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気分は南米?~多文化&SDGs日記

四国を経て、浜松に三度漂着したかっぱの近況

ただいま!マルバサツキ!!

2018-06-09 22:36:47 | 
9日7:30に諏訪之瀬島に到着!
つもる話もあるけれど、お天気がいいうちに山へ。
出張所に登山届を出しに行ったら、「久しぶりね!」と覚えている方がいて仰天。びょえー!
10:00に登り始めて、14:30下山。旧火口の下あたりまで登ってきた。

マルバサツキは標高450mから上の溶岩地帯で咲いているけれど、ピークは越えて咲き終わりな感じ。

こんな可憐で小さなマルバサツキだけれど、25年間、植生がほとんど変化していないということは、噴火後200年近く、ずっと似たような植生で、実はとんでもない高齢の魔女みたいな花なのかも?!



標高600m、旧火口の西側斜面、黒い溶岩地にピンクの群落が一面に広がっていて、そこを雲が流れていく。これ、この光景をずっと見たかった!!!


私以外、人もヤギもいない、聞こえる音は虻の羽音と遠くのウグイスだけ。
今日は火山も静かで山鳴りもない。


静かな光景を眺めていたら、雨がポツポツ降り始めたので、12:20に下山し始めた。
以前は何度も何度も登って稜線の形を覚えていたけれど、今は登山口が違うので、霧に巻かれてどの稜線を下りるかわからなくなって焦る
視界が白くて目印となるピークや岬が見えず、位置と方向の特定もできない。地図とコンパスを握りしめて、霧と雨が晴れるのを待ち、少し見通しが開けたところで、青と赤のペンキを頼りに下山。
雨具は着たけれど、汗と雨でかなり濡れた。

できれば標高ごとのマルバサツキのパッチサイズと樹高を記録したかったけれど、今回はそんな余裕もなかった。
スコリア溶岩のマルバサツキ・ハチジョウススキ群落は、25年前からほとんど遷移が進んでいないけれど、中腹の照葉樹林は樹冠が大きくなっているような気がする。

島の周囲は断崖絶壁やゴツゴツした溶岩が露出する火山島で、植生も集落周辺はリュウキュウチクが優占し、およそトロピカルな景観とは程遠い島だけれど、鳥の声は亜熱帯!
カツオドリ、アカヒゲ、アカコッコ、アカショウビン、カラズバト、イイジマムシクイほか。ズアカアオバトもそのうち出るはず。


以上、諏訪之瀬島1日目のレポでした。台風は明日最接近だそうです。


注:諏訪之瀬島はトカラ列島のほぼ中央に位置し、長径8.5km、短径5kmと2番目に大きい。最高点は御岳の799mで、ストロンボリ型火山。
人口は20数年前は70~80人で、今は62人。郵便局が4月に出来たそうです。

5月の清里で「採って食べる」2018

2018-05-06 22:40:16 | 
4月の「とって食べる」野草編では、ホントに近所の雑草が美味しかったので、GW後半の清里でも姉夫婦と母を巻き込んで、山野草大会。


コバギボウシ、リョウブ、ヨモギ、タンポポ、ウバユリを摘み、産直市場でコゴミ(クサソテツ)、タラの芽、シイタケ、タマネギを買って、天ぷらとおひたしに。


春の野草、絶品でしたー!!


この本を参考にしました。


外気温は5℃、室温はエアコンなしで25℃。快適なOMソーラーの家に感謝。


次の夜は、皮から作る水餃子大会と、近所で採集したイタドリの炒め煮、フジの花の酢の物。フジは道の駅で110円!




頭上には北斗七星、西の空に双子座のポルックスとカストル、南には牛飼い座のアルクトゥールス、乙女座のスピカ、しし座のデネボラで春の大三角形

昨年同時期はキビタキ祭りだったけど、キビタキの姿はなく。あれ~?
電線では腹ががっつりオレンジに見える鳥が囀っているし、庭で♂2羽で追っかけっこしていたけれど、まさかジョウビタキがこの季節にいるわけないし、自分の目がおかしいのかと思ったら、八ヶ岳周辺で繁殖記録がある!ちょっと注意して見てみなくては。囀りは複雑すぎて覚えられなかった。見た場所は標高1400m。

愛媛シダ三昧紀行 3日目

2017-11-09 19:27:04 | 
愛媛の3日目も東予の山中で羊歯しだシダづくし。
「シダって種類あるの?」「シダの何が面白いの??」と言われるけど、日本産シダは600種以上。花はなくても胞子はあるし、葉の形や触感が面白いんですわ。鳥でいうとシギチみたいなもんか?
シダを見つけてはメモと写真と標本を採り…の繰り返し。滝にも温泉にも目をくれず、ひたすらシダにのめり込む人たちでした。(私の要望で道前温泉には寄ってもらったけど)


背後に素晴らしい渓谷と紅葉(2分ぐらい)があるのに、全く目もくれずにシダに喰いつく人々。


巨岩の多い、見事な川。緑石の石は三波川変性帯の結晶片岩とのこと。


廃村の見事な石垣。ひっそりと苔むして存在する。落ちそうな木の橋も。
師匠いわく「シダの森&廃村ツアーで売り出せないかなぁ」。

今回は川崎の生田緑地で活動している方たちに同行させてもらった。シダにハマった動機は「子育てが一段落して、地域のボランティア活動に行って」というのが興味深い。
愛媛の師匠は本業の傍ら(本業を装って?)片っ端から山を歩いて、小さな植物をピンポイントで見つけ出している。

放っておけば誰にも知られずに絶滅してしまう生き物たちを丁寧に発掘して保全しているのは、アマチュアのパラタクソノミストであり、地域のインベントリーを支えているのはこういう人たちなんだと気づかされた。
でも、今は働く女性が増えて、地域活動に関わる主婦が減り、シニアばかりと嘆いていた。ボランティア業界は、どこも人材難のようで

浜松でも動植物の保全に関わる人材は、正直とても薄い。80代半ばの師匠からは「後を頼む」と言われたけれど、私はとても足元にも及ばない。でも、やらざるを得ないかも…と考えさせられた。生き物を見る目は一朝一夕には養われない。長年の熟練が必要で、忘れていた感覚をゴリゴリ呼び起こされた

生田緑地といえば「自然の権利訴訟」やったよね?と話したら、なんと友人は「私はワレモコウで意見陳述したよ!」と。ひゃ~~。そんなつながりがあったとは!!私の伯父も口頭弁論したんだよ~と話が盛り上がった。

最後は瀬戸内の美味しい海鮮で。アイナメ、タイラギの貝柱、アオリイカetc. 美味しかったー!!!愛媛産には愛がある~~

タイラギはこーんな大きい貝で…という師匠に「またまたホラ吹いて~~」と調べたら、ホントに日本最大級のバカデカイ貝だった。貝柱でこの大きさ(左下)。
お店は大街道の海土魯(かいどろ)。中島出身のオーナーだそうで、地魚いっぱいで新鮮!!

夜行バスは目が覚めたら道後で、目が覚めたら名古屋だったので、まさに夢のような3日間だった。愛媛の師匠とその娘さん、かわさき自然調査団のシダ植物班の方々には、大変お世話になりました。ありがとうございました!!!

スケジュールいっぱいで、愛媛方面の皆様には失礼してすみません。あの2年間の貴重な日々が今につながっていることをしみじみ感じた再訪でした。またどこかでお会いしましょう!

愛媛シダ紀行 2日目

2017-11-06 19:02:33 | 
愛媛2日目はシダ三昧。別子銅山の近くで、午前は43種、午後も30種近く。歩いたのは200mもないのに、6人のシダおたくが集まると、次から次からシダ、シダ、シダ…

今日のメインは、ヌカイタチシダ。ヌカイタチシダモドキとヌカイタチシダマガイは見つけられず。アツギノヌカイタチシダマガイなんてシダもあるんだと…
あ、私はDryopterisが同じに見えてしまうわ、久々のシダに頭がオーバーフローで、後半は脱落気味でした

松山に戻ってきて昭和レトロな市電の中。昭和26年なんて車両に出逢えるとかなり嬉しい。市電のある街、好きだなぁ~~




名物、中予の鯛めし


私は刺身を生卵に絡めて食べる南予の鯛めしを食べました。マイウー


道後のゲストハウス。オシャレで快適な宿でした。


道後温泉、2回目も堪能しました


GWの清里はキビタキ祭り!

2017-05-04 20:38:16 | 
昨日は憲法記念日。一昨日のBS憲法特集がよかった!
で、昨日は身延線に乗ってアルプスの見えるスタジアムへ。
そのまま清里まで足を延ばして、今日は橋が再建されたばかりの川俣渓谷で4時間バードウォッチング。久々に鳥見三昧

キビタキとオオルリの♂多し!3mぐらいの距離にオオルリが止まってドキドキ
カラの混群もわらわら。ミソザザイも目の前で可愛さアピール。カワガラスも渓谷で出たり入ったり。クロツグミの♀は営巣中?最後はコムクドリの群れに遭遇。27種を観察した。
周囲は赤岳、北岳、富士山もくっきり。

標高1200mはまだ色がなく、展葉も始まったばかり。おかげで鳥が見つけやすく、キビタキの黄色とオオルリの青色が鮮やかだった。サクラもまだ咲いている。植物は渓谷に可愛い花があるなぁと思ったら、猛毒のハシリドコロだった

写真は庭にやってきたキビタキくん。さえずりはまだ練習中。

亜高山のお花畑

2016-08-12 22:54:51 | 
夏休みで標高1400mに来ています。昨日は1900mまで行ってきました。
20年程前までは北アルプスを単独縦走したり、奥穂高に登ったりもしたのですが、内反小指で脛に疲労が貯まりやすい→膝痛で歩けなくなることが頻発、長い山歩きや長距離走はできない足でして

なので、軟弱ハイキング程度ですが、亜高山のお花畑を堪能。清泉寮周辺は植生が遷移して森林になってしまい、「お花畑」がなくなってしまったのですが、久々にアサマフウロやノコギリソウの花々を愛でてきました。アキアカネもたくさん飛んでいました。

帰ってきて動植物を写真で同定してますが、わからなかったのがマルハナバチ。ハイイロかヒメマルか??
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今夜はペルセウス流星群を楽しみにしてたのですが、厚い雲に阻まれて星が一つも見えません~

火山と人間

2014-10-03 22:26:51 | 
(ブラジル日記は更新が止まっているけれど、なんとか年内にアップします)

O volcão Monte Ontake entrou em erupção.
土曜からずっと御嶽山の噴火のニュースに釘づけ。見覚えのあるモクモク雲にときめきくと同時に、大きな恐怖を感じた。「もし、自分があの場にいたら…」と。

負傷したり取り残された方が、少しでも早く無事下山できることを祈ったが……時期と時間が悪すぎた。未だ不明者の数も正確に掴めていなくて、胸が痛む。

大学時代は火山灰にまみれたジャリジャリの青春で、さらには好き好んで火山島をフィールドに火山に入り浸っていたから、火山灰のザラザラ、チクチクした質感や、山鳴りと硫黄の臭いを生々しく思い出した。

当時、火山学研究室に諏訪之瀬島(写真)の地質について聞きに行ったら「え、火口に行ったの?あそこは子どもの頭大の噴石が落ちてるから危険だよ~」と呆れられた…(怖)。
雲仙岳を研究してたO先輩が、予想外の噴火&火砕流に逢った(先輩は避難していて無事)だったのも学生時代だった。

現代科学の力をもってしても、火山も台風も豪雨も(もちろん地震も)、自然の猛威を止めることはできない、ということを身をもって学んだ学生時代だった。人間ができるのは、せいぜい「予知」(←未だ確立していないし…)と「防災・減災」ぐらいだ。

火山噴火の規模と災害の規模は一致しない。2011年の新燃岳の噴火は今回の御嶽山の10倍規模だったらしいが、人的被害はゼロ。
運に大きく左右されるとはいえ、少しでも生き延びる確率を上げるには、被害を減らす方法を知り、実践するしかないと改めて思う。


「静岡は火山ないからなぁ~」と思ってたら…最大級の山を忘れてた。西部からは遠いもんで、意識の中に入ってなかった(汗)。

20年の植生遷移

2012-08-15 07:00:20 | 
夏休みは清里に滞在中。標高1400mは別世界と思うほど涼しい。
清里は2008年の環境教育ミーティング以来。ふれあいセンターややまねミュージアムの展示を楽しんでから、すっごく久々に「Aトレイル」を歩きに行った。
目的は高原のお花畑だったが、歩けど歩けどミヤコザサの生い茂る薄暗い林で、花なんて一本もない。トレイルが出来た当時はマツムシソウやワレモコウの生える明るい草原だったのに、その面影の片鱗もなく…。

よく考えれば、あれから20年以上が経って植生の遷移が進んだようだ。アカマツやシラカンバが点在する明るいススキ草原から、ミズナラやリョウブの優占する林冠の閉じた林に遷り変わったらしい。
今は「カラマツ林の小径」と名づけられているが、カラマツはあまり見なかった。アカゲラやカラ類の声がするぐらいで、ハイシーズンなのに人一人すれ違わないマイナーなトレイルだった。
普段見ることのない、高原の植物をもっと見たーーい!!

久々に引っ張り出してきたカリマーの65Lザックは、中の塗装が剥げ落ちてくっつきまくり、泣く泣く廃棄処分に。17年前に買って、奥穂高と馬毛島に行ったぐらいで、ほとんど使えなかったのがもったいない。社会人になってからテント担いで出かけることも少なくなったなぁ…と。

小海線はハイブリッド車両で、車輪の駆動が発電されてバッテリーに充電され、ディーゼルと兼用しているモニターが面白かった~。

日本の省エネ技術やしくみについて、義兄とおしゃべり。
今日は雨模様。植物図鑑を眺めて過ごす優雅な休暇です

佐久間で蕎麦刈り

2010-10-25 22:59:36 | 
日曜はKさんに誘われ、NPO「がんばらまいか佐久間」の蕎麦刈りに、佐久間町へ。飯田線で通ったことはあるけれど、町へ行くのは初めて。 浜北でメンバー4人と待ち合わせて、そこから車で山道をず~~っと走って約1時間。上市場駅の近くにある蕎麦畑へ。

既にNPOのメンバーが作業していて、町外のオーナーたちが到着した9時から刈り取り開始。草刈りならこの1年ずっとやってきたし、楽勝~と思いきや、ソバが刈り取りにくいったら!研ぎたての鎌なのに、草が抜けてしまって切れなかったり、倒れてて掴みにくかったり、オオニシキソウやエノコログサが混ざったりで難儀すること3時間。

昼食はNPOの婦人部が作った芋煮山形風。美味しくておかわりして大満足だったのだが、これが大誤算。午後の作業は、腹が膨れてしゃがめない。畑のあちこちで「ううっ」「胃が苦しい~」という悲鳴が…(笑)。作業効率下がりまくり。

浜北の梨農家Wさんとは作業しながら農薬談義。昔のように、何にでも効く(=毒性が高い)、残留性の高いものは少ない。特定の病気や天敵に効くピンポイントの農薬で、残留性も弱いので、何度も撒く必要があるそうだ。何回も撒く=毒性が高い、というものではないらしい。
でも、農薬を撒いたところと、撒けなかったところでは、明らかに葉っぱのつやや活きが違っていて「梨の木にも農薬の悪影響(副作用みたいなもの?)はある」とのこと。 慣行の農薬は全部が必要でない、もっと減らせる要素はあるなど、なかなか興味深い話だった。次は梨農園にも行かなくては。

「雨が来るので急いでー!」の声に山を見ると、雨が降っているらしき白く煙る遠景が。ピッチを上げて、刈り取って、束ねて、運んで、はざ掛けが終ったと同時に、雨がパラパラパラ…。
元水田を利用した今年初めての事業だそうだが、地元+地元外で約50名の参加者でこの広さ(ざっと70×80mぐらい?)を刈るのは少々効率が悪い気が…。撒いてから約60日と短期間で収穫できるが、手がかかる割には食べるのは一瞬!なので、町おこし的にはどうなんだろう。


愛媛では「道の駅」めぐりが楽しみだったが、そういう店が全くなかったのが残念。帰りに愛知県のとうえい温泉に寄ったが、久々の山の温泉はよかった~~。
佐久間高校の話や、中学との同居型連携、山村⇔都市交流についてメンバーと議論しながら帰ってきた。同じ「市内」でもなかなか行く機会がなかったけれど、今回縁ができたので、次は最奥の水窪にも行ってみたい。

もみじのにしき かみのまにまに

2009-10-25 23:56:54 | 
土曜は職場の人に誘われて、静岡市と山梨の県境付近の山伏(やんぶし)、標高2013mへ。
1800mぐらいから片道1時間のハイキングで物足りず。バスで上がってくる途中の紅葉は見事だったけれど、山の上は既に終わった後。
樹木は落葉してしまうとお手上げなので、地衣類ウォッチングに切り替え。
注:地衣類(ちいるい)とは菌類と藻類(藍藻や緑藻)の共生体のこと。

トップはウラジロゲジゲジゴケ?
以下の写真はクリックすると拡大します。


サルオガセ?キゴケ??



サルオガセだよね?



サンゴゴケ???

不完全な図鑑が1冊しかなくて、種類がわからん…。
初心者は全然ダメですわ~~。
今日は畑とサンバと献血で疲れたので、同定はまた明日以降に。

ガチャオ、わかったら教えて~。