講談社現代新書720円+税
イラクで日本人が人質になったとき、『自己責任』という言葉が使われた。私がはじめて目にしたのは読売新聞のコラム『編集手帳』だったと記憶している。私はそれを読んで、怒りで身体が震えた。物理的に、本当に震えたのだ。しかし、怒りが強過ぎて、自分が本当は何に怒っているのか、そのときはよく理解できなかった。本書を読んでそれが少しわかった気がする。『排除の空気』に怒ったのだ。
『自 . . . 本文を読む
シュプリンガージャパン3900円+税
地球以外の天体に生物は発生するか? その生物は知的生命体にまで進化するか? その知的生命体と交信することは可能か? などなどを総合的に考察しまくる本。だから最初は、生物が発生可能な惑星の起源、そんな惑星をもつのはどのような恒星か? というところから議論がはじまる。
親切な注釈が多いものの、内容はかなり専門的。っつーか、れっきとした専門書。文系の方にはある程度 . . . 本文を読む
新しいカテゴリーとして『読書』を作ってみた。
私が読んだ本を紹介していこうと思う。
一発目は、『半田滋著 「戦地」派遣 変わる自衛隊』だ。
半田滋といえば、著書『戦えない軍隊』で自衛隊のイラク派遣の問題点を解りやすく解き、同時に自衛隊員の優秀さをマスコミ報道とはまったく違った視点で紹介していたのが強く印象に残っていた。その単なる「反自衛隊」でないところが気に入っていたのだ。
で、本書。田母神論文な . . . 本文を読む