「ロストボーイ」

ご参考までに♪　キーファー・サザーランド氏のファンのお友達が、ファントムDVD豪華版をお買い上げになり。ロイド＝ウェバー卿がシュマッカー監督の初期の作品「ロストボーイ」での、映像センスと音楽の使い方に感心し、気に入ったので「オペラ座の怪人」を映画化するときには是非監督して欲しいと頼んだというのを特典で観て、『そういえば、「ロストボーイ」（キーファー氏ご出演）でのヴァンパイアの棲家が、ファントムの洞窟に似てるよ』と教えてくれました。さっそくわたしも「ロストボーイ」観ました。確かに！似てる！どちらも洞窟で、水辺（ファントムは湖、ヴァンパイアは海）で、キャンドルと幕がたくさんあるみたいな、赤っぽいような不思議な空間。もちろんそれぞれの映画のプロダクションデザイナーがセット企画してるんですが、シュマッカー監督は美術にも通じている方なので、こういうのがいいなと意見もされたかもしれませんね。ファントムの洞窟については、一応舞台版の美術を参考にはしているかもですが、映画版は舞台より具体的だしゴージャスだし、強烈です。いろんなものがごたごたっと置かれているようで、でもなんとなく統一感があるよな、「美は乱調にあり」な妖しさが美しいファントムの洞窟、片や、ヘビメタっぽいヴァンパイアたちの棲家もキャンドルいっぱいで、飾り立てた廃墟のようで面白い。
なんとなく共通点のような発見で楽しかったです。87年の映画だなんて、ずいぶん古い。でも面白かったですよ。いやぁー、出演者のみなさん、お若い。今どうしてんだ？な人もたくさんいるけどね。
シュマッカー監督のコメンタリーも楽しいですよん、映画が大好きで、俳優たちが大好きだと語る監督、穏やかな語り口の中に、お金や時間の制約のある中でよりよいものを造ろうと努力する熱心な姿が伺えます。そして、才能ある若い俳優を見出す力も素晴らしいと思います。