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おうち映画(海外)を5本

2021年01月25日 | 映画(海外)
「天国は待ってくれる」
原題 HEAVEN CAN WAIT
1943年 アメリカ
【BSプレミアム】

地獄行きの手続きを委ねられている閻魔大王(レアード・クリーガー)は、全く天国行きに執着しない男・ヘンリー(ドン・アメチ)に興味を抱き、その人生の話を聞くことにします
このヘンリーという男
お金持ちのお坊ちゃんで欲しいものは欲しい、というわけで街で偶然見かけて一目惚れしたマーサ(ジーン・ティアニー)が従兄のフィアンセと知りながら連れ去ってしまいます
マーサも親の決めた結婚に乗り気ではなかったのでヘンリーを選びます
それから10年が経ち、一人息子にも恵まれ幸せに暮らす2人でしたが、ある日突然マーサが実家に戻ってしまいます

そんな展開ありかと思いますが、ヘンリーという男、悪人ではありませんし、自分に素直で正直で心からマーサを愛しているので憎めないのです
ただ、富裕層の身分差別や人種差別が当たり前に描かれており時代を感じます
そこには目を瞑ってコメディとして映画そのものを楽しめばよい作品でしょう^^
     




「ホリディ」
原題 THE HOLIDAY
2006年 アメリカ
【ムービープラス】

ハリウッドで映画予告編制作会社を経営するアマンダ(キャメロン・ディアス)と、ロンドンで新聞社に勤めるアイリス(ケイト・ウィンスレット)
失恋したばかりの2人は互いの家や車を交換してクリスマス休暇を過ごす“ホーム・エクスチェンジ”をすることで新たな一歩を踏み出していきます

キャメロン・ディアスとケイト・ウィンスレットの魅力全開
どん底にあった女性が新しい恋人と出会い、自らを見つめ直し、幸せを掴む姿にのめり込んで観てしまいました
アイリスの兄でアマンダと恋仲になる男性役にジュード・ロウ
妻を亡くし2人の娘を育てるシングルファーザーで、不器用ではにかみ屋さんなところがとてもキュートで可愛かったです
温暖なハリウッドのアマンダの豪邸で過ごすウキウキ幸せそうなアイリスと、雪のロンドンのアイリスの慎ましくも清潔な家で不便さに困惑するアマンダも微笑ましかったです
期間限定の家の交換は日本では普及していないので理解し辛い設定かとは思いましたが、クリスマスから年末に毎年繰り返し観たい映画ですね
     




「シシリアン・ゴースト・ストーリー」
原題 SICILIAN GHOST STORY
2017年 イタリア、フランス、ドイツ
【ムービープラス】

1993年にイタリアのシチリア島で実際に起きた誘拐事件から着想したラブストーリー

美しい自然に囲まれたシチリアの小さな村
13歳の少女ルナ(ユリア・イェドリコブスカ)は同級生の少年ジュゼッペ(ガエターノ・フェルナンデス)に思いを寄せていました
2人の仲が深まろうとした矢先、ジュゼッペは突然疾走してしまいます
周囲の大人たちが口を噤む中、ルナは必死にジュゼッペの行方を捜しますが…

サスペンスとルナの強い思いが見せる幻想、シチリアの美しい自然風景が映し出されます
ジュゼッペは無事発見されるのでしょうか

実際に起きた事件はそれはそれは凄惨なものだったそうです
イタリアマフィアの怖さは私のような一般人には想像もできないもののようですね…

悲惨な事件を忘れないよう
映画という形で事件の記憶を残すことも重要だと思いました
     




「パッドマン 5億人の女性を救った男」
原題 PADMAN
2018年 インド
【Netflix】

現代のインドで貧しくて生理用ナプキンが買えない妻・ガヤトリ(ラーディカー・アープテー)のため、世間の目を物ともせず低価格のナプキン開発に尽力した男・ラクシュミ(アクシャイ・クマール)の物語
妻への愛はやがてインドの全女性の救済につながっていきます

地方ではまだまだ衛生面での指導は行き渡っていないようで、女性の生理問題に男性が立ち入るべきではないのが一般的
ガヤトリや母、妹たちはラクシュミの頭がどうかしてしまったと嘆きます
愛する妻のために一生懸命なラクシュミですが理解は得られず村を追い出されてしまうのでした
偶然出会った、ラクシュミの研究開発、製造、販売に大きく力を貸してくれた女性・パリー(ソーナム・カプール)
彼女の存在がラクシュミの成功に大きく寄与したのは間違いありません
2人はビジネスパートナーとして、プライベートなパートナーとしても、ベストカップルかと思われたのですが、最後にラクシュミが選んだのは妻のガヤトリなのでした
自分を狂人と追い出した村の人々を恨むでもない愛すべき男ラクシュミ
やはり妻が一番なのですね
パリーは失恋してしまいましたが、それでどうにかなるレベルの女性でもなかったのは嬉しかったです^^
でもパリーのお父さんは少し気の毒だったかな

ラクシュミの国連での演説は正に女性賛歌
インド中、世界中の女性への自立を促す啓蒙活動も重要なのです
     




「黄金時代」
原題 黄金時代
英題 THE GOLDEN ERA
2014年 中国
【Netflix】

20世紀前半の中国で活動した夭逝の女性作家シャオ・ホン(タン・ウェイ)の激動の人生を描きます

1911年、中国東北部の黒竜江省で生まれたシャオ・ホンは幼い頃に母親を亡くし、暴力的な父親に引き取られ祖父の教育を受けて成長していきます
やがて、その文才を評価されるようになった彼女は作家のシャオ・ジュン(フォン・シャオフォン)と恋に落ち、魯迅ら有名作家たちと交流するようになっていきます

才能ある人というのは概ね周囲に理解されず生き難いものです
また、そんな人と人生を共にする人も辛い思いをするものです
彼女の人生は決して幸せなものではなく、1942年日本占領下の香港で病のため31年という短い生涯を終えます
せめて、彼女が生れるのがもう少し遅かったら、他の国で生まれていたら、と考えても詮無いことですが、自分の思うがままに小説を書いて世に発表出来ていたら少しは苦しみから逃れられたのではなかっただろうか、と考えてしまいました

ところで、作品中で、作家たちの集まりで夏目漱石が話題に上がっており、「日本から来た内田さん」とシャオ・ホンに紹介された男性がいました
彼は内田百閒先生だったのでしょうか?!
     





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