大相撲初場所初日(9日・両国国技館)――初場所の初日は、どの力士も特別な思いで臨む。
AD2.init({site:'SPORTS',
area:'P.RECTANGLE',
width:300,
height:250,
admax:1});
AD2.cAds();
AD2.dBanner(0,'prect');
新年最初の一番を白星で飾った白鵬は「新たな挑戦、道のりが始まる」と決意を口にした。それは、再生を目指す角界全体に求められている覚悟でもある。
恒例の協会あいさつ。放駒理事長(元大関魁傑)は満員御礼の館内で、「新生の年となるように全力を尽くす」と約束した。不祥事が相次いだ昨年はファンを失望させたが、今年は心機一転、お客さんに喜んでもらおう、というメッセージを込めたという。
そんな気持ちに、力士たちもある程度、応えた。1年ぶりの天覧相撲となった幕内後半で、期待の若手がみせた。昨年九州場所で白鵬の連勝を止めた稀勢の里は、持ち前の馬力で嘉風を圧倒、白鵬と優勝を争った豊ノ島も、俊敏な動きで巨漢把瑠都を仕留めた。
結びの一番で、きっちりと仕留めたのは横綱。鋭く踏み込んだ鶴竜の右腕を手繰って崩し、押し出し。何としても勝ちたいという気持ちが表れていた一方、相手の気負いを見透かしたような落ち着きもある。昨年までは朝青龍がいたこともあり、初場所は、1度しか賜杯を抱いていない。「(両陛下と)同じ屋根の下で、いい相撲を取れたことがうれしい」と喜んだ後、「年6場所を引っ張っていきたい」と改めて口にした。それぞれが、それぞれの誓いを土俵で表現していく15日間が始まった。(向井太)
(2011年1月9日22時45分
読売新聞)
関連ニュース
・
白鵬が2連勝、豊ノ島下す…大相撲2日目
・
遼・薗田組2連勝、アジアが欧州リード
・
名古屋の相撲案内所に補償…賭博問題で収入減少