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ab Cuore 

帰国した時ノンポリだった私が見たのは≒無政府状態の日本。
ショック、怒り、希望をこのブログに書きました。

4/13 投稿 僕の恋人は60歳 14話

2025-04-13 10:10:08 | あほ
4/13 投稿

僕の恋人は60歳   14話


福子さんがフランスに行ってしまってから一度も僕には連絡がなかった。

僕は失恋したのを認めることにした。


世の半分は女性だ、次の人が見つかるサと僕自身に言ってみたけど

傷は思った以上に深く、次の恋も周囲からの見合い話も動く気にならなかった。


僕は40歳になる前に大阪の支店長になると言う周囲も驚く出世をした。

それから間もなく、フランスの企業に僕自身が交渉につくという仕事があった。

そこは以前から取引のあったところだったけど

そこにわが社が資金提供するという別な交渉が持ちあがったのだ。


その日、僕が応接室に入ろうとしたとき、

別な部屋から社長と男女2人が出て来た。

チラっと見えたのは女性の白髪だった。

ドアに足を踏み入れたとき女性の声がした。

いつでも通訳を見つけますから、ご遠慮なくという声がした。

僕はその声にカミナリにでも打たれたような衝撃を感じた。

さらに社長がメルシー アンフィニモン マダム フクコ という声。

僕はドア辺りに固まっていた。


エレベーター辺で オールヴォワール、メルシー、ア ビヤントゥ など

の声が代わる代わるして、客人たちは去った。


社長が急いで戻ってきて、さあお座りください。 うちの大株主で

マダムが日本人なもので と社長は汗を拭き拭き言いながら自分も座った。


僕はわが社の提案の詳細より先にフランス側の株主はどう思っているか

聞いてみることから始めた。


社長は株主、特にド・カミラール氏は法的に日本の企業になることは

賛成していないのですがと言った。

しかし、現状では我が社はヨーロッパの他の企業に飲み込まれてしまう。

これまで築き上げた御社との関係を考慮して

御社の資本金を受け入れるのはやむを得ないと・・・・・


僕は大株主であった福子さん夫妻に会いたいと思ったけれど

うちの会社優先でと思いなおした。

我が社としては今この企業に多額の資金提供をしなくて済むなら

それに越したことはない。


その大株主さんは更なる資金提供は可能なんですか?


決定ではないのですが、それも可能という話はありました。

どのくらいの金額まで出せるのかわかりますか?

20%くらい・・・・


僕はカミラール夫妻に会いたいと思い、社長に会えるか提案してみた。




















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