マクアダムス)を得た彼の人生は順風満帆のように見えたのだが…

 

子どもも二人になり年を重ねたティム
妹の不運や父親の病気など、人生には特殊能力をもってしても避けられない不運や不幸があるのだということを悟っていくのだった

 

 

ティムが特殊能力を悪い方向に使うことはありません
一度会っただけで心を奪われてしまったメアリーを手に入れるためにズルイことはしますが、そこはさらりと流して^^
一旦はメアリーと携帯番号の交換をするも、その後で人助けの為にタイムトラベルを使ったことでメアリーとの出会いが無かったことになってしまったティムは、人と人が出会うこと、愛し合うことの難しさに気づいて、その後徹底的に謙虚になっていきます

 

 

いいな、と思ったのは
父親から伝えられた「ある一日をもう一度体験すること」の大切さ
仕事で疲れ、昼食を買いに出かけた店で店員に愛想のない態度をとり、地下鉄の中で隣席の男性のイヤホンから流れて来る音楽に顔をしかめ、メアリーには疲れたとこぼし…
二度目のその日は、仕事で嫌味をいう相手を陰で笑い、店員に笑顔で気さくに話しかけ、地下鉄の車内で一緒に音楽を楽しみ、メアリーには大変だったけれど良い一日だったと語る
人生において、その日、その時は二度と来ないのです
その瞬間がいかに大切なものなのか
私たちは普段気づかずに過ごしているのです

 

父親がティムに教えてくれたこと
ティムもまた自分の息子に伝えていくのでしょう

 

ラストが本当に素敵!
タイムトラベルなんてどうでもいいこと
自分らしく今を生きることの大切さを改めて教えてくれる映画でした

 

 

劇中歌、エンディング曲も良かったです♪

 

 

 

 

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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Unknown (たんぽぽ)
2014-10-13 19:57:06
一日を二度過ごすというのが本当にスゴイと思いました。
二度目の余裕で、周囲にいろいろな気配りができるなんて。
もともとこの父子は人にやさしいのですよね。多分こういう人にしかタイムトラベル能力は受け継がれないのかも。
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たんぽぽさん (こに)
2014-10-14 08:18:10
トラバありがとうございます。
タイムトラベルの能力があったら、私など絶対ズルイことや楽なことばかりに流れそうです(笑)
佳き人々の素敵な映画でしたね♪

最近映画館ばかりに出かけていて読書が進んでいません。
やはり時間が戻せたら読書かな。
でもその時間に映画館にいなかったということは…、ブログ記事はどうなるのかな…、映画記事と読書記事と両方アップ出来るのかなぁ。
考えたくなくなりました~。
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