ちいさいやつら

わが家のセキセイインコとアキクサインコのお話

5年生きられない

2009-09-21 14:38:27 | 病院関連
「この仔、このままじゃ5年生きられないわよ」

綾子の健診で言われた言葉です。

ショック・・・


セキセイの寿命の中で、
一つの山場である5歳という年齢。
綾子は迷い鳥なので正確な年齢はわかりませんが、
今は恐らく2歳半より少し手前。
だとしたら、もう折り返し地点。
もしこのまま対策を打たなければ・・・
残されている時間は短いです。



           



今回、

お尻を足で蹴るような仕草をしていたこと
・4月末から多尿便が続いていること

が気になって受診。

しかし先生は、
「それよりももっと気になることがある」と言って
レントゲンを撮りました。

気になることとは、
発情してるとしたら、どうしてろう膜が白いままなのか、
果たしてエストロジェン(女性ホルモン)が
出てるのか、出てないのか、
もしかして卵管が腫れてるのかも?という点です。





そう、綾子のろう膜は5月くらいから白いまま。
でも明らかに発情していて、変だなと思っていました。




(エビちゃんになる寸前の綾子)

こうやってお散歩に連れて行っても慣れきったもので、
歩いているのに、揺れてるのに、
ヒヨヒヨ甘えた声を出して勝手にエビちゃんになって、
発情行動を見せていました。


ともかくも、
10分後、出来上がった綾子のレントゲンと、
比較材料として正常な仔のレントゲンを
合わせて見せてもらいました。

結果、

・肝臓肥大
・卵巣肥大
・気嚢圧迫(きのうあっぱく)
・骨髄骨(こつずいこつ)の蓄積
・肥満

でした。



           



原因は、発情。
多分、性成熟した生後半年から現在まで、
ずーっと発情しっぱなしだったのだろう、とのこと。

私はこれでも発情抑制をしてきたつもりだったので、
それが全くと言っていいほど功を奏してなかったことに
少なからずショックを受けてます。

なお、卵巣が肥大していることから
エストロジェンが出ているそうで、
でも綾子の場合、
それを打ち消すテストステロンが出ていて
ろう膜が白いままなのかもしれない、
しかし、どっちにしても発情抑制をしなくてはいけない、
このまま放っておくと5年(5歳)まで生きられない、
でも今からならまだ間に合うとのことでした。

これからは暫らく、肝臓保護剤を毎日飲ませ、
飼主自身、この仔は鳥なんだと自覚し、
発情をしっかり抑制させ、ダイエットさせる。
これをやっていかなければなりません。

この仔は鳥なんだと自覚。
これについては長くなるので、またいずれ…。



           



それと、気になる方もいらっしゃると思うので、
お尻を足で掻くような仕草について、
説明しておきますね。

足で掻くからと言って、
何が悪いとは一概にはいえないけれど、
もしお腹が痛ければ、
お腹を蹴りながらキキッと鳴くとのことです。
これを一つの目安にすると良いかもしれません。

綾子の場合は、無言で掻いてましたが
実は4日間だけで、病院に行く頃には止めてました。
糞便検査では問題なしでした。

先生が言うには、
「下腹部に脂肪がつき始めたので
 それが気になるのかもしれない。
 小錦のフトモモみたいなもので、
 擦れて気持ち悪いと気になるでしょ?」
とのこと。

小錦かぁ・・・

とにかく、かなりショックを受けて帰宅・・・
ご飯を食べる気にもなりませんでした。
今でも考えると落ち込みますが、
でも綾子のためにも頑張らないと!!!!!



           



以下は、私の覚え書きなので、お気になさらず…。

・肝臓肥大と卵巣肥大

まず、発情してエストロジェンが出る。
エストロジェンを処理するのは肝臓。
換羽でも肝臓に負担がかかる。
野生の鳥の発情は年に2回。換羽も年2回。
それを超えたら異常。

換羽してない時に、ずっと発情しているなら
休む間もない肝臓はオーバーワークで肥大する。
卵巣も肥大する。

このままだと卵巣のう腫→卵巣がんのパターン。
今もし卵を持ったら、卵詰まりになる可能性大。

発情により肝臓がフル回転なのに換羽になったら、
だんだん換羽ごとに体調を崩すようになり、
吐くようにもなる。
もしかして2ヶ月前に吐いたのも、
関係あるかもしれない、
次の換羽でまた吐くかもしれない。

換羽=小さな羽ではなく風切り羽など大きな羽が抜けること。
飼主自身、気づかないのが普通。
大きな羽が抜けたのを見て、換羽かと気づくくらいが正常。
健康な鳥は、換羽で調子を崩すことはありえない。
換羽は特別だからと栄養を与えるという考えはナンセンス。
本来、換羽でもテンションは変わらないのだから、
特別な栄養を必要とするなら他に病気があるということ。

・気嚢圧迫(きのうあっぱく)

鳥の気嚢(呼吸器官)は体中にあるが、
肝臓と卵巣が肥大していることで気嚢が押しつぶされ、
本来の一割程度しか、空気が吸えてないと思われる。

事実、この頃の綾子は飛んだ後、
頻繁に口呼吸をしていた。
病院の中でもなにかと口呼吸をしていた。

腹圧が高く、気嚢のほか、胃も前に押し出していて
それだけでも吐く確率は高い。

・骨髄骨(こつずいこつ)の蓄積

鳥の骨というのは通常は中空で
レントゲンでは透けて見えるもの。
綾子のは、半分ほど真っ白く写っていた。
これは、骨髄骨というものが
骨の中に沈着しているためにそう見える。
ただし病的だとは思っていない。
(なかには病的だと見る先生もいる)

鳥のメスは、
エストロジェンにより摂取したカルシウムを
骨の中に骨髄骨として一時的に貯蔵し、
その後、卵殻材料として使用する。
要するに骨が白く写るということは
それだけ発情している証拠。

・肥満

36gで標準と思われがちでも、レントゲンには
胸骨の下と、下腹部に脂肪が写っていた。
脂肪だから白いわけではなく、
目視すると、ほかとあまり色の変わらない赤黒いもので、
下腹部の脂肪は指でつまめた。
つまめたらいけない。
また、肩のそのう付近にゴマ粒状の脂肪腫あり(一つ)。

小柄なので、33gくらいが綾子のベストだろう。
でも、体重を減らすということより、
脂肪を落とすという考えでダイエットさせること。


34 コメント

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Unknown (GJR)
2009-09-21 15:49:19
えええ?ええええ???綾子ちゃんいつも元気そうだったのに、そんな病気を抱えていたんですか??健康診断って、大事ですね・・
わが子のような世界一大事な子たちだけど、「鳥」なんですよね
綾子ちゃんがこれからもず~っと健康で長生きできるように、じいちゃんの協力も必要ですね
でも早く分かって本当に良かった!
ayameさん、がんばってください!!
私も如水の健康診断になるべく早く行ってみようと思います。
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ショックです (うみそら)
2009-09-21 17:27:30
ayameさん、元気出して下さいね。綾子ちゃんを病院連れて行かれた結果が中々ブログに出ないのでかなり心配しつつ、いやいや連休中だからayameさんもお忙しいのだろう、、、って考えるようにしていました。綾子ちゃんの症状にショックです。いつもayameさんの愛情たっぷり、苦労を厭わない飼育方法に感動しつつ自分のインコ達に対する態度に反省することしきりでした。今までの熱心なお世話ぶり、誰よりも受け止めているのは、綾子ちゃん達です。綾子ちゃんもメイちゃんも絶対!幸せです。
うちのうみは綾子ちゃんより重症そうです。寿命のことを考えると辛いのですが、神様から預かった天使だと信じて自分に出来るだけのことをするつもりです。アメリカから発情過多予防のハーブを購入中です。効果があったらお知らせしますね。綾子ちゃん、元気に長生きしてくれますように
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元気だして! (ごえはは)
2009-09-21 20:32:23
こんばんわ。
先日はメールありがとうございました。
そうだったのですね。綾子ちゃん、それは落ち込んでしまうのも無理ないですね。
ayameさんは発情抑制に対して、あたしなんかよりずっと厳しいと思ってましたが、それでも年中発情してたって事ですか・・・
自分の甘さを感じてしまいました。
 
なんだか色々思ってしまいましたが、まるで自分に言われてるように読んでしまいました。
これから投薬やダイエット、大変ですね。
いつも励ましてもらっているのに、こんな事しか言えないですが、ayameさん頑張って!
凄く凄く大変だと思います。辛いと思いますが
綾子ちゃん、メイちゃんの為に頑張ってくださいね!
そしてご飯は食べてくださいね!
大丈夫!まだ間に合うって先生もおっしゃってるしayameさんなら大丈夫ですよ!
なんだか上手くかけなくてごめんなさいっ・・・
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Unknown (upico☆)
2009-09-21 20:38:46
ayameさん、こんばんは。
大丈夫ですか?私もびっくりしましたし
とっても勉強になりました。
発情って、本当にいろいろな問題をおこしてしまうんですね。
でも、今から対策すれば間に合うとのこと、
よかったです!!がんばってくださいね!
応援しています☆
いい先生で、気づいてくれてよかったですね。
綾子ちゃんが肥満だなんて、思ったことありませんでした。
うちのルーシィもそろそろお年頃なので
気をつけて見ていかなければと思います。
換羽のときに栄養を強化する必要もないのですね。
あまり換羽が激しいときだけ少し強化していたのですが
やめてみようと思います。
ていうか、「見るからに換羽」っていう抜け具合なのは異常ということですよね。。
本当にいろいろ勉強になりました。
ありがとうございました!
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Unknown (B)
2009-09-21 20:44:02
ayameさん、こんばんは!
綾子ちゃん、思いがけない診断で、
とてもお疲れのことと思います・・・。
発情や換羽のこと、うちでも心当たりがあり、
とても他人ごととは思えません。
ayameさん、これまで発情対策、
時には心を鬼にして別室で過ごされたり、
いろいろと頑張って来られていたのに、難しく厳しいですね。
でも、ayameさんが早く病院へ行ったお陰で、
早く見つけることが出来て良かったですね。
綾子ちゃん、まずは早く肝臓が良い状態になりますように。
そして、発情とうまく折り合いがついて、
ずっと元気に過ごしていかれますように。
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Unknown (なっぴー)
2009-09-21 20:52:56
タイトルを見て、ドキッとしました。内容を見て更にショックです。
お腹を足で掻く事や多尿便が気になって病院へ行ったのに
思いもしない事を言われ、ayameさんもさぞショックだったと思います。
まして先生が気になった事の原因が発情って・・・。
ayameさんの発情対策は、ブログを拝見するだけでもとっても気を付けてあげているのがわかるぐらいだったのに。
換羽と発情の繰り返しで肝臓と卵巣の肥大ですか・・・。
それにより気嚢が圧迫され本来の1割程度しか空気が吸えていないかもしれないなんて。
とっても心配な事ばかりだと思いますが、ayameさんが注意深く見ていたからこその発見だったと思いますょ。
大丈夫かな、と思っても やっぱり何かがおかしいと感じたのでしょうねayameさん。

今ならまだ間に合うとの事、今はやれる事をやるしかないですもんね。
ayameさんも気苦労が多くなるかと思いますが、ご飯はしっかり食べなくちゃダメですよ!
陰ながらですが、応援してますので☆


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Unknown (ひよママ)
2009-09-21 22:09:49
いきなりの厳しい診断結果でさぞかしショックを受けらたことと思います。
発情のコントロールが難しいことは頭ではわかっていましたが、これほどまでに悪い影響を及ぼしてしまう可能性があるということを、今回改めて知りました。
ayameさんは今までできる限りのことをしていらしただけに、書く言葉がみつかりません…
綾子ちゃんはもちろん、メイちゃん、ayameさんの健康をパソコンのこちらから心より祈っております。
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Unknown (きしかん)
2009-09-21 22:16:56
ayameさんの衝撃を思うと、私も言葉が
うまく出てきません・・・
でも、今ならまだ間に合うんですよね!!
きっと、いや絶対、大丈夫ですよ!!
それだけしっかり診てもらえる先生がついているんだもの、
綾子ちゃんと二人(鳥)三脚で頑張って
ください!!!
大丈夫、皆、応援してるからね!!!
それに元気出さないと、メイちゃんも心配するよ(^^)
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Unknown (ラテモ)
2009-09-21 23:15:05
ayameさん、こんにちは。
ayameさんの考えているとおり、できることを毎日やっていけば、必ずよくなると思います。

自分はモモを太らせてしまったので思うのですが、飼い主の意志の強さが必要ですね。
ayameさんなら大丈夫ですよ、頑張れますよ。
みんなが応援しています。

私も、うちの猫たちの保護者として、意志を強くもたねばと再認識しました。

綾子ちゃんとメイちゃんの健康を、願っています!綾子ちゃん、応援してるからね!
ayameさん、元気だしてね。

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まだ半分あると (インコお世話係)
2009-09-21 23:43:01
ここまでズバリと言われるとショックだなぁ…な、先生のお言葉でしたね。でも、折り返し地点で気づけたのなら、まだ半分ある!とも考えられるのではないでしょうか?
発情制御は綾子ちゃんのダーリン=おじいちゃんにも協力していただいて、ダイエットは飼い主も一緒にやるぞ!って、ね。
今までも頑張ってこられたayame様ですもの、きっと大丈夫。

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