外国で一時的個人的無目的に暮らすということは

猫と酒とアルジャジーラな日々

川崎市の「スペース4丁目こども食堂」を見学してカレーをおかわりする

2018-05-07 00:19:16 | グルメ

 

3日の憲法記念日(だったことに今カレンダーを見て気がついた)、神奈川県川崎市で運営されている子ども食堂「スペース4丁目こども食堂」に行ってきた。食堂を運営しているメンバーの知り合い(の知り合い)である友人が「見学に行ってみない?」と誘ってくれたのだ。

こども食堂に行くのは今回が初めてだ。「貧困家庭の子供に無料または低価格で食事を提供する場」という認識がぼんやりと頭の中にあったが、実際には、運営形態・対象は様々なようで、ここは高校生までの子供とその付き添いの親なら誰でも受け入れるとのことだった。貧困家庭の子供だけに対象を絞ると、誰も来なくなるそうだ。な、なるほど・・・。大人だけのお客は受け入れていないが、私たちは見学者ということで、一通りの説明を受けた上で食事も出してもらった。(もちろん有料で。といっても300円だが)

 

目印の看板。2017年2月2日にスタートしたとある。覚えやすい日付だ。

 

看板の裏に書かれた本日のメニュー。メインのカレーにサラダ・炒め物・スープ・デザートがつく。カレー定食だ。パパイヤとベーコンの炒め物とは珍しい。

 

子供食堂が開かれている建物は、住宅地の中の普通の家だった。

 

玄関のドアを開けたら、こんな風景が広がっていた。準備中で皆さん忙しそうだ。

 

ここの代表者の熊山熊子先生。気は優しくて力持ち。(←私の妄想です)

 

この「スペース4丁目こども食堂」は、毎月第1・3木曜日に16時半から20時までオープンしている。料金は子供(高校生まで)100円、大人は300円。開始当時は人が来なかったが、ビラを撒いたり、町内会を回ったり、クチコミで広がったりして、今は多い時は40人くらいまで食べに来るようになったとか。鍵っ子が子供だけで来ることもあれば、若い親が小さな子供を連れて来ることもあるそうだ。実際、この日最初にやってきたのは、若い両親と子供の家族連れだった。

運営資金は川崎市からの助成金が中心で、あとはカンパ、バザー収入などでまかなっているとのこと。また、無農薬で野菜を生産する農家と交渉して、比較的安く仕入れたりもしているそうだ。助成金は大きいけど、いつまでももらえるわけじゃないもんね。

運営メンバーは全員ボランティアで、栄養士や調理師など、様々な経験を持つ人々。説明してくださった方に、「この活動をやっていて楽しいですか?」と聞いてみたら、満面の笑顔で「楽しいですよ」と即座に答えられたのが印象的だった。ほんとに楽しそう。もちろん苦労も多いのだろうが、楽しみながらやって、それが人のためになるって、最高なんじゃなかろうか。

 

手際よく、なおかつ丁寧に作業が進められていく。なんだかお母さんがいっぱいいるみたい。

 

テーブルには花。ティッシュの箱があるのが普通の家っぽくていい。

 

完成品。野菜・果物が豊富で色がきれい。柏餅は私の友人の手土産だ。

 

混む前にどうぞ召し上がれと言ってくれたので、遠慮なくいただいた。

 

カレーライスは家庭的で優しい味。複数のルーを混ぜて味に深みを出すよう工夫しているそうで、「こんなのも入れたのよ」と「ネパールカレー」のルーの箱を見せてくれた。ネパールカレーが入っているとは、意表を突かれたな・・・ご飯はハトムギ入り。「子供用に小盛りにしてあるから、おかわりをどうぞ」と勧められたので、遠慮なくいただく。麦茶もおかわりする。

個人的には、パパイヤの炒めものが一番気に入った。熟す前の青いパパイヤで、特にクセもなくて食べやすい。芋っぽいような瓜っぽいような、微妙な食感がステキ。スープもサラダも美味しい。杏仁豆腐は一見フルーチェだが、ちゃんと杏仁豆腐の味がした。これだけ食べれば、子供は大満足だろう。

考えてみたら、酒を飲まずにこのようなキチンとした食事をいただいたのは、ものすごく久しぶりだ。いつぶりだろう・・・? ちなみに、一応食堂の人に「あの、ここってお酒は置いてませんよね」と聞いてみたのだが、当然なかった。あったら逆にびっくりするわな・・・食べ終わった後、なんだか急に健康になった気がしたが、気のせいだろうか。(気のせいだろう)

ごちそうさまでした。また行きたいな~

 

「スペース4丁目こども食堂」のフェイスブックのページはこちら

https://www.facebook.com/%E3%82%B9%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%82%B94%E4%B8%81%E7%9B%AE%E3%81%93%E3%81%A9%E3%82%82%E9%A3%9F%E5%A0%82-137329536771526/

 

(終わり)

 

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