secret boots

ネタバレ必至で読み解く主観的映画批評の日々!

ホワット・ライズ・ビニース(V)

2008-09-07 19:03:28 | 映画(は)
評価点:57点/2000年/アメリカ

監督:ロバート・ゼメキス

ハリソン・フォード主演のホラー映画。

娘が大学に進学し一人暮らしをはじめた。
夫婦は寂しさを感じながらも二人だけの生活をはじめる。
隣にも新たな夫婦が引越ししてきた。
しかし、家に幽霊が現れはじめ。。。

▼以下はネタバレあり▼

ホラー映画にしては演出がわるいので恐くない。
サスペンス映画にしては先が読めすぎる。
つまりどっちちかず。
そして導入から中盤までの間が長すぎる。
どうも冗長ぎみでだらだら進むように感じる。伏線らしい伏線もない。
むしろ後になってどんどん現れる新しい情報が、サスペンスとしての質を大いに落としている。

ホラーとしての緊張感を持たせるために、わざと情報を遅らせたのだろう。
けれど「一年前」という言葉が重要ポイントであるのに、
「受賞パーティー」と「前夫の死」と「結婚」が、同時的にあつかわれて、その順序が整理されるのが、真相解明と同時ではあまりにもしんどい。
その時点で犯人は誰かという問題に対して観客は無防備になる。

そしてもっと悪いのは、それがいとも簡単に読めてしまうことだ。
殺人事件が発覚する前から犯人は「こいつしかいない」。
他に疑うべきキャラがいないし、事件にかかわっている人もいない。
それではもうどうしようもない。
隣に住んでいたあの人は一体なんであんな不思議な事をしていたのか、まったく活かされないで完結。
どうせならなにかキーを持たせておけばいいのにそれもない。

ホラー的な演出も「シャイニング」に遠く及ばない。

ストーリーのアイディアは良かったと思う。
でもどうにも演出と編集と展開がね(あ、殆んど全てか)。
ハリソンは良かったと思うけど。

あの大学にいった娘はどうなったんだろ。なんか意味あったのかな、彼女は。

(2002/04/29執筆)

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