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志賀直哉「小僧の神様・城の崎にて」

2010年10月21日 | さ行の作家

新潮文庫
1968年7月 発行
2005年4月 67刷改版
2005年6月 68刷
解説・阿川弘之、高田瑞穂
301頁


短編集です
気に入ったのは
「城の崎にて」
「好人物の夫婦」
「赤西蠣太」
「小僧の神様」
「真鶴」

日常の些細な、なんでもない出来事や、自然、人間心理を微細に渡って簡潔で精緻な美しい言葉で描いています
特に「城の崎にて」
情景を頭で描きながらでないと読めないので随分時間がかかりました

後半に収録されている直哉自身の女性問題と夫婦間のいざこざを描いたものは、私小説であり人に読ませるような内容ではないと感じました

有名な「暗夜行路」
読んだと思っていたのですが
藤村の「夜明け前」と思い違いをしていました
ということは国語の教科書以外では志賀直哉初読だったということになります
そんな筈はない、という思いがあるのは
多分、昔読んだのだけれど、全く内容が理解できず、面白さもわからなかったから、ではないかしら

今になってやっと読めた本
でした


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