テルマエ・ロマエ

2013年03月12日 | 映画・DVD・テレビ
面白そうと思って映画館に見に行きたかったのに見逃した映画のひとつ。

はっきり言って、映画館じゃなくて良かった。
ロケも衣装も役者も、ある意味すばらしくそろっているのだが、これだけいいものそろえて笑えないとしたら、本がいけないのか演出がいけないのか。

第一に役者。力のあるいい役者ばかりそろえているのに、使い方がもったいない。
阿部寛は体も鍛えて苦しい芝居をがんばっているし、上戸彩も漫画家にはあっているけれど、竹内力、キムラ緑子、蛭子さん!まで使っているのに、あれしかでないなんて、もったいない!

出演したらいいってもんじゃないだろう!沢山芸達者の人たちに芸をさせないなんて、なんて演出家なんだろう・・・

第二にイタリアロケ。チネチッタでのすごいセットや大勢の役者エキストラを使いながら、あんなちゃちなローマ帝国ありえへん。戦闘場面なんて、日本の戦国時代の山狩りか?

第三に編集。ブツブツ切れても、それが面白い転換になってればいい演出だけど、場面、時間、切り方ひとつがあまりに唐突。せっかくの悩める阿部寛の芝居も、重厚さを見せてた市村正親の芝居も台無しだ。

漫画が面白くたって、これじゃ原作者も泣くぞ!!!
喜劇は本当にセンスのある監督が撮らないと面白くならない典型の映画だった。
出演者や原作者にはお気の毒様でした。
ヒットしたのがせめてもの救い。です。

 追記・ 「これでいいのだ!!映画★赤塚不二夫」をみならえ!!!

当たらない!

2013年03月12日 | 日記
最近、どのサイトを選んでも、なかなかお芝居のチケットが当たらない。

以前は申し込みすれば、なんとか席は確保できていたのに、人気があるのは仕方ないとしても抽選があたらなくなったのは、ツキに見放されているからのか?

それと同じくして、いいお芝居や、イベント、展覧会の嗅覚が鈍っているようだ。
花粉症だからかなぁ・・・ちっともいいにおいを感じ取れず、いいものは後から気づいても、見逃すか当たらないかだ。

星回りというものがあるとすれば、今年は年明けからぎっくり腰になるは、嫌なことはおこるし、人間嫌いが加速するしで、ちっとも良いことが無いから、きっと悪い星回りなんだろう。

どこかで厄落としをするか・・・またパワースポットめぐりでもしなければ。

愚痴ですいません。

今年も春が来る

2013年03月11日 | 日記
一昨年の今、東北の故郷は寒い風の中。
私は何度も繋がらない携帯メールを打ちながら、不安と申し訳ない思いでいっぱいだった。

そして、原発のニュースが流れ、
親兄弟、親戚一同が避難して来て、ほっとしながらも自分が今している事が、役にたっているのか、かえって皆に助けられているようで、又申し訳ない思いばかりだった。

この季節になると私はいたたまれない。
自分の居場所がどこかわからなくなる。

亡くなった方々は皆、惜しまれ、残された人々が自責に捕らわれるような不安が常にある。 何もしてない訳じゃないのだから、堂々としていればいいのに、ニュースが、桜が、近所の人の目さえ、私を責めている気がして下ばかり向いてしまう。
きっと、気にしすぎかもしれない。しかし、あれから何か変わっただろうか?
変えようとしていた多くの人は、何をしているの?

あんなに原発に反対した人や辺野古の移設に反対した人達は、今、上を向いて歩いているのだろうか?

ひなまつり

2013年03月03日 | 日記
今年も雛人形が出せなくなるとは思ってもいなかった。

おととしは仕方なく、昨年は2年ぶりに出してあげたので、お雛様の顔も少し喜んでいるように思えた。今年も再会を楽しみにしていたのに、なぜひな祭り前に人を呼ぶ!

私にとっては、自分のお雛様は瓦礫の中に消えてしまって、思い出だけしか会えないから、娘のお雛様は、娘よりも私のほうがきっと思い入れがある。

娘が初節句のときも、すったもんだで、実家には少し寂しい思いや恥ずかしい思いをさせてしまったこと、
それでも元気なときの母が一緒に飾ってくれるためにわざわざ上京してくれたこと、
箱をあけて見た時のあまりに立派な人形に驚いてしまったこと、
毎年、娘の成長を祈って大事にしまう時の少し寂しい気持ち、・・・いろいろな思いが交錯する3月3日。

人がいたって、見てもらえるのなら嬉しいけれど、人の感情は様々なことを、おととし嫌という程味わってしまい人間不信に陥ったから、又、陰で何を言われるかわからないと思うと、お雛様も飾れない。

また、あの恐ろしい日々が今年もやってくるのだ。

感謝の気持ちもあるけれど、自分がどれほどの人間かを良く知っているだけに、人の目の怖さや、根拠の無い中傷に怯える日々を、わかってくれる人はいない。
かといって、残りの人生を愚痴を聞いて終わらせるのは嫌だし、できなかった事を私のせいにされるのも困る。哀しい人生の選択なのだ。 お雛様。ごめんなさい・・。