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まさかのここに来てヅカオタ状態、日々叫んでおります、ほかにジョジョ、初代ガッチャマン等好きです。
管理人 Masayo

四季版「オペラ座の怪人」鑑賞!

2005-11-06 20:33:53 | others
こばーわ。
行ってまいりましたよ、劇団四季「オペラ座の怪人」。
新橋から近いはずが、場所がよくわかんなくておろおろうろうろ。たどりついたって感じでした。
が、なんじゃいこりゃ!の電通劇場「海」!せっまいし、どっかのシネコンかっていうお安い作り!
みなさんこれでご満足なんでしょうか?
というのも、わたしは初演の日生劇場しか知らないので、どっしり感のある劇場じゃないとだめっていうか...。仮設じゃないんでしょ、ここ?
1階の後ろのほうは2階席の前のほうより観づらいんではない?設計コンセプトとしては間口狭く高さ高くの欧州スタイルらしいけど、比率はそうでも、高さが全然足りない!奥行きも足りてないと思う。
で、客席と近くていい演目とだめな演目あるでしょうーーー、「マンマ・ミーア」はいいわよ、お客もみんなで踊るんだから。
だけど「オペラ座」は下手に客に近くていいってもんでもない、亜空間な異世界なんだからーーーー。
というわけで、オーヴァチュアからダストカバーが巻き上がるスペクタキュラな場面がさっさか上がってしまい、短い短い、なんじゃいな。

それと、「オペラ座の怪人」は、上演する劇場そのものも魔力がないとだめだと思う。ハー・マジェスティーズなんかはそうなんじゃないんでしょうかね、古くてすすけてたりするんじゃないかと。客席の間がずいぶん狭いというのは聞いたことがありますが、劇場そのものの作りは良いとのこと。日生もかなり歴史あるし、とにかく大きくて重厚で、それこそ海の底のような雰囲気がある。そこにあのプロセニアム・アーチが組み込まれて、シャンデリアが上がってこその醍醐味があったのに。
お手軽な劇場で上演しないでほしいのよねぇ。
ファントムはプロセニアムのあちこちに出没するけど、あれじゃ2階が張り出しすぎて仕掛けまる見えなんじゃ?
仕掛けの多い舞台だから、下手に観客席と近いと楽しみ半減する。

オケは生でよかったです。歌については、ファントムは声はバリトン寄りのテノールで良かったですが、ちょっとビブかけすぎで美輪様っぽかった、酔っちゃってる感じがちょっと違うなーって。
歌は伸ばし気味に歌われてるんですが、演技的にさらっと進んじゃった感じで、後半の痛々しさが足りなかったかなぁ。ファントムは様式化された役なので、振りにもっとケレン味があってもよかったかもね。

クリスティーヌは上手かったです、ラウルも良し。
全体のまとまりは良かったけど、劇場のせいか、みょうにこじんまりな感じは否めず。もっとスケール大きくしてほしかった。
故・マリア・ビョルンソンの造り上げた舞台美術、衣装、小道具、全てが美しく心奪われます、が、空間の狭さでぎゅうぎゅうづめのように見えてしまったのは残念。

いつかロンドンでも観てみたいものです。

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3 コメント

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追記。 (Masayo)
2005-11-09 00:16:12
ううー。わたしはブロードウェイでもロンドンでも「オペラ座の怪人」を観ていないので、海外のというか、いわゆる本場を知らないのですが。

でも、劇団四季の「オペラ座の怪人」の初演には、並々ならぬパワーがありました。

ファントムには市村正親さん。決して大柄な方ではなのですが、そんなことは全く気にならず、声良し、姿良し、演技よし、輝くスターオーラに包まれていました。クリスティーヌは野村玲子さんで、可憐な容姿と歌声、確かな演技で好演、ラウルは山口祐一郎さんで、山口さんはジーザスのほうが印象強かったのですが、文句無いハンサムぶりとヒロイックな歌声で一途なラウルにはまっていました。山口さんは、後にファントムも演じられていましたね。

市村さんのファントムは、カリスマ性に溢れた尊大さの中に揺れ動く繊細な心と、クリスティーヌへの想いを秘め、次第に狂気に陥っていく変化が見事で、時折歌とセリフが混じるようなところもあり、ラストのクリスティーヌを手放す場面などは胸に迫るものがありました。

それから十数年を経て、四季はどんどん規模拡大をし、あちこちの街でロングランを続けているのですが、「その日の一番コンディションのよい俳優を当てる」システムがほぼ確立されているため、ダブル、トリプルで組まれている人のどの人も「同じよう」に出来てしまうところが平板さを生み出してしまっているように思いました。質は上がっていても、そこに冒険が無い、役者の見せどころが薄くなっている感じは否めず、「オペラ座...」でもその印象はぬぐいきれませんでした。深く演じること=うっとうしくてくさい芝居というのではありません、深く研究すれば、演じすぎなくてもすむところもあり、逆にもっと演じる部分もあるはずで、それがなんとなくさらーっと進んでしまったのが残念でした。それぞれの役は果たしていても、がつんと来るものが少なかった。

よく訓練はされているが、味わいが薄い。

団員も努力はしているんでしょうけれど、粒がそろいすぎてしまって、同じに見えるのが残念だなあ。



あーーーーーーー、市村さんのファントムをもう一度観たいなあ。
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舞台は淡々と (マドレーヌ)
2005-11-10 15:04:06
Masayoさま いつも楽しく拝見してます。

劇団四季の感想を思わず頷いて読みました。

私は初演は行けませんでしたが、日生劇場・名古屋・赤坂と観てきました。沢木順さんが日生劇場で演じたファントムはとても表現が豊かでした。自分でも止められない感情の揺れとあふれる哀愁。完全燃焼する姿に感動しました。きっと初演も緊張感と思いが満ちていたでしょうね。

名古屋は仮設と割り切って観ました。歌は申し分ないけど、村さんファントムが成金親父に見えてしまう。悲しみが伝わらないのです。回数を経て、印象はずっと良くなりましたけど。

赤坂での今井さんファントムは、体も声もデカくて元気いっぱい。歌と音楽に流されて、舞台美術に見とれているうちに終わってしまう。

初めて入る汐留「海」の舞台はとてもこじんまりとしていました。1階A席ではシャンデリアも、プロセニアムの動きも全く解りませんでした。2階席が被さって穴倉状態です。2回目は1階12列で見ました。ようやくシャンデリアが見渡せて良かった。

俳優陣は歌もダンスも上手ですね。あのレペルをロングランでも維持し続けている。いつでも、満足出来る舞台が観られる幸せを感じます。

でも以前から感じていた物足りなさ、お行儀の良い舞台とでも言うのかな・・四季のカラーは変わらないな

とも思うこの頃です。

12月に3回目を見に行きます。2階席2列で仕掛けがバレるか??楽しみです。



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四季版いろいろ。 (Masayo)
2005-11-13 00:55:00
マドレーヌさま、はじめましてでしょうか。違ってたらごめんなさいです。

をを、四季版たくさんご覧になっていらっしゃるのですね。わたしは日生での3度めの鑑賞のときが沢木さんファントムで、沢木さんは良かったんだけど、クリスがどーーーーーーーーもへたっぴで乗り切れず終わってしまいました。沢木さんは「ジーザス」でのユダ役もパワフルでよかったので、感情表現も上手く、歌ももちろん良かったです。全体としてまとまりがいまいちだった回でちょっと残念でした。

初演は手探りの部分も多かったでしょうし、ヒットするかどうかも判らずかなりの挑戦だったと思います。俳優にとっては難曲だらけで、スタッフにとっては仕掛けや衣装が多く、劇場もシャンデリアをセットしたり、アーチを組み込むため、水面から上がる燭台などを出し入れするために大工事を行ったそうです。

その分、絶対成功させるんだという意気込みにあふれていて活気がありましたね。

今は、ほっといてもヒットするという安堵感で盛り上がりに欠けているかもしれません。

今井さんは、先日CDを買って聴いているところですが、体育会系なファントムのように感じます。一幕目の最後の高笑いがすんごく力強くて、「そこまで笑わなくても」っていうくらいすごいです。声でか!です。

「海」はいけませんです、一階S席でも二階席がかぶさって暗いし、もーーーっ!です。

2階の前のほうがいいらしいですが、アーチの仕込みが見えちゃうよという話を聞いたこともあるので、それもねぇ。

オーヴァチュアでダストカバーが巻き上がる感動が「海」では味わえないのががっくりです。あれを日生で最初に観た時の感動は今も忘れられず、映画での表現の違いこそあれ、シャンデリアが上がっていく場面のスペクタクルあってこその作品なのに。

四季はあれだけの団員で多くの作品をロングランし続ける、劇団としての体力の持続は素晴らしいし、一定以上の質も保っているのですが、前にも書いたとおり、均質すぎ、突出した面白さがありません。以前はもっといい意味でのばらつきがあって楽しかったのに、ロングランさせるための訓練?をしているのねという印象が強いです。ロングランばかりじゃなくてもいいと思うんですけどね。もっとパンチの効いた、濃い内容のものを創造していって欲しいです。

12月の鑑賞のご感想も聞かせてくださいませ。
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