たなからぼたもち

小人閑居して・・・・・
心にうつりゆくよしなし事を綴った無益無害な公開(後悔?)日誌です。

男だけの第九  ベートーヴェン第九交響曲日本初演再現演奏会

2010-01-24 21:56:45 | 音楽・映画・お芝居
男だけの第九演奏会に行きました。
勿論、合唱付です。

日本でのベートーヴェンの第九交響曲の初演は、第一次大戦中の1918年、徳島県の坂東俘虜収容所に収容されたドイツ人俘虜オーケストラによるものであるというお話は、聞いたことのある方も多いと思います。数年前に映画もありましたよね、ボクは観てませんが。

戦争捕虜による演奏ですから、わが国初演の演奏者は全員男だったわけです。
その80年周年を記念して1998年に初演の地、坂東俘虜収容所跡地で初めて再現演奏会が行われたそうですが、今回の演奏会は相模原市の、政令指定都市移行記念のイベントのひとつとして開催されました。

タイトルは
2010年春、相模原が世界に発信する平和へのメッセージ!!
グリーンホール相模原 開館20周年記念
音楽と人
ベートーヴェン第九交響曲
日本初演再現演奏会
-人間愛を謳った収容所所長とドイツ人俘虜の文化交流-

すごいですねぇ
世界に発信する熱いメッセージもいいですし、実際演奏会の第一部では当時の状況などをコントのような、漫談のようなやり取りで、日本に連行されたドイツ人捕虜によってさまざまなものがもたらされたこと、地域住民との交流が盛んに行われたことなどがよく分かりました。

ボクが1枚4000円のチケットを買って行きましょうという気になったのは、まず第九であること、そして女声パートのソリストがカウンターテナーの岡本知高さんと青木洋也さんであること。

青木洋也さんは2~3年前に初めて第九のアルトソロを聴きました。
衝撃的でした。
あんな迫力のある第九のアルトソロは聴いたことがありません。
息をするのも忘れて聴いていました。

岡本知高さんはテレビ等で皆さんも良くご存知かと思います。

そしてソリストばかりでなく、合唱をどう歌うのか、興味がありました。

後で知ったんですが、合唱団員の一般公募もあったようです。
通常の市民第九合唱では「来るものは拒まず」という姿勢ですが、今回はオーディションがあったみたいです。
ボクは去年はOB合同ステージで毎土曜日潰れていましたから、実際はダメだったでしょうが、知っていれば参加したかった....という気も

演奏はいろいろな意味で面白く、感動的でありました。

ソプラノとアルトのパートは1オクターブ下げてあるそうですが、それにしても易しくないと思います。
全体のハーモニーも、当然のことながらいつも聴くものとは違い、音域の幅は狭まっているはずなのに男声の厚みがありました。
テクニック的にも皆さん優れており、素人を掻き集めた市民合唱団とは思えません。オーディションもあったことですし、それなりの経験者が集まって、相当の訓練を繰り返したものと思われます。

ソプラノとアルトのソロの掛け合いは迫力ありました。
ソプラノ歌手相手なら迫力で圧倒する青木さんですが、岡本さんとはそうはいきません。
なかなかの競い合いで鳥肌ものです。

合唱はいいですねえ。

今年も歌いたいと思います。

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