先日はH先生の農場実習「秋の田の生態系と農作業」へ。愛媛に渡ってきたコウノトリの話に始まり、アグロビオトープを作る作業へ。湿地班は池周辺の草を刈り、外来種のセイタカアワダチソウを引き抜き、乾地班はタデなどの雑草を刈って開墾を行なった。
水面が全く見えず草ぼうぼうだった池は水路が現れ、ヨシ・ガマの茂る部分と水面と草が摘まれた畦と環境に変化が生まれた。そして学生は「それ服の模様?」と聞きたくなるほど、ヌスビトハギの種にひっつかれていた。
バードウォッチングでは、ジョウビタキを初認!ようこそ~。
モズやセッカ、ホオジロ、セグロセキレイなどの小鳥のほか、ビオトープに生息するヒクイナとタマシギも茂みから出たり入ったり。
次々に鳥を見つけては同定してたら、学生に「ほぇ~」という顔をされたけれど、私の鳥見歴は小学生からだし、大学時代は野鳥研究会で全国津々浦々に鳥見に行ってたし、一朝一夕じゃないのだよーん。
今期の学生はゲンゴロウのヲタクがいるし、生き物に関心のある学生が多いようで、昼休みは図鑑を眺めてひとしきり鳥話に花を咲かせた。
プロジェクト会議では「ESDで育成する人材とはフィールドワーカー?アクティビスト?それともコーディネーター??」という議論があったけど、生物多様性がこれだけ話題に上がってくるとなると、きちんと生物が同定できるフィールドワーカーも「場合によっては」必要でないかと。
私にとって生態学や分類学の知識は当たり前に持っているもので、さほど重要視していなかったけど、最近ナチュラリストの再修行中で「自然を読み解く」ことにこだわっていることと“善意”の放流や移植が引き起こす自然破壊を見るにつれ、やっぱり身近な生きものの見分けぐらいはつかないと、自然保護や環境保全なんて言っても説得力がない…と感じるようになってきた。
といっても、実習で見られる生物なんて数種類にしかすぎないので、せめて生物多様性の持つ意味、生物相の変化と環境の変化の相関関係、種を同定することの意味、図鑑の使い方(検索表の見方)ぐらいは押さえておきたいなー、と。
だいたいのエッセンスは授業や実習で触れてはいるので、あとは本人の努力次第なんだけどね。
ちなみに、生物をきちんと同定できるようになるには、相当の時間とトレーニングがいる。論文はグダグダだった私も、フィールドワークと標本づくりと図鑑引きは結構真面目にやっていたし、図鑑はボロボロになるまで使い込んで、それが今も役に立っている。←ヘンなとこは几帳面なので、何者か調べないと気持ち悪い。
他の分野もだけど、ESDの授業で見せるのはほんの入り口に過ぎない。さらに深めたかったら自ら学んでもらうしかない。ESDの切り口はいっぱいあるから、どこかで引っかかってくれればいいんだけど、いろいろありすぎて見失なったり、面倒な努力を放棄してしまうケースもあるようで…。
それに負けない好奇心、執着心、モチベーションをどう上げる(煽る?)のか、これも私の役目なのかな。
水面が全く見えず草ぼうぼうだった池は水路が現れ、ヨシ・ガマの茂る部分と水面と草が摘まれた畦と環境に変化が生まれた。そして学生は「それ服の模様?」と聞きたくなるほど、ヌスビトハギの種にひっつかれていた。
バードウォッチングでは、ジョウビタキを初認!ようこそ~。
モズやセッカ、ホオジロ、セグロセキレイなどの小鳥のほか、ビオトープに生息するヒクイナとタマシギも茂みから出たり入ったり。
次々に鳥を見つけては同定してたら、学生に「ほぇ~」という顔をされたけれど、私の鳥見歴は小学生からだし、大学時代は野鳥研究会で全国津々浦々に鳥見に行ってたし、一朝一夕じゃないのだよーん。
今期の学生はゲンゴロウのヲタクがいるし、生き物に関心のある学生が多いようで、昼休みは図鑑を眺めてひとしきり鳥話に花を咲かせた。
プロジェクト会議では「ESDで育成する人材とはフィールドワーカー?アクティビスト?それともコーディネーター??」という議論があったけど、生物多様性がこれだけ話題に上がってくるとなると、きちんと生物が同定できるフィールドワーカーも「場合によっては」必要でないかと。
私にとって生態学や分類学の知識は当たり前に持っているもので、さほど重要視していなかったけど、最近ナチュラリストの再修行中で「自然を読み解く」ことにこだわっていることと“善意”の放流や移植が引き起こす自然破壊を見るにつれ、やっぱり身近な生きものの見分けぐらいはつかないと、自然保護や環境保全なんて言っても説得力がない…と感じるようになってきた。
といっても、実習で見られる生物なんて数種類にしかすぎないので、せめて生物多様性の持つ意味、生物相の変化と環境の変化の相関関係、種を同定することの意味、図鑑の使い方(検索表の見方)ぐらいは押さえておきたいなー、と。
だいたいのエッセンスは授業や実習で触れてはいるので、あとは本人の努力次第なんだけどね。
ちなみに、生物をきちんと同定できるようになるには、相当の時間とトレーニングがいる。論文はグダグダだった私も、フィールドワークと標本づくりと図鑑引きは結構真面目にやっていたし、図鑑はボロボロになるまで使い込んで、それが今も役に立っている。←ヘンなとこは几帳面なので、何者か調べないと気持ち悪い。
他の分野もだけど、ESDの授業で見せるのはほんの入り口に過ぎない。さらに深めたかったら自ら学んでもらうしかない。ESDの切り口はいっぱいあるから、どこかで引っかかってくれればいいんだけど、いろいろありすぎて見失なったり、面倒な努力を放棄してしまうケースもあるようで…。
それに負けない好奇心、執着心、モチベーションをどう上げる(煽る?)のか、これも私の役目なのかな。