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気分は南米?~多文化&SDGs日記

四国を経て、浜松に三度漂着したかっぱの近況

Girls Night☆ ~オナモミ転がる鍋大会

2009-02-22 23:27:05 | NPO/NGO
「今夜鍋しませんか?」の声がかかり、某NPOスタッフの家で女ばかりの鍋大会。5人のうち2人は早々退却したけれど、その後女子3名で話す話す笑う笑う。

気がついたら日付が変わっていた。

仕事の愚痴や人生相談に始まり、大学デビューの話から30代40代独身男性の謎まで、ここには書けないミーハー&暴露話や艶話?!が炸裂☆
笑い転げた翌朝のなんと爽やかなこと。
笑いのエネルギーは偉大だなぁ。

水俣で地元学の吉本さんが「笑い」をキーワードにあげていたっけ。
つらい時こそ、大変な時こそ「笑い」で吹き飛ばしたいね!!

#奇しくも今週末はカーニバル!! ←貧困を祭りで!の典型例。踊らにゃ、やってられねーぜ!!


しかし、こんな楽しい仲間がいると、なおさら松山を離れるのが寂しくなるなぁ…。
また鍋大会やりましょう!>同志たち

1月の活動記録~グローバルからローカルまで

2009-01-24 23:54:29 | NPO/NGO
1月は昨年にも増して書くネタはいっぱいあるのだけれど…。とりあえず仕事以外の備忘録。

7日 えひめグローバルネットワーク新年会
 「愛媛新聞社賞」受賞のお祝いとモザンビーク視察の壮行会を兼ねて。

8日 愛媛新聞社カルチャースクール モザンビーク料理教室の臨時講師
 魚のグリル(Gril de Peixe)となすの卵炒め(Beringelas Fritas com Ovos)を作る。

15日 松山ネイチャーツアー協議会の「エコツーリズム勉強会」で話題提供。
 山岳ガイドの方や観光ボランティアガイドの方たちと情報交換が有意義だった。

17日 進学ガイダンス主催者交流会(横浜)

18日 レインボー上映会&岡真理さんのパレスチナ講演会(大塚) ←追って書きます

20日 重信川泉めぐり 柳原泉~森の木泉~三ヶ村泉
 珍しく13人も参加があり、ぽかぽか陽気で冬の生き物を観察。
その後、利楽を堪能~。

21日 地産池消の家づくり塾
 焦点がしぼりきれず、未消化…。会場の武道館の木造建築にびっくり。

24日 久万高原 木のまちにまなぶ住まい塾
 国産材と外材、修正材からプリント合板まで、木材いろいろの話が興味深く、家で使われているのは何の材か気になった。木材の最大の敵はシロアリと腐朽菌という話にふかーくうなずいてしまった。
 その後、会場隣のプールが50mプール貸切状態で、久々に2500m泳ぐ。

エコプロダクツ~“環境”展に思う

2008-12-14 14:15:56 | NPO/NGO
12月11日~13日は日本最大の環境展示会「エコプロダクツ」に大学のESDの取り組みとして出展してきた。
会場は東京ビックサイトだったのだけど、建物を見て 「うげっ!」
中に入って 「うげげっ!!」
展示を見て 「なんじゃこれはーー???」


いやはや。疲れるお仕事でした…。
会場、遠すぎ。東京、人多すぎ&交通費高すぎ。
そして、矛盾だらけの“環境”展。


3日間の参加者は17万人。海を埋め立てて造られた巨大な建物は、ビジネスマン、環境学習?で来た小学生、一般の人であふれかえっていた。
企業ブースではコンパニオンガールが「いらっしゃいませ~」とよびかけ、めいっぱい明るい照明の下でコスト削減や企業イメージをアピールしているが、そこに環境に対する企業の哲学は見えてこない。
企業の規模によってコンパニオンのレベルの違いがあるそーだが(笑)、残念ながらそこまでチェックする元気はなかった…。友人によると、不況の影響で企業の展示も昨年よりは地味だという。

昔を知る人は、1~2年目は閑古鳥が鳴いていたイベントが10年でここまで大きくなったとは!と言う。企業数も増え、環境への取り組みがCSRでも当たり前になったことは歓迎すべきことなんだろうけれど、「CO2削減!」クイズに参加するとペットボトルの水がもらえたり、数回使ったら壊れそうなチャチなエコバッグを配っていたり、参加者も平然とそれを受け取っているのを見ると、激しく矛盾も感じてしまう。
四国EPOのM君も「企業ブースはギラギラしてるよね…」とぼそり。所詮、利益優先の企業に、本質的な対応を求める方が間違っているのだろうか。

NPOもかなりたくさん出展していたが、環境系は似たような団体が多くて違いがよくわからん。
そんな中で面白かったのは、友人の赤星君がやっている「ヘンプ製品普及協会」。最近の大麻事件で問い合わせも多いそうだが、ドラッグ用と日本古来の繊維用の大麻はそもそも品種が違う!とのこと。彼に会う度に麻の利用法が増えていて、麻を混ぜた漆喰の壁や畳もあることを知った。
PARCの自由学校でも「麻ではじめる自然生活」は「東京で農業」「エコを仕事にする」に次ぐ人気だそうで、あちこちで引っ張りだそうだ。

もう一つは「建物と人と環境のフォーラム」。代表の田嶋さんに会うのは、2006年の水俣さがみはらウィーク以来。
ここは合成洗剤を使わない建物清掃と、農薬を使わない緑地管理を開発・普及しているが、企業のハイテク展示の後に、素朴でローテクな展示を見てホッとする。植木の選定で出た枝木を焼却処分するのでなく、3週間で堆肥化(驚異的な速さ!)して利用する話は面白かった。
ビルメンテナンスの方はコスト削減で採算割れだそうだが、緑地管理の方は少しずつ伸びているそうだ。

あとは、環境とくしまネットワーク&四国EPOのブースで、四国の林業や木造建築について話をきいたり、日本チョウ類保全協会のブースで中村&バンディー夫妻と虫話に花を咲かせたり。
全国460人の会員は男性が9割を占め、立ち寄る人もほとんどが男性で、なぜチョウ屋は男性が多いのか?という疑問に、バンディーの意見は「狩猟本能をくすぐる」説。たしかに私も虫は好きだが、虫を捕まえたりコレクションすることより、飼ったり、手にして愛でる方が好きだなぁ。会場で入会した女性も「チョウをよく飼うので」という理由だった。

大学ESDのブースは閑古鳥~。他の大学も見に行ったが、従来の環境科学に体験学習やフィールドワークを足した程度で、どこがESD的なのかよくわからなかった。うちもESD的な部分の展示が弱いので、もっとアピールしなくてはと反省。
学生の評価や成果について質問したけれど、これも明快な回答は得られなかった。どこもカリキュラムは作ってみたけれど、そういうフィードバックはしていないのだろうか。

先日のESD勉強会で、CO2削減モデルには「ドラえもん型」と「サツキとメイ型」の融合が必要、という話があった。しかし、企業の主張する技術志向と、NPOの主張する自然志向の接点は、この展示会では全く見出せなかった。展示もイベントも一部しか見られなかったので、どこかにあったのかもしれないが…。
3日間で「環境」も「エコ」も食傷気味ですっかりうんざりしてしまった。同じ言葉を使いながら、向いているのは全く別の方向であることに「うさんくせえー!!」


ブースが暇で、農文協の「農村文化運動」の「『グローバリゼーション』の矛盾をどう克服するか―食・農・環境・地域からの再編」を赤ペンなめなめ熟読していて、ふと顔を上げたらなんと目の前の國學院ブースに著者の古沢広祐先生がいるではないか!!思わず「この論文、すごくいいですっ!」と駆け寄ってしまった。←ミーハー(笑)
私(たち)の目指すオルタナティブの方向として、やはり農・食に大きなカギがあることがよく理解できた。先生とその論文に出会えたのは、エコプロの最大の収穫だったかも。

「市民社会へのエントリーシート」

2008-12-09 00:02:27 | NPO/NGO
今日はえひめグローバルネットワークとコープ自然派による「ESD勉強会」で東温市へ。最近、3日おきぐらいに東温市へ通っている。
その中身はまた別に書くとして、勉強会の中でえひめNPOセンター「市民社会のエントリーシート えひめのNPO法人・活動報告書のまっとう度調査」が紹介された。
これは2006年度の愛媛県の約300のNPO法人の事業報告書、財務報告、役員名簿を調べて、分析された報告書だが、NPOの現状が如実に現れていて非常に興味深い。

実は、似たような調査を2005年に静岡県のNPO相談をNPOコンソシアム(N-Pocketほか3団体)で受託した時に行ったのだが、ここまで細かい分析はしなかったし、冊子も出さなかった。その時、見えた課題や疑問が丁寧に分析されている。
怪しいNPO法人、幽霊NPO法人、えせNPO法人があぶりだされている一方で、「ベター事業報告書」のNPO法人もちゃんと書かれている。また財務報告も、収入や支出が細かく分析されていて、収支差額や正味財産のベスト10、ワースト10も明記されている。

事業報告書の書き方や財務報告のよくある誤りもわかりやすく書かれていて、参考になる。そして、お堅い内容になりそうなところが、とても読みやすく(少々辛口だけど)、NPOの課題が数字をもって明解に指摘されている。

ちなみに、この報告書によると「NPO支援センターの常勤有給職員の平均年収は公設公営(つまり公務員)で508万、民設民営で261万、公設民営で222万円」だそうだ(元データは日本NPOセンター)。委託でいかに人件費がカットされているかが一目瞭然だ。「個々のNPO法人が情報開示の質と量を上げることで、報告書から読み取り可能なデータが増える。市民が知りたい情報は何なのか、セクターにとって公開すべき情報は何なのか、それを考えてほしい」と呼びかけている。

私も4年間、事業報告を作るのに四苦八苦してきたが、これは報告書のいい教科書になるし、この統計の数字は「使える」。しかも500円と買いですよ!!
#えひめNPOセンターの人は面識ないけど、勝手に宣伝。

NPOで働くということ

2008-12-08 22:59:20 | NPO/NGO
先週末はまつやまNPOサポートセンターが主催するNPO大交流会に参加。20団体と市役所、学生、企業などから50名が参加して、鍋を囲んで盛り上がった。いろんなNPOがあるが、団体名からは何をやっているのかわからない所も多い。

二次会は学生、サポセンのHさん、税理士のI先生、中小企業診断士のSさん他と「NPOで働くということ」で議論。Sさんによると「NPOの有給専従スタッフの平均年収は160万円で、同世代で企業の正規雇用者の平均は男性が428万、女性が270万円。でも、仕事の充実度は企業の50%前後に対し、NPOでは80~90%」(出展:第一生命経済研究所 ライフデザインレポート)
そりゃ~満足度が低かったらワーキングプア並みの安い給料で働けないですよ。大卒・院卒が約50%と高学歴も多いけれど、社会的な意義ややりがいを感じているからこそ誇りを持って働いている。

でも、最低賃金を実質切っている状態で、多大な仕事や責任の重さを背負って、暮らしもカツカツだと、長続きすることも厳しくなってくる。特に若くて真面目なスタッフほど、燃え尽きてしまうことも心配だ。←実際に何人も見ているので、人事ではない。
仕事とお金の問題は、NPOでは切実な問題で、難しい。お金が厳しいなら、やりがいとワークライフバランスの面で、持続可能に勤められる環境を創出することを考えるべきではないだろうか。

後半は学生が「休学して学生組織を強化したい」というので「学生の立場でやっていることに価値があるんであって、休学して親に生活費を出してもらってやるのは中途半端~」と突っ込み。本気でやるなら、卒業して自分の食い扶持も稼ぐつもりで本腰入れて取り組む方法だってある。学生の立場でできないことが、休学したからできると思うのは甘いと思うんだが…。我ながら「うるさいオババ」だわ~と思いながら突っ込まずにいられず。てかMちゃん、優秀なのに休学したらもったいないよ。


日曜夜はNPO生態系保全管理の飲み会。Oさんはいつも両手に花で美味しいポジションですなぁ~(笑)。今治の新都市公園の話や、図鑑話やらシロアリ話で盛り上がる。いやもう、諏訪之瀬島でヤマトシロアリの結婚飛行に襲撃された時はすごかった。アマゾンの軍隊アリより怖かったっす。

えひめグローバルネットワークの臨時総会

2008-11-04 23:50:18 | NPO/NGO
今日は理事を務めるNPOの臨時総会。遅れて行って夕食を食べていたら、いきなり議長に指名(笑)。いつものことなので、打ち合わせ無しで突然の議長を務める。

今回は4月に亡くなった方から「アフリカの子どもたちを支援したい」と遺贈を受けた不動産に関する定款変更と、事務所移転問題が議題。
この「遺贈」は、初めは家と土地が手に入る!と色めきたったのだけど、実際は財産の整理処分に始まり、土地家屋の登記契約や、税金の申請など、税理士、司法書士、ケアマネージャー、不動産屋を巻き込んだ騒動に。今年度は名義の書き換えや、家屋の修繕、税金の支払いなど、実質的に150万円ほど払わないといけない状況で、その資金繰りにも苦労している。

税理士のI先生の説明を聞く度に「へ~」「ほ~」「そうなんですかー」の連呼だったが、今日の総会でも借地権の扱いで、無形固定資産、資本的支出、繰延資産、受贈益などの税務用語が飛び交い、経理に疎い元NPO事務局長はしどろもどろになりながらの議長であった。

税理士の先生方も「NPOへの遺贈は全国的に見ても稀なケースで、税務署の扱いがどうなるかはわからない」という。でも、今後このような遺贈…身寄りのない方のNPOへの遺産の寄付は増えていくと思う。だからこそ、故人の意思と財産を生かし、NPOの本来的な使い方もできる前例となるように、上手にやりくりしていきたい。

事務所移転は、老朽化した借家の雨漏り・シロアリが話題になり、N-Pocketの砂山事務所での雨漏りや天井が落ちたり、シロアリで封筒がボロボロになったりした経験がこんなところで生きている(笑)。シロアリとその駆除の恐ろしさと言ったらもう…。←諏訪之瀬島、ボリビアでも経験あるし~。

しかし、どこのNPOでも事務所の確保と人事&人件費は悩みの種ですねー。今日はごみ処理問題もでてくるし、先週からモザンビーク研修生が来てるし、来週はESD勉強会があるし、再来週は水辺シンポジウムがあるしで、スタッフが休む暇はない。
私は久しぶりにポルトガル語を話す機会があって嬉しいのだけれど、辞書と格闘しないと単語が出てこない。ブラジルと発音や表現の違いもあるけれど、なんとか半分は通じているかな。

明日は定例の早朝ミーティングに行ってきます。

四国ギャザリング~愛南町のNGOに寄り道

2008-09-22 22:36:07 | NPO/NGO
週末は、大洲青少年交流の家で開かれれた四国ギャザリングへ。
外務省のNGO相談員として、分科会で「NGO/NPO入門」の話をした。
参加者は15名。NPOとの関わりはないけれど、関心があって聞きに来たという学生が8割。学生時代の経験や、ESDの授業で話した内容を使ったけれど、反省点はいっぱい。自分自身に突っ込みどころありすぎ!!

とりあえず、覚書。
・章立てして、話のメリハリをつけるべき
・話一方でなく、聞き手とのキャッチボールをもっと入れる
・任意団体と法人の違いがわかりにくい
・NPOの特性、役割について、学生向けに整理しなおす必要あり
・資金源→かかる費用 でなく かかる費用→資金源の方がわかりやすい

あう~。構成も準備も不足しまくりですね…(恥)。

先日、N-Pocketのインターンシップでお世話になった市民社会創造ファンドのHさんが松山に来られて、今時の学生の課題や可能性について話をしたので、学生をエンパワーする立場として、どんなエピソードやアドバイスが彼らの琴線に触れるのだろう、といろいろ考えさせられた。

この手の集まりには珍しく、生物・生態を学んでいる女子学生が何人かいた。これから「生物多様性」は時代のキーワードになっていくだろうし、彼女たちの活躍に期待したい。

農業プロジェクトを覗いたら、ESDの学生が参加していて「農業体験を楽しいだけでは終わらせたくない!」と話していたのが嬉しかった。専業農家になった水俣の吉田や岐阜の石井ちゃんに続く人材が生まれるといいなぁ。
私は農業系のNPOや有機農業の生産者団体などと連携することを提案。他のプロジェクトでも、既存の組織やNPOに協力を求めるという発想があまりないようだけれど、ノウハウやネットワークの蓄積があるところを上手に活用するのは一番の近道だと思うよ?


途中、柏島までインターン学生を回収に行くのに、ギャザリングの講師と実行委員も誘惑して行ったところ、帰途に車のトラブル発生!!
車は動いたけれど夜だし遠いし、大事をとって愛媛と高知の県境にあるルワンダ支援のNGO「KOMERA」に転がり込んだ。

KOMERA代表の和喜田さんは、昨年秋のアフリカ・キャラバンでルワンダ料理を作った縁+協力隊OGとして知り合い、いつか行きたいと思っていたけれど、新築1ヶ月のお宅に4人で押しかけることになるとは!
古い民具とアフリカ土産がマッチした素敵な自宅兼事務所で、一緒に行った学生たちと「わーーお!!!」。
丘の上の家のテラスで、曇天の隙間から顔を覗かせる下弦の月と愛南町の夜景を見ながら四方山話。
翌朝も早い出発だったけれど、山羊の親子に癒されたーー。3ヶ月の小ヤギがかわええ~~~


佐田岬は雨でとりやめ。晴れて上昇気流が出ないとタカの渡りは見られないので、残念。23日は大三島に生物調査に行って、週末は帰省します。

弓削島~アフリカ~シオマネキ

2008-08-27 23:27:06 | NPO/NGO
先週末は弓削島の「ちゅうりっぷぐる~ぷ」主催のイベント「サマーわくわくランド」に招かれて、今治から高速船で1時間の弓削島へ行ってきた。
初日はえひめグローバルネットワーク代表の竹内さんが「ハンガーバンケット」という開発教育のプログラムで、3歳から80歳まで、入れ替わり立ち代り100人近く(!)を相手のワークを行った。私は仕事で間に合わなかったが、これは見てみたかった。

夜は弓削商船高専の学生や地元の方たちと夕食会。「アフリカにはいくつ国があるか知ってる?」「じゃあ、知ってる国名を挙げてみて」という流れになったが、「ええ~アフリカってどこだっけ?」という学生もいてガクっ。
日本にとってなじみの薄い地域だけれど、外務省の安全情報を見ると紛争や内戦でゲリラがいたり無政府状態で「真っ赤(退避勧告)」な国や地域が今現在もあるんですよ~なんて話をした。

翌日は朝から「ルワンダ料理」の下ごしらえ。昨秋のアフリカ・キャラバンで作ったもので、地元のおばさま方に島の話を聞きながら料理番。
途中「シオマネキ観察会」で引野干潟へ。小さくて石がゴロゴロする干潟だけれど、足元にはハサミを振っているハクセンシオマネキがびっしり!子どもたちは大喜び!!(写真:右利き、左利きの割合は半々だそうだ)

弓削島の川や海岸は少し前までとても汚くて、ヘドロも堆積していたそうだが、Uターンして帰ってきた一人の男性が「これではいけない!」と2003年からEM菌(有用微生物群)を撒き始めたという。3年目ぐらいから貝が出はじめて、今では6ヶ所でハクセンシオマネキが見られるようになったという。
そしてNPO「ゆげ・夢ランドの会」を作って会員450人を集め、集落ごとにEM菌を培養して、活性液と団子を月1回ずつ撒いているそうだ。アマモの藻場も戻ってきて、目標は今は1㎡に5~6匹しかいないアサリが食べられるようになること!という。

EM菌の効用については賛否両論あるが、海の浄化の仕掛けと、そこに至るまでの話はドラマチックで興味深かった。
10月には水俣から大勢視察が来る、という話に「あれ?」。
そういや水俣で吉本哲郎さんが「弓削島のまちづくりは面白い!」と絶賛していたっけとノートを見たら、説明していた人が「村瀬忍さん」本人だった!!(またもや水俣とつながってしまったよ~~)

今回の主催者である「ちゅうりっぷぐる~ぷ」は、子育てや障害者支援をしているボランティアグループで、しまなみ街道の島々をむすぶ3×10mの巨大な「布マップ(トイマップ)」を作っている。この手法でモザンビークの布マップを作った縁で、えひめグローバルネットワークとつながっている。

お昼はルワンダ料理のほか、ボランティアの方たちが料理した地元で取れた鯛のカルパッチョ、アジの南蛮漬け、郷土食のいぎすなどをいただいた。
このイベント、2日間で保育園児から90代の高齢者まで、なんと170人の人が参加したという。一部にしか参加できなかったけれど、弓削島の人たちのパワーが感じられた。ぜひまたゆっくり訪れたい。

コーヒーはお好きですか?

2008-08-22 13:21:19 | NPO/NGO
私は紅茶党ですが、コーヒーも時々。えひめグローバルネットワークで飲む東ティモールとグアテマラのブレンドがお気に入りです。

松山でも今年話題の「おいしいコーヒーの真実」の自主上映会を開きます。
私も主催と協賛の2つで関わっていて、前売り券1000円を販売中。
映画『おいしいコーヒーの真実』公式サイト

普段なにげなく使っている身近な品が、実は世界の裏側につながっていて、私たちが貧しい人を搾取している…というケースは多々ある。ESDの授業ではそういったグローバリゼーションの実態を、PARCのエビやバナナ、マグロ、バイオ燃料などの映像を使って頻繁にとりあげている。(PARCはこの映画の協賛団体でもあるが、ここの映像はよくできていて先生方の評判も高い)
「環境問題に関心がある」学生は少なくないが、私たち自身がその原因を作り出している側に立っていること、それを変えるためにできる手段を知ってほしいと思う。

今年のバレンタインデーには「そのカカオには児童労働が…」といやがらせ(笑)のようなメールを受講生MLに流してみたが、学生からの反応がなかったのが残念。(メールのネタ元はACEのメルマガで、ここも映画の協賛団体の一つ)
「こういうのを見ると食べられるものが減ってしまう」とS先生は苦笑していたけれど、米や麦ならともかく、それがなくても死ぬわけじゃないし、選択肢の問題でないかと。

映画について調べていたら、友人のコラムがヒット。コーヒーとグローバリゼーションの構造についてわかりやすく書かれている。

東京ではロングラン上映、全国各地で上映会があるので、近くであったら、ぜひ。

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◆毎日の一杯から知る、地球の裏側。

コーヒーは世界で最も日常的な飲物。全世界での1日あたりの消費量は約20億杯にもなる。大手企業がコーヒー市場を支配し、石油に次ぐ取引規模を誇る国際商品にしている。
私たちは「おいしいコーヒー」にお金を払い続けている。しかし、コーヒー農家に支払われる代価は低く、多くの農家が困窮し、農園を手放さなくてはならないという現実。

 一体なぜ?

生産者、企業、消費者。コーヒーが飲まれるまでの道のりに、深いドラマがある。「たった1杯のコーヒーを通して、生存のために格闘している何百万という人々の生計に、自分たちが避けがたく結びついていることを、大急ぎで観客に知らせたい」(監督メッセージより)

日時:8月30日(土)14:00~15:10、17:00~18:20、20:00~21:20
場所:おいでんかステーション地下ホール(大街道1-3いよぎん南ビル)
入場料:前売1000円/当日1200円
主催:Naturel〔ナテュレ〕、NPO法人えひめグローバルネットワーク、マザーアース
★当日は臨時カフェを開設。エコ&ピースな上映会のため、マイカップ、マイ皿などを必ずお持ち下さい。

G8サミット開幕

2008-07-08 14:36:26 | NPO/NGO
今回は地球環境問題や食糧問題など、グローバルな「持続可能性」について論じられる重要な会議ですが、朝のBSニュースを見ていたら、NHKと海外の取り上げ方の違いに愕然。開催国なのに、警備や人の移動の話しばかりで、肝心の内容や課題に踏み込んでないとは、視聴者もなめられてる?
さらに7日夜のNHKで、事前の「シェルパ会議」での各国の国益重視の駆け引きの一端として、中国と1兆6千億円の原発の契約を成立させたフランスの原子力会社の社長の満面の笑みを見て薄ら寒くなった…。

という訳で、一体何が問題になっていて、各国やNGOはどんな主張をしているのか、G8関係のオルタナティブサイトの覚書。

G8サミットNGOフォーラム 
6月4日に松山でミーティングが行なわれたが、多くのNGO/NPOもサミットに声明や提言を出している。既に大規模なNGOの集会やデモなども行なわれていますが、市民サイドの観点は要チェック。
動画サイトではNPOのOurPlanetTVが、G8を市民の視点からライブ中継

市民の市民による市民のためのメディアJANJANG8特集
このサイトは全て記名記事で、新聞には載らないような記事もよく掲載される。
G8以外の人権、貧困、国際のテーマも参考になり、よく読みに行くサイト。
特に「原発考える」の特集は温暖化、エネルギー問題にも切り込んでいて充実。

日本の若者たちのG8に関するJapan Youth G8 Project

1997年のCOP3京都会議では、私もNGOのオブザーバーとして本会議を傍聴する以外に、エコリーグの役員として他のNGOと協力して毎日のようにイベントを開いたり参加したり、いろんな活動に顔を出し、世界のルールを決める国際会議の臨場感を思い出した。
今回はモコちゃんや北橋さんら、同志たちがNGO事務局で走り回っているはず。エールを込めて、愛媛からもウォッチしたい。