Pianist 池田みどり

ピアニスト池田みどりの四苦八苦をまるごとお見せします。
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流通業者としての覚悟~風評被害に惑わされない

2011-11-02 | ドキュメンタリー/映画
 「プロフェッショナル~仕事の流儀」の今回は、食品スーパー経営者の福島徹氏。広告もチラシも使わず、40年連続黒字経営を続けるこの店の流儀とは…そこには「いいものはいい」と確信を持って伝える覚悟がある。そして「売れそうか、ではなく、お客様の役に立つか、で考える」

 産直を手掛ける福島氏。提携農家とは、生産者と消費者をつなぐという役目をクリアにする。だから流通業者である福島氏のスーパーの取り分の利率まで、全部わかるように説明する。彼はまずは生産者の人柄を見る。いい人柄はいい商品を生み出すという信念がある。だから何度も生産者のもとに足を運ぶ。生産者はそんな彼を信頼し、一緒に商品開発までする。この店は特別、売値が安いわけではない。しかし納得のできる品質と価格のバランスが顧客の信頼感につながる。

 新米の時期になり今までの産直米に、福島産の米を加えることにした。微量な放射能が福島産の米の一部から検出されたあとだった。震災直後、被災地を応援するために、農産物などは売り上げを一時上げることがあった。しかしそれは長く続かず、現在は以前より福島産の農産物は、ガクンと売り上げが下がっている。今になって風評被害が深刻になっている。風評被害はそれを取り扱う流通業者の価値にまで影響する。売る側にもそうとうの覚悟が必要だ。福島氏は言う。「逃げないで向かい合いたい」「いいものはいいということを、お客様にちゃんと伝えることが、私たちの信用につながるんですよ」

 提携を考えている農家は、農薬も使わず雑草を手作業で除くなどの手間暇をかけて、ていねいに作っている。もちろん、土からも稲からも放射能は検出されていない。福島氏は契約を決めた。生産者はほっと胸をなでおろす。特に風評被害にあっている東北地方の生産者には、どれだけうれしいことだろう。

 このスーパーでは放射能汚染がないということを国の検査、自治体の検査、そして店側の検査とトリプルで安全性を保証していることを、告知した上で、この新米を売り出した。発売当日、心配だったお客の反応は上々。予想以上の売り上げだった。「これだけ安全性が確認されているのであれば、安心して食べられる」「この店の品なら安心だから」福島氏がもっともうれしい言葉だった。

 流通の覚悟。それはいかに信頼を得るかということ。そしていいものはいいと伝えること。

 ※NHKプロフェッショナル http://www.nhk.or.jp/professional/2011/1031/index.html

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5 コメント

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Unknown (茶々丸)
2011-11-02 02:23:46
すばらしいことですね。
このスーパーには2回ほど足を運んでいます。
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ご無沙汰しておりました。 (原付)
2011-11-02 15:28:28
かつて天王洲時代に岡田先生を紹介してもらったベース弾きです。
(こんな書き方で誰だか分かりますでしょうか。。。)

アメリカへ行かれるとおっしゃっていたので、ご挨拶が疎遠になっていましたが、本日たまたまブックマークの整理をしている時にホームページが更新されている事に気付き、お邪魔させていただいた次第です。

日本に戻られてからますますご活躍をされているご様子をこのページより拝察いたしました。

私は一応未だにベースを弾いておりますが、殆どやっていないも同然です。。。

いつかお店にお邪魔します、と言っておきながら行けずじまいですみませんでした。
今は城西地域を離れてしまい、城東方面に住んでいるので、なかなか、お邪魔することができませんが、アルバムを出されているとの事ですので、近く拝聴させて頂きます。

コメント欄なのに、長々すみません。
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Unknown (midopi)
2011-11-02 23:22:56
茶々丸さん:うちの近くには残念ながら、このスーパーないんですが、こういう仕事の流儀、見習ってほしいものです。

原付さん:お久しぶりです!
もちろんどなたかわかりますよ。メールアドレスなど以前と変わりません。ぜひご連絡を!
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メール届いていますか (原付)
2011-11-26 23:47:32
こんばんは、先日以前使っていたアドレス宛にメールを送信しました。無事到着しましたでしょうか。無事に届いているとよいのですが。。。
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再送してください。 (midopi)
2011-11-27 10:15:52
原付さん
メール来ていないようです。
ホームページのコンタクトから再度いただけますか?
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