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渋谷スクランブルスクエア東棟の進捗状況(渋谷スカイ) 2019年12月12日 Part2

2019年12月30日 06時00分00秒 | 再開発・城西


渋谷スクランブルスクエア第一期棟(東棟):工事進捗率100% 2019年12月12日
新宿駅と池袋駅に次いで、東京都内の西側の鉄道ターミナル駅の中では有数の規模を誇っているJR・東急渋谷駅の再開発工事が始まっています。2014年7月現在、既に東急東横線の渋谷駅が地下化されていて、現在は東急百貨店東横店の取り壊し工事が実施されている状況です。この一大プロジェクトのコンセプトや概要をまとめてみました。

2008年6月  東京地下鉄副都心線の渋谷-池袋間が開業。
2008年6月  東京都と渋谷区は「渋谷駅街区基盤整備方針」を発表。
2009年1月  「渋谷駅街区基盤整備都市計画変更(原案)のあらまし」を公表。
2010年10月 「渋谷駅街区土地区画整理事業」が施行認可された。施行期間は同年度から2026年度までの16年間となっている。
2012年4月  東急文化会館跡地に渋谷ヒカリエ開業。
2013年3月  東急東横線の渋谷駅高架ホームが廃止、翌日3月13日から東横線と副都心線の相互直通運転開始。
2013年6月  東京都は、渋谷駅周辺地区における都市計画を決定した。

駅2階に山手線の内回りと外回りのホームを一つにまとめ、その隣に埼京線を発着させます。地上3階の銀座線ホームは渋谷ヒカリエ側に約130メートル移動することで、地下5階の副都心線・東急東横線との連絡性を高めます。2020年までには地下と地上を結ぶ「アーバンコア」と呼ばれる移動空間が誕生し、すべての乗り換えがスムーズになります。駅ホームを覆うよう新設される3棟のビルのうち、東棟は19年、中央棟と西棟は27年の竣工予定です。

2015年7月2日、東急電鉄とJR東日本、東京メトロ3社のプレスリリースによって、再開発計画の予定変更が発表されました。2019年度に開業を予定する東棟の最上部に、屋外と屋内からなる展望施設を設置するとのことです。


北側から見た東棟の完成予想図(屋上展望台の併設決定後)です。地上47階建てで高さは228.3メートルの規模となります。


北側から見た3棟の完成予想図です。直下をJR渋谷駅が貫くことになります。(屋上展望台が追加される以前の完成予想図です)


スクランブル交差点から見上げて構図の完成予想図です。屋上展望台が追加されたことによって、雰囲気が少し変わりましたね。


東棟展望施設のイメージです。六本木ヒルズ森タワーの屋上展望台「東京スカイデッキ」よりも広々とした展望台になりそうですね。


展望施設からスクランブル交差点を見下ろすイメージです。


展望施設から新宿方向を見るイメージです。


展望施設から富士山を望むイメージです。


東棟が完成すれば、地下5階にある東急東横線の渋谷駅と地上2階にあるJR渋谷駅などとの乗り換えがスムーズになるとみられます。


東棟の建設工事を先行的に行い、2019年度に完成します。その後、東急東横店の機能を東棟の低層階に移し、西棟と中央棟の建設が始まります。


3棟の建物や駅前広場をつなぐ多層の歩行者ネットワークを整備することになります。

整備内容の概要です。

駅施設の改良
1.旧東横線地上ホーム跡地を利用して埼京線・湘南新宿ライン(山手貨物線)ホームを山手線ホームと並列化する。また、山手線ホームも島式(1面のホームの両側に線路がある形態)に改めた上でやや北寄りに移設する。これによりJR駅のホーム配置は恵比寿駅と同様となる。
2.銀座線ホームを東寄り(JR線よりも東側)へ移設し、ホームを島式化する。新たな位置は明治通りとJR線の間の空間であり、狭い階段や改札が一新される。
3.山手線ホーム上の改札口が全面的に建て替えられ、広大な乗り換えコンコースが設置される。国道246号上部では東西広場を越えるペデストリアンデッキに連絡する。なお、現在埼京線・湘南新宿ラインホームへ連なっている連絡通路は新南改札方面への自由通路として残る模様である。

新駅ビルの建設
1.旧東横線地上ホームと東急百貨店東横店を解体した跡地を利用して新たな駅ビルを建設する。

駅前広場の改良
1.ハチ公前広場と西口バスターミナルを結ぶ車道を廃止し、自動車の通り抜けをなくす。
2.西口バスターミナルの地下にタクシー乗り場を新設し、集約する。
3.これらにより、ハチ公口・西口・東口の各広場とバスターミナルを拡大する。

歩行者動線の改良
1.駅施設や広場、駅ビルの改良により、東西を結ぶ通路の拡大、歩道や地下道の改良を行う。
2.東口側の新文化街区・新駅ビル・西口側を結ぶスカイウェイ(連絡通路)を設置し、駅周辺が谷状の地形になっているところを水平に結べるようにする。

駐車場・駐輪場の整備
1.西口地下のタクシー乗り場のさらに下に公共駐車場を整備する。
2.副都心線の駅の上に地下駐輪場を整備する。

淀橋台地や豊島台地といった広大で平坦な丘陵地帯の上に整備されている新宿駅や池袋駅、江戸城東部の大名小路跡地の平坦地に整備されている東京駅と違い、渋谷駅は、渋谷川と宇田川の二つの都市河川が合流している谷底地形の中に位置しています。駅の両側が斜面担っているので土地の制約が非常に多く、狭いスペースの中に東急東横線ホームやJR山手・湘南新宿線ホーム、駅舎や百貨店、駅前広場や大通りが密集しています。この制約によって渋谷駅の中は非常に狭くて複雑な構造になっていて、利用者にとっては不便なターミナル駅となっていました。

今回の大規模な再開発工事は、こうした駅構内や周辺の複雑さを解消する目的があります。

計画建物の概要
事業主体 東京急行電鉄株式会社
       東日本旅客鉄道株式会社
       東京地下鉄株式会社
所 在 東京都渋谷区渋谷二丁目23番 外
用 途 事務所、店舗、駐車場等
敷地面積 約15,300㎡
延床面積 約270,000㎡
階数 東棟:地上47階 地下7階、中央棟:地上10階 地下2階、
    西棟:地上13階 地下5階
高さ 東棟:約230m、中央棟:約61m、西棟:約76m
設計者 設計:渋谷駅周辺整備計画共同企業体(日建設計・東急設計コンサルタント・ジェイアール東日本建築設計事務所・メトロ開発)
デザインアーキテクト:日建設計、隈研吾建築都市設計事務所、SANAA事務所
予定工期 2013年度~2027年度
開業予定 東棟:2020年 中央・西棟:2027年

プレスリリース:東急電鉄発表の報道資料 2017年8月1日
渋谷駅街区開発計画の施設名称が「渋谷スクランブルスクエア」に決定 オフィス・商業施設のリーシングを開始
-2019年度、渋谷エリア最高となる高さ約230メートル、地上47階建の第Ⅰ期(東棟)開業-

プレスリリース:JR東日本発表の報道資料 2018年11月15日
100年に一度と言われる再開発で、新たに生まれ変わる渋谷駅直結・直上の新ランドマーク
2019年秋、「渋谷スクランブルスクエア第Ⅰ期(東棟)」開業




「渋谷スクランブルスクエア東棟」の高層オフィスビルの敷地1階フロアの一角に整備されている専用エレベーター前にやってきました。このエレベーターに乗車して14階フロアの展望台「渋谷スカイ」の入口に向かいます。




14階フロアにある「渋谷スカイ」入口で大人一人2000円を支払ってチケットを購入し、14階フロアから更に専用エレベーターに乗車して46階フロアにやってきました。コインロッカーに荷物を預け、カメラだけを持参して展望台へ向かいます。




46階フロアの一角にも展望スペースが整備されていますが、ここから屋外エスカレーターに乗車して47階フロア・屋上ヘリポートへ向かいます。




エスカレーターを上がって47階フロア・屋上ヘリポートにやってきました。この日は雲一つない快晴の青空の天候が広がっていました。




ここ47階フロア・屋上ヘリポートは、屋上天望空間「スカイステージ」という名前となっています。ヘリポートの北東角から、北東側の一帯を撮影しました。




屋上ヘリポートの脇に設置されている高層オフィスビルの屋上機器を見下ろして撮影しました。




47階フロアの敷地東側には、テーブルとベンチなどが整備されています。




47階フロアの敷地南側は、ウッドデッキのみが整備されていました。




南側から屋上ヘリポートの全景を撮影しました。46階フロアのウッドデッキよりも、2メートルほど高い位置にヘリポートが整備されています。




南側から屋上ヘリポートの全景を撮影しました。ヘリポート自体が人工芝で形成されていて、芝生で座っている人達が見受けられました。




六本木ヒルズ森タワー屋上の「東京スカイデッキ」では屋上ヘリポートの立ち入り自体が禁止されていることと比較すると、非常にのどかな雰囲気ですね。




ヘリポートの北端部に立ってみて、周囲を見渡してみました。




ヘリポートの外周は階段状になっていて、ここに腰掛けて休憩することも可能となっています。




46階フロアに下りることが出来るエスカレーターを降りていきます。




「渋谷スカイ」の展望台が開業したのは2019年11月1日ですが、約1カ月半後の平日には混雑も無くなっていました。




エスカレーターを降りて46階フロアに戻ってきました。




46階フロアの屋内展望台「スカイギャラリー」にやってきました。47階フロア・屋上展望台よりも、こちらの方が周囲の景色を眺めるのは良い場所です。




「渋谷スカイ」より北方向(JR新宿駅方向)です。西新宿の高層オフィスビル群と、手前側には色鮮やかな紅葉に覆われている「代々木公園」の緑地帯が広がっています。




西新宿の高層オフィスビル群をズームで撮影しました。西新宿に200メートル級の高層オフィスビルが出現したのは1980年代のことですが、それから40年遅れで渋谷にもようやく高層化が進みつつあるということですね。




色鮮やかな紅葉に覆われている「代々木公園・明治神宮」の広大な緑地帯と、「国立代々木第一・第二体育館」の建物群をズームで撮影しました。




JR渋谷駅から北側へ向かって伸びている在来線線路群と「宮下公園」の緑地帯の全景を見下ろして撮影しました。




「渋谷スカイ」から北西側から、「渋谷スクランブルスクエア東棟」の建物名称の由来ともなっているJR渋谷駅ハチ公口前のスクランブル交差点を見下ろして撮影しました。




JR渋谷駅ハチ公口前のスクランブル交差点をズームで撮影しました。




スクランブル交差点の敷地北側に建っている「キューフロント」「西武百貨店渋谷店」の商業施設の建物群を見下ろして撮影しました。




宇田川町地区の市街地を南北方向に通っている「井の頭通り」を見下ろして撮影しました。「西武百貨店渋谷店」のA館・B館の間を通っています。




宇田川町地区において建設工事中の三井不動産レジデンシャルの「パークコート渋谷ザタワー」の高層タワーマンションの全景を撮影しました。




2019年11月16日に開業したばかりの「新パルコ渋谷ビル」の高層複合ビルの全景を撮影しました。




「渋谷スカイ」から北西方向を見渡して撮影しました。中野区や杉並区内の住宅密集地帯がどこまでも広がっています。




「渋谷スカイ」から東側を見下ろしてみると、JR渋谷駅東口前に建っている「渋谷ヒカリエ」の高層複合ビルの全景を撮影することが出来ました。




「渋谷スカイ」から南東側の一帯を撮影しました。東京駅周辺と港区北部の高層オフィスビル群が重なり合い、巨大な壁が形成されているように見えました。




東京駅周辺の高層オフィスビル群をズームで撮影してみると、はるか奥には東京スカイツリーの鉄塔も建っているのが見えました。




この日は雲一つない快晴の青空の天候だったので、遠く彼方までくっきりと見渡すことが出来ました。




国道246号線(青山通り)の両側に集まるように建っている高層オフィスビル群をズームで撮影しました。




46階「スカイギャラリー」の歩行者用通路を散策していきます。




JR渋谷駅の東口の一帯、国道246号線(青山通り)の「渋谷駅東口交差点」の一帯を見下ろして撮影しました。




「渋谷スカイ」より南東側を撮影しました。港区南部や渋谷区内の広大な住宅密集地帯が広がっているのが見えます。




「東京タワー」の赤い鉄塔をズームで撮影しました。




渋谷区の広尾地区の住宅密集地帯を撮影しました。「広尾ガーデンヒルズ」の中層マンションの建物群が建ち並んでいるのが見えます。




JR渋谷駅東口の南側に建っている「渋谷ストリーム」の高層オフィスビルの全景を見下ろして撮影しました。




「渋谷スカイ」から南西側の一帯を見渡して撮影しました。




「渋谷スカイ」より西側の一帯、JR渋谷駅の西口駅前ロータリーを見下ろして撮影しました。




京王井の頭線の渋谷駅と一体化されている「渋谷マークシティ」の高層オフィスビル群の全景を撮影しました。




渋谷駅一帯の地図です。

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