Pianist 池田みどり

ピアニスト池田みどりの四苦八苦をまるごとお見せします。
http://www.hi-ho.ne.jp/~midopi/

Hartley House訪問

2008-05-31 | Diary
一ツ橋大学大学院教授であり、精神科医の宮地尚子さんのお誘いで、アートセラピストの小林利子さんの関わる、Hartley Houseの展覧会に行きました。ここHartley Houseは、町のコミュニティーセンターのような役割をしていて、学校の授業が終わった子供達が、ここで宿題をやったり遊んだりします。またここでは大人たちも集まって、絵を描いたり、もの作りに親しんだりします。

 その前にランチをしましょうということで、トルコ料理をいただきながら、話が弾みました。宮地さんはちょうど大学のお仕事にきりがついて、論文を書くという名目で、こちらで1年ほど滞在なさっているところです。大学院教授で精神科医と聞くと、よっぽどバリバリに堅苦しそうなイメージを抱きますが、ほんわかと柔らかくて、自然体の女性です。事前に彼女のコラムも読むことができたので、さらに興味をもってお話をすることができました。

 小林さんはNY州立病院精神病棟でアートセラピストとしての資格をもって、特にトラウマの患者さんの治療に当たっていますが、宮地さんもトラウマの研究ですので、ふたりのフィールドは同じです。でもなぜ、私が?どうも、宮地さん、先日ご一緒したときに、私の本を見たことと、ピアノを聴いたことで、私に興味を持たれたようです。

 ランチ後、Hartley Houseに戻り、展覧会を見ました。といっても、教室のようなところに、生徒さんたちの作が飾ってあって、アットホームな感じです。大人の作品も、子供の作品も一緒に展示してあります。

ちょうど、ピアノがあったので、弾いていると、中庭で遊んでいた子供達がやってきました。「ピアノ、一緒に弾こうよ」って誘うと、最初は恥ずかしがっていましたが、そのうちにピアノの周りに子供がいっぱい集まってきて、みんなが勝手に弾き始めました。ずいぶんと長い間みんな好き勝手に弾いていましたが、だんだんと音楽になっていくものですね。

 週刊医学界での宮地さんのコラムは以下のリンクでご覧下さい。特にこの中の脳科学者ジル・ボルテ・テイラーの映像は、感動的なものです。
http://www.igaku-shoin.co.jp/paperDetail.do?id=PA02781_05

 写真はすぐ近くの老舗Jazz Club"Birdland"です。ビ・バップが生まれたところですね。

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