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厳冬の日比谷公園:肌寒い空気に包まれている心字池周辺を散策する

2013年02月18日 12時57分33秒 | 皇居周辺・城西


第一花壇エリアに続いて、「心字池(しんじいけ)」周辺を散策していきたいと思います。以前に訪れた時は初秋の時期だったのですが、2月の今の時期は見事に枯れ木の比率が増えていました。その反面、見通しがすごく良くなったと思います。




心字池内の中洲には枯れ草状態となっているススキが見えました。ススキというのは冬の間でもしっかりと根を張っているのですね。視界が開けているので、奥に広がっている丸の内の高層ビル群も見通すことができました。




心字池の敷地内に植えられている松の木々には「雪吊り」が施されているのが見えました。後でそばから見上げてみたいと思います。




心字池の水面に沿って整備されている散策道を歩いていきたいと思います。池を挟んだ対岸に設置されている石垣の上にも散策道やベンチなどが設置されているのです。




日比谷公園の敷地の北東側に位置している心字池は、江戸時代は江戸城の内堀の一部だったのです。その面影を残すために、明治時代の公園造成時に池としたもので、全体を上から見ると「心」の字をくずした形となっています。




心字池の霞ヶ関側の散策道にも休憩用のベンチが多く設置されており、すごく肌寒い気温でしたが、多くの人たちが座って心字池を眺めていました。




禅宗の影響を受けた鎌倉・室町時代の庭に見られる日本庭園の伝統的な手法のひとつであり、心字池の方式の庭園は、日本全国に存在するそうです。




「雪吊り(ゆきづり)」とは冬季に雪が付着することで、樹木の枝が折れないように縄で枝を保持することです。豪雪地帯にある日本庭園(例えば石川県金沢市の兼六園)では一般的ですね。




樹木の幹付近に柱を立て、柱の先端から各枝へと放射状に縄を張ることをりんご吊りといい、雪吊の代表的手法です。これは明治以降に西洋リンゴの栽培が日本で始まり、リンゴの実の重さから枝を守るために行った初期の技法に由来します。また、美観目的で、りんご吊りを模して樹木の周囲に縄を張ったものも積雪対策ではないが雪吊というのです。




日比谷公園の北側、日比谷濠に沿って並んで建っている丸の内の百尺ビルや高層ビル群が庭園内から綺麗に見渡せるようになりました。




日比谷公園の敷地と、日比谷濠の間を通っている晴海通りも多くの自動車が行き交っていますが、心字池の周辺はひっそりとした空気に包まれていました。




心字池の水面越しに旧江戸城時代の内堀の石垣を撮影してみました。この石垣があるだけで、ここが江戸城の内堀を改築して造営したという事実にリアリティがおびてくるように思えますね。




心字池の北側へ回り込み、日比谷交差点へ向かいます。




心字池を北側から撮影してみたのですが、時間帯のためか逆光ぎみになってしまいました。一瞬見ただけでは単なる日本庭園そのものに見えますが、池の日比谷側に続いている石垣の存在が際立っています。




日比谷公園の敷地の北東側に設置されている「日比谷門」の先は、交通量が多い日比谷交差点に出ることができます。これで厳冬の日比谷公園の散策は終わりです。



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