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映画・プロミスト・ランド

2014年08月23日 | 映画(海外)

 

原題 PROMISED LAND
2012年 アメリカ

 

 
大手エネルギー会社のエリート社員・スティーヴ(マット・デイモン)
シェールガスの埋蔵地へ赴き農場主から掘削権を借り上げる仕事に就く彼は農業地出身の強みを生かし実績を積み重ねていた
幹部候補になった彼は同僚のスー(フランシス・マクドーマンド)と共にマッキンリーという田舎町に向かう
町の入口にある店で“地元住民っぽい”服を購入し、スーツから野暮ったい服に着替えた二人は早速戸別訪問を開始
低収入にあえぐ農場主たちから好意的に迎えられ、数日で契約を完了し都会へ戻る予定の二人だったが、大きな誤算が生じ、滞在予定を大幅に延ばさざるを得なくなってしまう
町の有力者に根回し済の二人はシェールガス採掘への賛同を求める住民集会を単なる儀式としか考えていなかったのだが、元科学者で現在は高校教師をしているフランク(ハル・ホルブルック)がシェールガスの採掘が環境に与える影響について十分な検証がされていないことを理由に住民たちに再考を促す提案をしたことから、採掘の賛否は数週間後の住民投票によって決められることになる

都会から戻ってきた小学校教師のアリス(ローズマリー・デウィット)やフランクらは開発によって緑豊かな田園風景の環境が破壊され昔ながらの暮らしが失われていくことを危惧していた

そのうえ、どこからかやってきた環境活動家のダスティン(ジョン・クラシンスキー)が、自らも廃業農家の息子でシェールガス掘削がいかに甚大な被害をもたらすのかを住民が集まるバーや小学校で話し、一気に住民たちの心をつかむ

大金を町にもたらすシェールガス掘削に賛成が大半だった住民たちの気持ちは一気に反対に流れ、スティーヴたちはまるで悪役、苦境に立たされる

 

フランクもアリスも他の農場主も、スティーヴを悪い人間とは思っていません
むしろ大変好ましい、よい男だと見きわめていますが、仕事は別
安易に認めるわけにはいかないのです

 

バーで酒の飲み比べをしたり、歌ったり、お祭りを計画したり、なんとか住民の心を掴もうとするスティーヴとスー
いよいよ投票日前日、完全に負けと腹を括った二人の元に驚くべき資料が会社から送付され、大逆転間違いなし、のはずなのですが…

この先はネタバレになってしまうので書けませんが、ラストに向けてマット・デイモン、カッコ良すぎます!

 

 

投票会場入口でひとりの少女が地元の美味しい水を使ったレモネードを売っています
最後の説明に向かうスティーヴはお釣りはいらないと言って一杯買います
少女はにっこり嬉しそうに「ありがとう」と言うのかと思いきや、あくまでお釣りを渡そうとするのです
仕事に対して正規の報酬しか受け取ろうとしない、受け取らないのが当然という無垢な笑顔がまたスティーヴの背中を押したようです

 

 

エネルギー問題
環境問題
田舎町の疲弊、葛藤、分断

 

深刻な問題提議ではなく
スティーヴたち登場人物が、目の前の問題に取組み、決断を下す過程を描くヒューマンドラマです
よい映画を観ました

 

 

マット・デイモン

いいですね~

 


コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

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サラリーマンのマット・デイモン (たんぽぽ)
2014-09-09 20:23:57
こんな風に普通っぽいマット・デイモンを観るのは久しぶりのような・・・
でも、いいですよねー。
地元の人に溶けこむように、スーツは着用せず、ラフなスタイルというところがまた一段と親しみを感じてよかった。
「誠意の人」なのがまた、カッコイイ。
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たんぽぽさん (こに)
2014-09-10 08:22:05
トラバありがとうございます。

地元民に受け入れられるよう色々と調査済みなんですねぇ。
大変なことで、と思うのと同時に怖さも感じました。

そうそう、強さではなく誠意がカッコ良かったです。
息子との生活のため会社側に残るスーとの対比も、上手でしたね。

地味だけど心に残る映画でした♪



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