そそ、これもあったわ。
ふて腐れのすぐ後。 ジョーにはギャラクターに対して、ほかのメンバーとは違った感情があるのだ、というのが示される。
両親が彼が8歳の頃、ギャラクターに殺された。それも、今日南部を襲った仮面の女兵士と同じ姿の者に。そして、両親を殺した女兵士が自分に向かって投げたバラの花を模した爆弾が、彼の記憶にあった。
その爆弾が爆発した直後の記憶がジョーには欠損していたが、ここで彼は瀕死の重傷を負ったとされている。運よく南部に救い出され、ジョーは死んだことになっていたが。
というのが明かされるのはもっと後であるが、ジョーには地球を守るという大義と共に、親の仇であるギャラクターへの恨みを晴らすという二重構造があって複雑な性格になっていたのだった。
この複雑さは、有りだと思う。 親の仇は敵だし、そいつらが悪いことまでしやがるなら、当然叩き潰してやろうじゃないのと思うのは当然だろう。
単純に正義だからーというのと根っこが違ってるのも設定としては面白いし。
ただ、恨みだけで戦えるものでもないわな。
健の、リーダーとしての責任と、犠牲を払うことの重さに潰れそうになる感情の描写も中盤以後大きくなっていくし、ジョーは己といやでも向き合わなくてはならなくなっていく、そのあたりはまだ小出しにしかなっていないが、健だって大変さ、こういう言うこと聞かない子がいると(笑)。
でもジョーはいっつもこうじゃないもんね、恨みが根っこにあっても、ちゃんとお仕事してるもん。 多分常にギャラクターへの復讐はあるものの、毎回それで回ってるわけでもなくて、普通にお仕事してることのほうが多いよジョー。
ふと、壁に刺さった羽根手裏剣に目を留めるジョー。 それは、これから南部が乗る予定の大陸横断長距離列車の路線図だった。あるポイントに手裏剣が刺してあった。いつ刺したのか?
そして、それを健からのメッセージとすぐに理解するジョー。 先の言い争いから彼らは言葉を交わしていないにも拘わらず、これだけで言いたいこと、行くべきところ、そしてやるべきことが判る関係はそうあるまい。
実にスマート、そしてクールだ。 えっ、愛だから? そうねえーそうよねえ。 なんでほかの人がとは思わないかなっていう?
絵もかっこいい。 この時代(なんたって70年代前半)、みーんな男性は長髪だった。南部博士だって長髪っちゃ長髪だ。健は肩に届こうというロングヘアだし、ジョーは若干それより短いが、いい具合にミディアム丈だ。
同じ年齢の健とジョーだが、ふたりの描き分けも大変上手い。
栗色のウェーブヘア(寝癖か?)に、色白で大きな碧い瞳の健は、「鷲尾 健」という名でありながらエキゾチックなくっきりした美貌で、日本の血がごく少なく混じったイタリア人ベースのジョーは、少しテラコッタ色の肌に、アッシュ系の亜麻色っぽいちょっと癖のある髪に、スチールブルーの瞳、高い鼻梁と高い頬骨、張った顎という力強い骨格だ。おまけに、当時の日本なら西洋の血が混じっているなら明るい風貌が憧れだっただろうに、眉根を寄せた厳しい表情が特徴の、陰のあるハンサムというのが面白い。下手すると(しなくても)ジョーは相当に悪党面になっていることが多い。でも、このあたりの描き分けは、バタくさい絵が得意なタツノコならではだなあと今になると思う。いい具合の無国籍さが実にうまい。竜や甚平も若干茶髪だし、ジュンなんて緑の髪だし、日米ハーフというだけあって日本人らしくない美女だ。
ふて腐れのすぐ後。 ジョーにはギャラクターに対して、ほかのメンバーとは違った感情があるのだ、というのが示される。
両親が彼が8歳の頃、ギャラクターに殺された。それも、今日南部を襲った仮面の女兵士と同じ姿の者に。そして、両親を殺した女兵士が自分に向かって投げたバラの花を模した爆弾が、彼の記憶にあった。
その爆弾が爆発した直後の記憶がジョーには欠損していたが、ここで彼は瀕死の重傷を負ったとされている。運よく南部に救い出され、ジョーは死んだことになっていたが。
というのが明かされるのはもっと後であるが、ジョーには地球を守るという大義と共に、親の仇であるギャラクターへの恨みを晴らすという二重構造があって複雑な性格になっていたのだった。
この複雑さは、有りだと思う。 親の仇は敵だし、そいつらが悪いことまでしやがるなら、当然叩き潰してやろうじゃないのと思うのは当然だろう。
単純に正義だからーというのと根っこが違ってるのも設定としては面白いし。
ただ、恨みだけで戦えるものでもないわな。
健の、リーダーとしての責任と、犠牲を払うことの重さに潰れそうになる感情の描写も中盤以後大きくなっていくし、ジョーは己といやでも向き合わなくてはならなくなっていく、そのあたりはまだ小出しにしかなっていないが、健だって大変さ、こういう言うこと聞かない子がいると(笑)。
でもジョーはいっつもこうじゃないもんね、恨みが根っこにあっても、ちゃんとお仕事してるもん。 多分常にギャラクターへの復讐はあるものの、毎回それで回ってるわけでもなくて、普通にお仕事してることのほうが多いよジョー。
ふと、壁に刺さった羽根手裏剣に目を留めるジョー。 それは、これから南部が乗る予定の大陸横断長距離列車の路線図だった。あるポイントに手裏剣が刺してあった。いつ刺したのか?
そして、それを健からのメッセージとすぐに理解するジョー。 先の言い争いから彼らは言葉を交わしていないにも拘わらず、これだけで言いたいこと、行くべきところ、そしてやるべきことが判る関係はそうあるまい。
実にスマート、そしてクールだ。 えっ、愛だから? そうねえーそうよねえ。 なんでほかの人がとは思わないかなっていう?
絵もかっこいい。 この時代(なんたって70年代前半)、みーんな男性は長髪だった。南部博士だって長髪っちゃ長髪だ。健は肩に届こうというロングヘアだし、ジョーは若干それより短いが、いい具合にミディアム丈だ。
同じ年齢の健とジョーだが、ふたりの描き分けも大変上手い。
栗色のウェーブヘア(寝癖か?)に、色白で大きな碧い瞳の健は、「鷲尾 健」という名でありながらエキゾチックなくっきりした美貌で、日本の血がごく少なく混じったイタリア人ベースのジョーは、少しテラコッタ色の肌に、アッシュ系の亜麻色っぽいちょっと癖のある髪に、スチールブルーの瞳、高い鼻梁と高い頬骨、張った顎という力強い骨格だ。おまけに、当時の日本なら西洋の血が混じっているなら明るい風貌が憧れだっただろうに、眉根を寄せた厳しい表情が特徴の、陰のあるハンサムというのが面白い。下手すると(しなくても)ジョーは相当に悪党面になっていることが多い。でも、このあたりの描き分けは、バタくさい絵が得意なタツノコならではだなあと今になると思う。いい具合の無国籍さが実にうまい。竜や甚平も若干茶髪だし、ジュンなんて緑の髪だし、日米ハーフというだけあって日本人らしくない美女だ。