散歩の閑人:メタ坊っちゃまのYOASOBI?

若気の至りが過ぎてメタボでも、世遊びは辞められない。

お弁当

2013年10月07日 | ★ぐるメタ坊食日記

なんでもこなす母を持った娘というのは、その母から何かを学び取ろうとしない限り、母を超える存在になれない。
一方、母というものは、自分がやりたくても、何らかの制約があってできなかったものを、その制約を取り除いてでも、娘にさせようとする傾向があるようだ。
父もまた同じといえなくもないが、身を分けた母の思いは、父のそれよりも強いと思う。

明治生まれの祖母は、多くを語らない人だった。
小さい頃に両親を亡くし、子守りとして親戚を転々とした。
横須賀の海軍工廠に勤める祖父に嫁ぎ、小さな下宿屋を営んだ。
母はその家に末っ子の次女として生まれ、何不自由なく育った。
当時、女学校にあがるのは珍しく、それが祖母と母の自慢だったが、読み書きソロバンはできるものの、家事の類は不得手だったので、ぜひ嫁に欲しいと乞われても、自分の苦労を娘にさせたくないと本人の意思を尊重して祖母は固辞したらしい。
海軍士官の下宿屋だから物資に困ったことがなく、空襲も機銃掃射が不意にあったぐらいで、母は戦争の悲惨さを余り知らない。
それが終戦をもって一変する。
戦時中経験したことのない食糧難に陥る。
すると、母は本百姓の家へ否応なく嫁がされた。
5歳上の姉が、祖母のすすめる女学校進学を、勉強がいやだという理由で断り、行商に来た魚屋の紹介で、漁師の家に嫁いでいたから、妹が百姓に嫁げば、お互いで食糧を融通し合うこことで食い扶持に困らないだろうという考えからだった。

お嬢様育ちの母は、はっきりいって料理はからっきし・・・。

お弁当の蓋を開けるたび、妙なことを思い出す。
それにしても、ワンコイン500円で、いろいろバラエティーに富んだおかずが並ぶお弁当を食べられる時代が来るなんて、昔の人は想像ができただろうか?
あと10年、いや5年先の世の中は、どう変わっているのだろう?

ふろふき大根弁当+コロッケ(いせもと製)


サバ味噌弁当(いせもと製)


日本大通りと富士山を被写体として、定点観測中です。


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2 コメント

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中華弁当 (酔華)
2013-10-10 06:11:40
最近、龍鳳酒家が弁当の配達をするようになりました。
中華弁当というよりも、和風です。
380円! しかも1個から配達するとか。
返信する
380円の中身 (メタ坊)
2013-10-12 23:06:08
飲食業の食材原価は、2~3割が目安だそうです。
だから、この弁当は、76円~114円になります。
でも、1000円の弁当の原価は、
200~300円ですから、
驚くほどじゃないけど、
逆に利幅も狭いし、配達の手間賃もあるし、
頑張れ!龍鳳酒家。
返信する

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