話題になって時間がたってから読み始めるのはよくあること。
映画にもなった「ミレニアム」だが、評判どおりに、主たる登場人物の造詣がよく描かれていたし、昔ながらの旧家の秘密的なミステリーも匂わせて、厭きることなく読める。
読み終わって、ミカエル・ブルムクヴィストとリスベット・サランデルのこれからも気になるところではあるが、どうしても続編を読む気がしないのは、現代社会の闇に容赦なく向き合わなくてはいけないからかもしれない。経済社会の矛盾や、弱者が虐げられる階級社会の醜さを、また直視しなければならないのは、なかなかつらいものだ。
しかしながらこの一流のミステリーを書いた作者ラーソンの、ジャーナリストとしての気概が溢れる作品がずっと読み継がれていくのは確かだろう。
素晴らしい才能が早世したことを悼みたい。
映画にもなった「ミレニアム」だが、評判どおりに、主たる登場人物の造詣がよく描かれていたし、昔ながらの旧家の秘密的なミステリーも匂わせて、厭きることなく読める。
読み終わって、ミカエル・ブルムクヴィストとリスベット・サランデルのこれからも気になるところではあるが、どうしても続編を読む気がしないのは、現代社会の闇に容赦なく向き合わなくてはいけないからかもしれない。経済社会の矛盾や、弱者が虐げられる階級社会の醜さを、また直視しなければならないのは、なかなかつらいものだ。
しかしながらこの一流のミステリーを書いた作者ラーソンの、ジャーナリストとしての気概が溢れる作品がずっと読み継がれていくのは確かだろう。
素晴らしい才能が早世したことを悼みたい。